これから寒さが厳しくなってくると食べたくなるのが温かいポトフ。野菜がたっぷり摂れて身体も温まりほっこりした気分になります。定番のポトフを簡単に作る方法や、いつもとはちょっと違うおすすめのコンソメを使ったレシピをご紹介します。お肉と根菜の旨みが染み出たポトフは、寒い季節のごちそうですよね。定番ポトフに飽きたときは、塩麹や中華風など、変わり種ポトフを作ってみませんか。ベースとなるスープや調味料を変えるだけで味わいが変化し、大人も子供も楽しく食べられますよ。
ポトフはお鍋でじっくり煮込むシンプルな料理
ポトフはフランスの伝統料理で、肉と野菜をじっくり煮込んだ家庭的なスープです。名前の由来は「pot(鍋)」と「feu(火)」からきており、鍋で煮込むシンプルな調理法が特徴です。
塩やローリエなどのシンプルな調味料で素材の旨味を引き出し、体が温まる一品です。寒い季節にぴったりの料理として、日本でも家庭で人気があります。
一般的には牛肉や豚肉を使用し、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、セロリなどの野菜を加えて煮込みますが、必ずこの材料を使わないといけないといったものではなりません。アレンジ次第で、さまざまなテイストが楽しめるのも魅力です。
定番からアレンジまで!人気のポトフレシピ10選
初心者さんにもオススメ「炊飯器deポトフ」
まず一品目は定番ポトフが炊飯器で簡単に作れる「炊飯器deポトフ」のご紹介です。火を使わないので、野菜を切ることができるので、料理初心者のお子さまでも比較的安全に作ることができます。
炊飯器にキャベツ、人参、玉ねぎ、じゃがいもをカットして入れ、炊飯します。炊飯が終わったらコンソメを入れて混ぜ、ウインナーを加えて保温モードで10分保温します。器に盛って塩胡椒をすれば完成です。
材料を入れてしまえば火加減、お鍋の状態を気にせず放おっておいても調理が進みます。他の料理や家事、お子さまのお世話、仕事などと同時並行でポトフが完成するのは、忙しい主婦にも嬉しいですね。
野菜ジュースでコク旨 簡単!「野菜ジュースのポトフ」
ポトフはしっかり煮込んだ方が美味しいので、今から作ると間に合わない。そんな時には電子レンジと野菜ジュースを使ってポトフを時短に、でも本格的な味に近づけましょう。
玉ねぎ、じゃがいも、人参を切って水、コンソメと一緒に耐熱ボウルへ入れ、600Wのレンジで10分加熱します。鍋にサラダ油を熱し、一口大の鶏肉を皮目から焼いていき、火が通ったらレンジで加熱した野菜を加え、塩、胡椒をし、野菜ジュースを入れて15分煮込みます。最後に塩、胡椒で味を整えれば完成です。
短い煮込み時間でも野菜ジュースを加える事でしっかり煮込んだ様な味に仕上るので、サッと作りたいときに試して欲しいオススメレシピです。
みんな大好きお味噌汁がポトフ風に「ポトフ風お味噌汁」
和食の定番お味噌汁をコンソメのお出汁で洋風に仕上げた「ポトフ風お味噌汁」のご紹介です。
鍋にじゃがいも、人参、玉ねぎと水、コンソメを入れて蓋をし、弱火で10分加熱します。野菜に火が通ったらブロッコリー、ズッキーニ、ウインナーを入れてひと煮立ちさせたら火を止め、味噌を溶き入れます。お好みの器に盛れば完成です。
ポトフも食べたいけど、お味噌汁も捨てがたい。そんな気分の時にオススメの一品です。ゴロゴロ大きめの野菜で食べごたえバッチリです。
しみじみと美味しい一品「鮭とかぶのクイックポトフ」
トロッととろけるかぶが美味しい、「鮭とかぶのクイックポトフ」のご紹介です。塩鮭の切り身を3等分に切り、酒を振っておきます。鍋にかぶ、鮭、水、コンソメ、ローリエを入れて蓋をして中火にかけ、沸騰したら弱火にして5分煮込みます。ブロッコリーを加えて再び蓋をして5分煮込み、最後に塩、胡椒で味を整えれば完成です。
かぶ、鮭、ブロッコリーだけのシンプルなポトフですが、鮭が入ることで定番ポトフとはまた違った味わいで簡単にできるのでオススメです。
レモンの酸味が食欲をそそる!「レモンとチキンのポトフ」
バターとチーズを使う事でコクが出て、レモンの香りと酸味でワンランクアップしたおしゃれなポトフのご紹介です。
レモンの半分は輪切りに、残りの半分は果汁を絞ります。中火で熱した鍋に有塩バターを入れ、溶けたら鶏もも肉を炒め、両面焼き色がついたらじゃがいも、人参、玉ねぎを入れて軽く炒めます。キャベツ、水、コンソメを入れて蓋をし、15分煮込みます。全体に火が通ったらレモンの果汁を入れ、塩、胡椒で味を整えます。器に盛ってピザ用チーズをのせ、レモンのスライス、パセリを散らしたら完成です。
お客様を招いた時など、定番ポトフとは違うこのレシピで喜んでもらいましょう。
野菜の旨み溶け出す 具材たっぷり「塩麹ポトフ」
旨みと甘みを加えてくれる人気の万能調味料「塩麹」を使ったポトフです。和風だしとしょうがでさっぱり味に仕上げたレシピなので、体調が悪いときや、こってりしたメイン料理のときにもぴったりですよ。
ズッキーニ、にんじんはいちょう切りに、たまねぎ、マッシュルームはスライスしておきます。鍋にサラダ油をひき、野菜と鶏むね肉を入れて炒めます。ある程度火が通ったら、水、しょうが、塩麹、顆粒和風だしを加え、ふたをして煮込みます。仕上げに黒こしょうとパセリをかけたら完成です。
塩麹と和風だしで野菜の優しい甘みが引きだされ、じんわりと優しい味わい。野菜は小さくカットしてあるので、火が通るのが早いうえ、子供でも食べやすいです。
長ねぎ、ブロッコリー、しめじ、ベーコンなど、冷蔵庫にあるどんな野菜や肉類でもおいしく作れるお助けポトフとして覚えておくと便利ですよ。
味しみ大根がポイント「ソーセージと大根の中華風ポトフ」
買い置きしておけるうえ、いいダシを出してくれるウインナーソーセージで、中華風ポトフを作ってみましょう。ピリ辛スープの味がしみた、大根と春雨が美味。パンチのある味わいで、男性ウケするポトフですよ。
鍋に、サラダ油、しょうが、豆板醤を入れて炒め、全体がなじんだら、大根、にんじんを加えて軽く炒めます。水、鶏ガラスープの素を加え、煮立ったら弱火にし、ふたをして10分ほど煮込みましょう。大根にスーッと串が通るくらいになったら、春雨、ウインナーソーセージを加え、さらに5分ほど煮込みます。仕上げに酒、黒こしょうを加え、味をみて足りないようなら塩をふって出来上がりです。
使うウインナーソーセージによってスープの塩気が変わるので、最後に味を調えてください。またレシピでは、豆板醤を大さじ1入れていますが、お子さまのいるご家庭なら小さじ1/2くらいから調整してみてくださいね。
ソーセージから染み出した旨味を味わう「キャベツのポトフ」
少ない材料でさっとポトフを作りたいときは、こちらのレシピで作ってみましょう。火が通りやすいきゃべつとたまねぎとウインナーだけで作りますので、ウインナーのうま味がしみ出たポトフです。
スープの素、水、塩こしょうをフライパンに入れ煮立たせたら、切ったたまねぎを加えて煮込みます。次に、ウインナーときゃべつを加え蓋をして煮てください。最初にたまねぎを入れて煮ることで、たまねぎの甘みがしみわたるポトフに仕上がります。
煮込む時間も少なく済みますので、急いで作って食べたいときには作ってみてください。
とろとろ野菜がお腹に優しい「野菜の旨味たっぷり簡単ポトフ」
いろんな種類の野菜をたくさん入れてポトフを作りたいなら、このレシピで作ってみてください。カレーの風味と煮込んでとろとろになった野菜のうま味を味わえます。
こちらのレシピのポイントはウインナーを入れるタイミングです。最初からウインナーを入れた場合、味に深みはでます。ただ、長く煮込むことでウインナーが割れてしまいますので、最後に入れるようにしましょう。
カレーの風味がアクセントになっているポトフで、心も体も温まってください。
ベーコンの旨味がギュッ!「厚切りベーコンと野菜のポトフ」
厚切りベーコンでボリュームのあるポトフを作りたいときは、こちらのレシピがおすすめです。作り方もシンプルですので、こちらのレシピも料理初心者の方でも安心して作れます。
じゃがいもとにんじんは大きめの一口サイズに、たまねぎはくし形、きゃべつは食べやすい大きさに切ってください。ブロッコリーは煮る前にレンジで加熱して柔らかくしておきましょう。水を入れて煮立たせた鍋にブロッコリー以外の野菜を入れ、10分煮てください。厚切りベーコン、コンソメ、塩こしょうを加えたらさらに5分煮ます。最後にブロッコリーを加えて混ぜましょう。
切って煮るだけのボリュームあるポトフを、熱いうちに召し上がってください。
まとめ
この冬にぜひ試していただきたいオススメのポトフのレシピをご紹介しました。ポトフと言うと各家庭定番の味がイメージされがちですが、調理法、具材、味付けを変える事で毎日でもポトフを楽しめるようになります。
鶏肉、豚肉、ウインナー、ベーコンなどの肉類、じゃがいも、キャベツ、かぶ、セロリ、トマトなどの野菜類を好きなものに代えてもおいしいのがポトフのいいところ。
特に、炊飯器でできるレシピや少ない材料でできるレシピは、時間がないときにポトフを作りたいときに活躍しそうですよね。お気に入りのレシピで、寒い日を温かく過ごしてください。