おいしいもの巡り

讃岐うどんの名店「おにやんま」は新橋・五反田・東品川などでも味わえる

1年前には全く予想もしていなかった現在の状況。自由に旅行に行けない状況になるとは思ってもみませんでした。

密を避けたり、消毒をしたり新しい生活様式にもだいぶ慣れてきた今。コロナ禍の暮らしでも、しっかり対策をした上で楽しみを見つけたいもの。

なかなか遠くにお出かけできない今だから、都内で旅行気分を味わえるお店へ行ってみませんか?

1号店の五反田の店舗をはじめ、中目黒や渋谷パルコなどにも進出し、今では都内に7店舗展開している「おにやんま」。

都内にいながら香川までうどんを食べに行った気分になれる、本格的な讃岐うどんが食べられます。

「おにやんま」はどんなうどん屋さん?

JR五反田駅のガード下近くに「おにやんま」がオープンしたのは今から10年前。香川へ行かないと食べられなかった本物の讃岐うどんが、東京都内で食べられるうどん屋さんです。

創業者は大下義弘さん、知映さんご兄弟。大学進学を機に上京した兄の義弘さんが、これまで香川で当たり前に食べていたうどんが食べられないことに衝撃を受けたことがきっかけとなります。

資金を貯めるために東京で就職した義弘さん。帰省した際、地元の「宮武讃岐製麺所」で修業中だった弟の知映さんとお互いのやりたいことが近いことが分かり、知映さんも上京することとなりました。

手打ちうどんだけでなく夜はお酒も楽しめるお店を御徒町にオープンさせましたが、もっと多くのお客さんにうどんを楽しんでもらいたいと開いたのが五反田の「おにやんま」です。

都内に7店舗ある「おにやんま」の店舗と営業時間は?

おにやんまは先ほどご紹介した五反田店も合わせて、都内に7店舗あります。2号店が2012年にオープンし、今回お邪魔した東品川店です。

その後2013年に新橋店、2016年に中目黒店、2017年に人形町店、2019年に日暮里店と渋谷パルコ店がオープンしています。

カウンターや立ち食いスタイルのお店も多いですが、東品川店や日暮里店などファミリー層も多く訪れる店舗ではテーブル席も設置されています。

「おにやんま」のオープン時間は渋谷パルコ店以外は共通して朝7:00。朝食にうどんを食べてから出勤することもできます。

閉店時間は五反田店、渋谷パルコ店以外は23:00となっています。五反田店は月〜土曜日は27:00まで、日祝日は23:00までの営業です。

渋谷パルコ店は現在11:30オープン、22:00閉店となっています。通常の営業時間は11:00~23:30ですので、現在の状況が落ち着いたら営業時間も変更になると思われます。

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「おにやんま」のメニューは?

「おにやんま」のメニューは店舗によって多少の違いはあれど、うどんと天ぷらのみ。

  • とり天ちくわ天うどん
  • かけうどん(温)、ぶっかけうどん(冷)
  • とり天
  • ちくわ天
  • 肉うどん
  • 天ぷらうどん
  • デラックス

こちらは全店舗に共通しているメニューで、この他に季節限定のメニューや店舗独自のメニューがあります。

約20種類ほどのメニューですが、実際に券売機を目の前にすると確実に迷います。

他のお客さんを待たせては申し訳ないので「今日は温かい肉うどんにしよう」とか「冷たいぶっかけの気分」と、毎回行く前に何を食べるか決めていくことにしています。

それでも券売機の前に立つと「温」と「冷」さえも迷い始めてしまう、それがおにやんまマジックです。

以前は店内のみでしか食べられませんでしたが、現在はテイクアウトも行っています。

子連れでも入りやすい「おにやんま」東品川店

ランチタイム以外の時間や雨の日でも長い行列ができ、立ち食いな上に入れる人数も少ない五反田店。

座って食べられ外から店内の様子を見ることができる東品川店は、子どもを連れたファミリーや女性一人でも入りやすい雰囲気です。

京急青物横丁駅からりんかい線の品川シーサイド駅方向へ歩いていくと、元なぎさ通りと交差します。

元なぎさ通りを渡るとすぐに、マンションの1階に「うどん」と書かれたのれんが見えます。

券売機は店の外、入口の横に置かれています。

5000円札や10000円札も使えますが、電子マネーやクレジットカードは使えません。

食券を買ってから店内へ入ります。食券を買った時点で厨房に注文が通っていますので、そのままカウンターで注文したうどんを受け取って席へ移動します。

以前は店内の券売機で食券を買ったら席に座り、注文したうどんができたらカウンターに取りに行くシステムでした。

また、1席だけあった4人で座れるテーブル席はなくなりましたが、テーブル席の数は4つに増えていました。

私のお気に入りは窓側のカウンター席。ほどよく明るくて、うどんを茹でたり天ぷらを揚げたりするのが見ながら食べるうどんは格別です。

「おにやんま」東品川店の店員さんは男性だらけ。そして愛想はいいとは言えないけれど、決して感じが悪いわけではありません。その朴訥な感じがが香川のうどん屋さんのような雰囲気で、都内にいながら香川にいるような気さえします。

「おにやんま」で迷ったら「とり天ちくわ天」のうどんがおすすめ

たくさんのうどんがある「おにやんま」。初めての場合、何を食べたらいいのか迷ってしまうと思います。

迷ったらぜひ食べて欲しいのが「とり天ちくわ天」。どのお店でも立て看板には一番上に書かれているし、券売機でも一番目立つところにボタンがあるおすすめメニューです。

ちなみに温かいうどんが「とり天ちくわ天うどん」、冷たいうどんが「とり天ちくわ天ぶっかけ」になります。

いりこの効いた温かい出汁を堪能したいなら温かいうどん。いりこのキリッとした出汁とうどんのコシを楽しみたいなら冷たいうどんを選んでいます。

席には出汁の入っていないおろしうどん用の醤油、しょうが、七味唐辛子、揚げ玉が置かれていて各自お好みで使えるようになっています。

麺の上には丼からはみ出るほど大きなちくわ天。その下にとり天が2個乗っています。ちくわ天は外はカリッと身はぷりっとしていて、かなり食べごたえがあります。

とり天は見た目はボリューム感がありますが、衣も薄く味はあっさり。しょうが醤油下味がつけられているので、女性でも食べられる軽さになっています。

今回私が選んだのは、冷たい「とり天ちくわ天ぶっかけ」。つやつやと光って、もっちりとコシのある麺を堪能しました。

おいしいものを食べているときの、まるで心の中が無になっているかのような瞬間が好きです。「とり天からするしょうがの味、好きだな」とか「このいりこの出汁、家じゃ出せないのよね」と自然と感想が湧き出てくるのがたまりません。

香川のうどんが好きな方だかでなく、うどんなんてどこで食べても一緒じゃないの、と思っている方にもぜひ食べて欲しい「おにやんま」のうどん。

お近くの「おにやんま」で香川に行ったつもりで、うどんを満喫してみませんか?

おにやんま東品川店(営業時間:7:00〜23:00)

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ひがのあや
東京都品川在住。小学生の2人の子供を育てながら、ファッション・グルメ・トラベル系のWEBライターとして取材・ライティング・リサーチ業務を行う。長いお休みには国内旅行で美味しいモノを食べ歩き、普段は時間があればアンテナショップやデパ地下を巡っている。