細長い小判型のお米に味噌のようなものをぬった「五平餅」。朝の連続テレビ小説『半分青い』に登場したり、木曽や飛騨の郷土料理としても有名です。 中部地方や長野県にある道の駅や高速道路のサービスエリアなどでよく売られていて、甘いにおいにそそられて購入したことがある人も多いはず。私も昨年、真夏に妻籠宿を旅したときに焼きたての「五平餅」を食べました。暑い中で食べたあつあつの「五平餅」、今でも鮮明に覚えています。 今回はその味を思い出しながら「五平餅」を作ってみました。 「五平餅」の名前の由来は神に捧げる「御幣」から 五平餅の起源はあまりにも古く、さだかな定説はありません。一般的なのは、神道において神に捧げる「御幣」の形をしていることからこの名がついたとするもの。実際、「御幣餅」と表記して販売しているところもあるそうです。 また、その昔、山深い仕事場で木こりの「五平」あるいは「五兵衛」が木の皮片に飯を握り付けて焚火で焼いて食べたのが今に伝えられたともいわれています。 その人物は木こりであったり猟師であったり、また大工とするものもあり、似たような伝承が各地に存在します。 いずれにせよ、江戸時代中期頃に木曽・伊那地方の山に暮らす人々によって作られていたものが起源というのが濃厚なのだとか。 米が貴重であった時代、ハレの食べ物として祭りや祝いの場で捧げられ、食べられていた郷土食です。 自宅でも手軽に作れる五平餅レシピ 五平餅を作るには何を用意したらいいのでしょうか?材料とレシピをご紹介します。 こちらのサイトを参考にさせていただきました。出典:https://daidokolog.pal-system.co.jp/recipe/2558 [penci_recipe] 五平餅はもち米ではなく、いつものごはんで作れます。意外にも家にある材料がほとんどなので、簡単に作れそうです。 五平餅の作り方をさらにじっくりお見せします 五平餅のレシピをもとに、私たちも実際に作ってみました。ここでは実際に作ってみてわかった美味しさのコツをご紹介します。 用意するものはこんな感じです。味噌や醤油、砂糖など、ほとんど家にあるもので作ることができます。くるみはダイソーで100円で買ってきました。 ごはんが冷めないうちに始めたいので、割り箸など必要なものはあらかじめ用意しておきましょう。 温かいごはんをすり潰す まずはごはんをすりこぎで潰していきます。冷めたいごはんでも作れますが、冷めているとすり潰しにくいので、電子レンジで温めてから潰す方が楽にすり潰せます。 すり潰し具合はお好みですが、粒が残っていてもおいしいですよ。 潰したごはんを小判形に整形する 五平餅の、小判型のあの形にしていきます。今回はビニール手袋を使いましたが、おにぎりを作る時のように手を濡らしても作ることができます。 割り箸をさして表面を乾燥させる 5本だと少し大きめの小判型になるので、お子さまが食べる場合には6本分で作るといいと思います。もしくは小さめの2つの小判型を1本の割り箸にさすと食べやすくなります。 ここで約20分、ごはんの表面を乾燥させます。裏返す必要はありません。この間にくるみ味噌だれを作ります。 くるみ味噌だれを作る まず、すり鉢でくるみをすり潰し、そこへ味噌やねりごまを加えていきます。材料を加えては混ぜ…を繰り返していくと、ふんわりいい香りがしてきて五平餅の味噌だれが完成します。 くるみがない場合は味噌を大さじ1から大さじ2に増やせば、シンプルな味噌だれになります。個人的には、やっぱりくるみがあった方が断然おいしいです。 ごはんにくるみ味噌だれを塗る…
ご当地
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旅にかかせないお土産探し。 ちょこちょこお店に寄るのも楽しいけれど、しっかりとお買い物するお店にも立ち寄りたいものです。 「房の駅 ペリエ千葉エキナカ店」はその名の通り、千葉駅の構内にあるお店。 電車の乗り換えのすき間時間にも。 電車の時間に左右されずのんびりと。 千葉県内の有名どころのおみやげから、千葉県民が愛するローカルグルメまで揃います。 「房の駅」は千葉駅だけでなく四街道や成田にも店舗あり 「房の駅」は市原市に2店舗、千葉市に3店舗、四街道市や成田市に店舗があります。 よくある郊外型のお土産店かと思いきや、船橋市の「ららぽーと」や市川市の「ニッケコルトンプラザ」、柏市の「柏の葉T-SITE」にも出店しています。 市川駅直結の「シャポー」や千葉駅構内の「千葉ペリエ」、秋葉原駅にほど近い「CHABARA」内にも店舗があり、車だけでなく電車でもお買い物ができます。 関東にありながら、観光スポットやショッピングする場所も多い千葉県。 「房の駅」は遊びに来た方がおみやげを買うだけでなく、千葉県に住む方が帰省みやげを買うのにもおすすめです。 リニューアルしたペリエ千葉は便利なお買い物スポット 2018年6月にリニューアルオープンしたペリエ千葉は、中央改札口に直結した1〜7Fまである商業施設。 さらに千葉駅の改札内にあるエキナカ3、4F、そしてバスロータリー側に広がるストリート1、2もある駅チカでお買い物ができます。 東京で話題のスイーツや老舗の和菓子などもいいけれど、案外近くにおいしいものはあります。 千葉県以外では手に入りにくいおみやげも多いので、選ぶのも贈るのも楽しめます。 「房の駅」店舗 駅構内で千葉のおみやげが買える「房の駅 ペリエ千葉エキナカ店」 観光客だけでなく、東京都心へ通勤や通学する方も多く利用する千葉駅。 最近はエキナカでお買い物できる場所が増えましたが、千葉駅のエキナカもリニューアルで大きく変わりました! 店舗が入るエキナカ3Fの入口の柱には、千葉県のおいしいものがおしゃれに描かれています。 「房の駅 ペリエ千葉エキナカ店」があるのは、エキナカ3Fの7・8番線9・10番線側。 和の雰囲気がただよう、大きな看板が目を引きます。 「房の駅 ペリエ千葉エキナカ店」イチオシはやっぱりピーナッツ 店頭の一番目立つところに並んでいるのは、やっぱりピーナッツ。…
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そう遠くはないのになかなか行く機会のない場所、みなさんにもそういう場所はありませんか? 私にとってまさに日光がそうでした。日光と言えば日本だけでなく世界中でも有名な観光地、一度は行ってみたいと思いながらなかなか行く機会に恵まれませんでした。 初めて行った日光、まずは日光駅で一番有名なさかえやの「揚げゆばまんじゅう」を食べてからスタートです! さかえやの「揚げゆばまんじゅう」にも使われている日光名物「日光ゆば」 日光の名物の一つに「日光ゆば」があります。 海が遠い日光では魚などは入手しづらく、運搬や保存に適した大豆を使ったゆばは昔から貴重なたんぱく源として重宝されていました。 山岳信仰が盛んなこともあり、修行の場での栄養源としても用いられてきました。 ゆばは豆乳を煮た時にできる薄い膜を引き上げたものです。 京都もゆばが有名ですが、今日とのゆばは薄い膜をサッと引き上げた一枚仕上げです。 日光ゆばは折りたたまれた状態の二枚仕上げで、間に豆乳が残されているのが特徴です。厚みがあり、独特の歯ごたえも楽しめます。 日光の旅館やホテルの食事はもちろん、日光ゆばが食べられる専門店も多いです。 普段食べる機会の少ないゆばだからこそ、観光地で食べるゆばづくしは格別だったりします。 料亭からカフェまで、予算や気分に合わせてお店も選べるほど充実していますよ。 もちろん観光客にも人気の高い日光ゆばは、お土産屋さんや日光ゆば専門店でも購入することができます。 創業以来60年以上!日光の玄関口東武日光駅前にある「さかえや」 テレビで見たのがきっかけで知った「さかえや」。揚げまんじゅう自体は珍しいものではありませんが、ゆばを使っていることに加えてその絶妙な塩加減が絶賛されていました。 「日光に行ったら絶対食べよう。そうだ、日光に行こう!」と話がとんとん拍子に進みました。ずっと行けなかった場所でも、案外なんてことのないきっかけで行けてしまう。 きっかけというのは不思議なものです。 東武日光駅の目の前にある「さかえや」は、昭和33(1958)年創業の老舗です。 JR日光駅からも徒歩5分ほどなので、日光に行ったらぜひ立ち寄ってほしいお店です。 創業以来60年以上の「さかえや」ですが、「揚げゆばまんじゅう」が販売開始されたのは平成12(2000)年のこと。 「さかえや」のホームページにも「秋の紅葉繁忙期、土曜日・日曜日・祝日は購入までにお時間をいただくこともございます。」とか書かれており、その人気の高さを知ることができます。 お土産用の5個入りパックのものなどもありますが、その場で食べると言えば1個ずつ紙に包んで渡してくれます。 甘さと塩気、もっちりサクサクの絶妙バランス「揚げゆばまんじゅう」 日光ゆばと豆乳が生地にたっぷり練り込まれたゆばまんじゅう。店頭で今食べると言えば揚げたてを渡してもらえます。 私が行った日は数人並んだ状態でしたが、作り置きではなくアツアツの揚げまんじゅうを渡してもらえました。 4つ買ったのでビニール袋に入れてもらったのですが、5分ほどたってから食べてもはふはふと食べなくてはならないほど。最高です。 「揚げゆばまんじゅう」は手のひらにすっぽりと乗るくらいの大きさで、外側はカリッと中はふわっとした食感です。外側の歯ざわりのよさに驚くと同時に、ここちよい塩気をしっかりと感じます。 意外にもしっかりとした塩気にも驚いていると、やさしいこしあんの甘さと生地のやわらかさを感じます。一口食べたときの完璧なバランスは。感動もののおいしさです。 日光ゆばと豆乳がたっぷりと聞いてドキドキしていたのですが、豆乳のえぐみなどは一切感じず上品な風味のみを感じることができます。…
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ほかほかのご飯には欠かせないお漬け物。誰にでも自分好みのお漬け物があるかと思います。遠くの街まで行かないと買えないもの、ある季節にならないと買えないものなども多いですよね。 エリアや季節が限定されるお漬け物もいいけれど、いつでもどこでも買える安心感のあるお漬け物も必要です。その中の一つが「岩下の新生姜」ではないでしょうか。 我が家でもみんな大好きな「岩下の新生姜」なので、栃木県栃木市にある「岩下の新生姜ミュージアム」へ遊びに行ってきました。 車でも電車でもアクセスできる「岩下の新生姜ミュージアム」 栃木県栃木市にある「岩下の新生姜ミュージアム」は、その名の通り岩下の新生姜について楽しく学べるミュージアムです。 ミュージアムだけでなく、新生姜をつかったメニューを楽しめるカフェも併設されています。 「岩下の新生姜ミュージアム」は電車でも車でも行きやすく、観光のついでに立ち寄るのにもちょうどいい場所にあります。栃木ICから車で15分、無料駐車場が第4駐車場まであり合計82台停められます。 電車の場合、JR線も東武線でも徒歩12分ほどです。車じゃないと行きにくいミュージアムも多いですが、「岩下の新生姜ミュージアム」は電車でも行きやすい場所にあります。 入場は無料ですが受付があり、パンフレットと館内の簡単な説明をしてもらえます。 ここでしか体験できない岩下漬け体験は、土日祝限定で開催されています。各回定員は10名で、体験時間は30分程度です。 お一人様800円で、小学生以下のお子さまは保護者の付き添いができます。受付時間は開始10分前までですが、定員制なので気になる方は入場後ショップレジで受付することをおすすめします。 グループでもファミリーでも楽しめる「岩下の新生姜ミュージアム」 無料のミュージアムというと、小さなお子さん連れファミリーをターゲットにしたところも多いですよね。ですが、「岩下の新生姜ミュージアム」は、カップルや友人グループ、家族連れまで年齢や性別を問わず楽しめるミュージアムになっています。 「岩下の新生姜ミュージアム」では、限定イベントも多く開催されています。「岩下の新生姜ミュージアム」へ行く予定が決まったら、ぜひイベントもチェックしてからお出かけください。 「岩下の新生姜ミュージアム」イベント情報 いつもで買えるお漬け物として親しみのある「岩下の新生姜」ですが、改めて言われると新生姜についてよく知らないことに気づきます。 目を引く大きなオブジェや興味を持つような展示物で、楽しく分かりやすく新生姜について学ぶことができます。 これまで新生姜を知らなかった子どもたちでも、土の中の新生姜の様子や、生姜や他の新生姜との違いも目で見ることができるので親しみやすさを感じるようです。 また生姜の効能を体験型ゲームで学べるコーナーは、大人から子どもまで行列ができるほどの人気ぶりでした。 「岩下の新生姜」のパッケージに入っているかのような写真が撮れるスポットや、話題になった新生姜ペンライトと新生姜型のかぶりもので撮影できるスポットも用意されています。 ここだけの新生姜グッズやおつまみが手に入る「岩下の新生姜ミュージアム」 ミュージアムのお楽しみの一つがミュージアムグッズです。 当然ながらのど飴やポテトチップス、ジンジャーエールにビール、カレーやポン酢まで色々な新生姜グッズがあふれています。新生姜ミュージアムショップは広くはないのですが、その充実ぶりに驚かされます。 中でもうっかり見過ごしがちなのが、ミュージアムショップではなく展示やアトラクションエリアの入口にある自動販売機です。 この自動販売機では、オンラインショップでは買えないミュージアム限定商品の「岩下漬けの素 500ml」が販売されています。 「この商品は飲用には適していません」と大きな注意書きもしてありますが、漬け物を作るための調味液です。 きゅうりやきゃべつ、セロリなどの野菜だけでなく、うずらやチーズ、海産物やフルーツまで漬け込んでもおいしいとSNSで話題の商品です。 ミュージアムショップでは200mlの小さなサイズも販売されていますので、おみやげにもおすすめですよ。 「岩下の新生姜ミュージアム」に行ってから子どもたちも興味をもち、「岩下の新生姜」を食べるようになりました。…
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京都のお土産というと、どんなものを思い浮かべますか?生八ツ橋などの定番お菓子からお茶や漬物、扇子やあぶらとり紙などなど。人気の観光地だけあって買って帰りたいお土産がたくさんありますよね。 料理好きの方におすすめしたいのが、京都ならではの調味料。中でも他にはない味わいが楽しめる「原了郭」の「黒七味」は、軽くて小さく、値段も手頃でお土産にぴったりです。 原了郭の「黒七味」は中華や洋食にも チョイ足ししたい万能香辛料 黒七味の原材料は白ごま、唐辛子、山椒、青のり、けしの実、おの実。おの実は麻の実のことで、けしの実同様漢方薬の原料にも用いられます。これらの材料を乾煎りし、丁寧にもみ込むことで、独特の香りと色をもつ黒七味になるのだとか。 爽やかで奥行きのある豊かな香りと唐辛子の程よい辛みが絶妙で、うどんなどの和食はもちろんホワイトシチューやオムレツなど洋食にもマッチします。また、麻婆豆腐や餃子などの中華との相性もバツグンで、一度使ったら手放せなくなります。 一般的な七味と比べて辛味は穏やかなので、辛いのはあまり得意でないという方でも、取り入れやすいと思います。我が家では味噌汁・親子丼・きんぴら・唐揚げなど色々な料理に使うので、常にスタンバイしています。 原了郭は1703年創業赤穂浪士の子孫が創業 原了郭の創業は元禄16(1703)年。初代の原儀左衛門道喜は出家して「了郭」と名乗り、祇園社門前に店を開いたそうです。 看板商品は、漢方の名医「山脇東洋」の処方による「御香煎」(ごこうせん)。御香煎とは茴香(ウイキョウ)や陳皮(チンピ)といった漢方の材料を混ぜ合わせて香ばしく煎り粉末状にして焼き塩で味付けしたもので、白湯に浮かべていただきます。爽やかな香りで江戸時代の旅人の疲れを癒していたものと同じ処方が、原了郭では今もなお一子相伝で受け継がれています。 ちなみに初代の「了郭」は、赤穂浪士赤穂義士四十七士のひとり原惣右衛門の息子というのだから歴史の長さを感じます。 原了郭 本店は風情あふれる祇園にある 原了郭の本店は、八坂神社へとまっすぐ伸びる四条通の北側、ちょうど祇園の中心あたりにあります。祇園といえば年末に行われる歌舞伎の顔見世興行で有名な「京都南座」や、海外からの観光客にも人気の観光地「花見小路」など京都らしい見所が多く、京都観光には外せない定番エリアです。 本店はビル1階の少し奥まったところにあるためうっかり通り過ぎてしまいそうになりますが、道路に面したショーケースにある特大の薬味入れを目印にすると見落とすことなく来店できます。 黒七味は本店以外でも京都伊勢丹などで買える 本店を含む3つの直営店以外にも、黒七味を購入できる場所はたくさんあります。なかでも四条河原町の高島屋京都店や京都駅直結の京都伊勢丹など百貨店の食品売り場は、種類も豊富でおすすめです。お得な詰め替え用も販売しているので、リピーターにはうれしいですね。 その他多くのお土産店などでも取扱いがあります。小さくて持ち歩きもしやすいので、見つけたときに買っておくのもいいですね。 原了郭 店舗のご案内 原了郭 黒七味を味見したいなら八条口店へ 「原了郭 八条口店」は物販コーナーを併設した飲食店のため、食事と買い物両方を楽しむことができます。新幹線や在来線の改札を出てすぐの駅ビル内にあるので、京都に到着してすぐ「まずは腹ごしらえ!」というときや、旅の終わりに京都らしいものを食べてから帰りたいというときにも便利な立地です。 黒七味が香る「ごま麺」がおすすめ 原了郭の看板メニューがこちらのごま麺。練りごまを使ったスープということで、濃厚&クリーミーな味を想像していたところ、意外にも優しくあっさりとした味。思わず飲み干したくなる味わいです。 水菜などたっぷりの野菜を、中華麺とともにいただきます。まずは何もかけずにごまの香りをしっかり味わったら、次は黒七味で味変!優しい味に深い香りと程よい辛みが加わって、力強い味に早変わりします。 黒七味以外にも全部で8種類のスパイスが用意してあるので、途中で味を変えたり好みの味を見つけるのも楽しいですね。ごま麺は麺とスープがセットになった商品も販売されているので、ご家庭で味わうことも可能です。 原了郭の黒七味は関東では横浜高島屋にある 原了郭の黒七味は関東でも横浜高島屋などのデパートで販売はされています。ただし、あまり取り扱い店は多くないので、お求めの場合は通販サイトを利用した方がよさそうです。原了郭の自社物販サイトもありますし、Amazonや楽天にも出店しています。 原了郭…
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伊勢神宮参りのお土産といえばやはり赤福が有名です。でも実は伊勢には美味しいお餅のお土産も揃っています。それぞれ特徴の異なる5種類の餅菓子を創業が古い順にご紹介します!お餅を通して伊勢の歴史を感じてみませんか? 【太閤出世餅】創業は室町時代!太閤秀吉ゆかりの餅菓子 「太閤出世餅」を製造する「太閤餅」は、永禄8年(1565年)伊勢神宮のお膝元で参拝客のお休み所として店を構えたそうです。 店名の由来となる太閤秀吉は、天下統一を果たすまでに幾度も伊勢神宮を参拝し、さらには一時途絶えた式年遷宮の復興にも尽力しています。江戸時代後期に書かれた「神都長嶺記」には秀吉が焼餅を「美味也」と称賛したと記されているそうです。 「太閤出世餅」は粒あんと餅の量のバランスがよく、あんの豆の香りとほんのり香ばしい餅の味を両方しっかり味わえます。香ばしさがあとを引き、2~3個は軽く食べられます。 個包装になっていて、8個の袋入りや箱入りなら5日程度日持ちするので、職場などへのお土産にも向いています。 内宮宇治橋前の茶屋では、ほうじ茶・抹茶付のお盆セットをいただくことができます冬場はぜんざい、夏場は氷入り抹茶のセットといった季節メニューもあるので、参拝のあと一服しに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。 「太閤出世餅」 【二軒茶屋餅】毎月25日はくろあんの日「二軒茶屋餅角屋本店」 二軒茶屋餅は、天正3年(1575年)の創業と伝えられているそうです。当時伊勢神宮への参拝は陸路と海路があり、海路から勢田川を上った舟付場には参拝客をもてなす2軒の茶屋があったそうです。そのため辺りは二軒茶屋と呼ばれるようになり、それが餅の名にもなったと言い伝えられているそうです。 そのうちの1軒の「角屋」は、現在「伊勢角屋麦酒」として地ビールの醸造販売も行っています。お餅とビール、不思議な組み合わせに感じますが、どちらも参拝客をもてなすという思いは同じなのかもしれません。 二軒茶屋餅角屋本店 伊勢角屋麦酒 詰合セット 価格:5,896円 (2019/11/19 10:17時点) おはらい町周辺では、おかげ横丁にある「名産 味の館」などいくつかのお店で「二軒茶屋餅」を買うことができます。普段はこしあんですが私が伺った25日は月に1度のくろあんの日。戦前までは黒砂糖であんを作っており、それが復活するのが毎月25日なのだそうです。 「名産 味の館」 柔らかなお餅に香り高いきな粉をまとった「二軒茶屋餅」。25日限定のくろあんは、黒糖の風味がほんのりではなくかなりしっかり感じられます。コクがありコーヒーにもよく合いました。 賞味期限は翌日まで。食べきれない場合は冷凍保存可能です。自然解凍そのままだと少し硬かったため電子レンジ10秒だけ温めたところちょうどよい柔らかさになりました。油で揚げても美味しいそうです。 【へんば餅】馬で伊勢神宮を目指した旅人の憩いの茶屋「へんばや商店」のお餅 伊勢神宮の近くを流れる宮川は、江戸時代までは、橋が架かることなく渡し船などで往来していたそうです。 そんな宮川を渡る前に、馬などでやって来た参拝客が立ち寄る茶屋がありました。参拝客がここから馬を返して参拝したことから、いつしかへんば(返馬)餅と呼ばれるようになったそうです。 ほんのり香ばしいお餅は、米粉を使っているからかしっかりとした弾力があり食べ応えがあります。口溶けのよいしっかり甘めのこしあんとの相性がよく、食べれば旅の疲れが吹き飛ぶようです。 賞味期限はこちらも翌日まで。固くなってしまったらフライパンなどで軽く焼くと柔らかさと香ばしさが戻るそうなので、多めに買って冷凍しておくのもいいですね。 「へんばや商店」 【岩戸餅】明治から続くお土産屋さん「岩戸屋」の銘菓 明治43年(1910年)創業の岩戸屋は、お多福が目印のお土産屋さんです。 「岩戸餅」の他にも「生姜糖」や「お多福饅」などオリジナルの商品がたくさんあるので、伊勢土産を探すにはもってこいです。…
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リニューアルした京都駅チカお土産スポットをご案内してきましたが、最後にご紹介するのは「京都駅前地下街 ポルタ 東エリア」です。 ポルタはバス乗り場の真下に広がる地下街で地下鉄やJRともつながっているため、乗り換えなどのちょっとした時間に買い物するのに便利です。 以前から東エリアにお土産物コーナーはありましたが、いかにも観光客向けで普段は足が向きませんでした。 しかし2018年3月のリニューアルでおしゃれなショップも増え、ついつい立ち寄りたくなるスポットに生まれ変わりました。 お土産にも日常使いにも便利な「京都駅前地下街 ポルタ 東エリア」 すっかりおしゃれになりましたが、「京名菓」コーナーでは生八つ橋等の和菓子や漬物・佃煮・お茶など、定番のお土産がしっかりそろいます! リニューアル前からあった人気の阿闍梨餅も、もちろん引き続き購入可能です。 「京せれくと」は京都スイーツを集めたセレクトショップです。 地元京都の厳選スイーツが並び、京都駅ではここでしか購入できない商品も多くあるので要チェックです。 京都で味わう本格派フィナンシェ「KYOTO FINANCIER GION SAKAI」 京都らしい風情あふれる祇園の花見小路沿いに店を構える「洋菓子ぎをんさかい」。 そこで一部のお得意様だけに別誂えで作っていたフィナンシェを一般に解禁し、専門店にしたのが「KYOTO FINANCIER GION SAKAI」です。 本来のフィナンシェを忠実に作りたいという思いから生まれたオリジナルフィナンシェは、小麦粉を使わずアーモンドの粉末のみを使用して焼き上げられています。 シチリア産とカリフォルニア産の2種類のアーモンド粉末を使っているそうで、心地よい歯ざわりと口どけの良さを楽しむことができます。 当日焼き立ての商品は1つから購入可能です。日持ちは翌日までと短いですがお好きな数を買うことができるので、自宅用や気軽なおもたせなどにも重宝します。 すぐに食べると伝えれば簡単な包みで渡してくれるので、表面のサクサク感がほんのり残る焼きたてを食べ歩きで味わうこともできます。 ダブルの抹茶が香るKYOTO FINANCIER GION SAKAI「フィナンシェ…
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「ショウナイホテル スイデンテラス」。 ある時、雑誌で見た水田に浮かぶホテル。 「ショウナイホテル スイデンテラス」に泊まることを目的に旅した山形県庄内地方。 そこには美味しいもの、美しいものがたくさんありました。 庄内地方グルメ旅を2回に分けてご紹介します。 大人も子どもも楽しめる施設が充実【ショウナイホテル スイデンテラス】 今回の旅の目的は「ショウナイホテル スイデンテラス」。 世界的な建築家、坂茂氏設計の水田に浮かぶ木造2階建てのホテルです。 山形県の庄内地方は海・山・川・平野など豊かな自然の恵みがいっぱいです。 「ショウナイホテル スイデンテラス」は庄内を象徴する”水田”から着想を得ています。 スタイリッシュながら温かみのある空間から臨む風景は、初めて訪れた人でも懐かしさを感じてしまいます。 自然体で過ごすことをコンセプトとした宿泊滞在複合施設です。 1,000冊もの本が並ぶ「ライブラリ」は「オトナもコドモ コドモもオトナ」がテーマ。 本は施設内であればどの場所でも自由に読むことができます。 リラックスして気の向くままに本を選んでみるのもいいですね。 どこも光がたくさん入ってきて居心地のいい空間でした。 館内には、レストラン / バー、ビジネスルーム、ショップ、ライブラリー、天然温泉、フィットネス施設等が 完備されており、様々な目的での滞在を愉しむことができます。 0歳〜12歳のお子さまと一緒なら、隣接施設の「KIDS DOME SORAI」がおすすめ。 巨大な屋内型遊戯施設で体を動かして遊ぶことができ、様々な素材や道具を使ったものづくりも体験できます。 夜にはライトアップされ昼間とは異なる表情を見ることができます。 ホテルのショップは「山形と庄内のオトナのお土産」がテーマ。 地ビールや地酒、山形県産のワイン、シードル、おつまみグルメなどが販売されています。 グラスや栓抜きも貸していただけるので各お部屋で楽しむことができます。 りんごジュースなどのソフトドリンクやアイスクリームなども販売されていました。…
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「鳥羽マルシェ」は伊勢のお土産スポット&ビュッフェレストラン 市内全域が伊勢志摩国立公園内にあり、風光明媚な景色やレジャー、グルメなどが楽しめる三重県鳥羽市。飼育種類数日本一を誇る「鳥羽水族館」や、島全体が真珠のテーマパークとなっている「ミキモト真珠島」など、外せない観光スポットがたくさんあります。 観光前にまずは腹ごしらえ! という時は、地元の食材が味わえる「鳥羽マルシェ」がおすすめ。「鳥羽マルシェ」は、地域が誇る海産物や農作物の産直市場と、郷土食を中心とした地産地消ビュッフェレストランです。 「鳥羽マルシェ」は駐車場はないので、電車がおすすめ! 農協と漁協がタッグを組んで運営している鳥羽マルシェ。このような形態のお店は全国的に見ても珍しいことだそうです。でもそのおかげで新鮮な野菜と海産物を一緒に手に入れることができるのです。 直売所や道の駅などは車でないと行きづらい所が多いですが、「鳥羽マルシェ」はJR・近鉄の鳥羽駅から徒歩約2分! 電車旅でも気軽に立ち寄ることができます。駐車場はないので、車で訪れる際は近隣駐車場を利用します。すぐ隣にある佐田浜第一駐車場は、1時間まで無料で停められます。 建物の外には自由に入れる足湯もあって、のんびり旅におすすめのスポットです。 「鳥羽マルシェ」のビュッフェレストランは予約がおすすめ! 旅行前、鳥羽水族館近くでランチを食べらるお店を探していたところ、「鳥羽マルシェ」のビュッフェレストランを発見! すぐさま電話予約を入れました。 予約は11:00~11:15までに入店できる場合にのみ可能です。その時間には来られないときや予約人数が上限に達した場合は、直接来店してウェイティングシートに記名します。直売所が開店する10:00以降は、レストランオープン前でもウェイティングシートに記名できます。口コミサイトを見ても人気店のようなので、前もって予約したほうがよさそうです。 到着したのは10:50頃。直売所は買い物客と、レストランの開店を待つ人とでで賑わっていました。 オープン時刻になると予約した方から名前を呼ばれ、会計を済ませたら60分間食べ放題のスタートです。 この日は事前に予約した人と11時までにウェイティングシートに記名した人だけで8割ほど席が埋まっていました。1月下旬の平日でこの程度なので、週末や夏休みなどはもっと混むのでしょう。 「鳥羽マルシェ」では月替わりで季節の料理がいただけます ビュッフェメニューは月替わりで、デザートも含め約25種類ほどあります。 また、プラス料金でオプションメニュー(このときは10食限定加茂牛ハンバーグ)をオーダーすることもできます。 地魚のマヨソース炒めや穴子ご飯などの魚介メニュー、わさび菜のかきあげやふろふき大根などの野菜メニュー、鳥羽市加茂地区で飼育されている加茂牛を使ったカレーやオムレツ、ミートソースとバラエティー豊富な料理が並びます。 メニューからも鳥羽市は食材に恵まれた土地であることがわかります。 お米は鳥羽志摩産特別栽培米コシヒカリの「珠光(たまひかり)」を使用。ピザには三重産小麦を使い、トマトも地元のものを使うなど、地産地消への強いこだわりを感じます。 数あるメニューの中でも、この土地ならではと感じたのがわかめのしゃぶしゃぶです。生わかめを軽くしゃぶしゃぶしたら、もみじおろしとポン酢でいただきます。 香りが良く柔らかいのにシャキシャキ! 乾燥わかめではこうはいきません。 彩りがきれいな「てこね寿司」は赤身の刺身を醤油に漬け込み、寿司飯と一緒に食べる郷土料理です。漁師が仕事の合間に食べていたのが起源なのだとか。 刺身に味がついているので、海鮮ちらしより食べやすく見た目も華やか。家でも真似したくなるメニューです。 また、牡蠣グラタンや穴子飯などボリュームのあるメニューもあるので、食べ盛りの子どもを連れての家族旅行にもちょうどいいですね。 直売所でさばいてもらった伊勢海老を持ち込める!ビュッフェレストラン 1人1皿限りですが、新鮮なお刺身も食べられます。日によって魚の種類が変わるそうで、この日はイナダでした。1皿に5切れなので、海鮮をお目あてに鳥羽を訪れた方にはちょっと物足りないかもしれません。…
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伊勢名物といえば絶大な知名度を誇るのが「赤福」。しかしそれ以外にも歴史のある餅菓子がたくさんあります。 今も昔も伊勢参りの楽しみはやっぱり「赤福」 2000年もの歴史を持つ伊勢神宮。 「お伊勢参り」として庶民が伊勢へ参拝するようになったのは、五街道などの交通網が発達した江戸時代のこと。「一生に一度はお伊勢参り」と言われるほど大ブームだったそうで、年間何百万人もの人が参拝に訪れたのだとか。 旅の楽しみの大きな割合を占めるのがご当地グルメです。今と違い徒歩で伊勢神宮を目指した当時の参拝客は、手軽に食べられて腹持ちのよいお餅を好んで食べたそうです。 そのため桑名から伊勢までの参宮街道沿いにはいくつもの名物餅が生まれ、別名「餅街道」と呼ばれるようになりました。 古くからお伊勢参りの旅人にとって、道中の茶店でほっと一息憩い楽しむ名物餅は、お腹と心を満たす格別なものだったのでしょう。 お伊勢参りに行ったら寄っておきたい「赤福 本店」 伊勢神宮 内宮宇治橋前から五十鈴川沿いに続く「おはらい町」は内宮の鳥居前町として栄えてきました。石畳の通り沿いにお伊勢さん特有の建物が軒を連ね、風情ある街並みに旅行気分がくすぐられます。 その中でもひときわ目を引くのは、伊勢らしい切妻屋根と正面に掲げた大きな看板の「赤福」の金文字。 そう!「赤福本店」です。 赤福は1707年創業。現在の赤福本店の建物は1877年に建てられたそうです。 赤福本店では店内で赤福を作る様子も見ることができます 歴史を感じる店内に入ると、番茶のこうばしい香りが鼻をくすぐります。 会計を済ませ奥に進むと「餅入れさん」と呼ばれる女性職人が一つ一つ赤福を作るところを見ることができます。ひとりが均等に餅を丸め、もうひとりがあんをのせ、指先で筋をつけて形を整えます。その独特の形は、伊勢神宮神域を流れる五十鈴川のせせらぎをかたどっており、あんにつけた三筋の形は清流、白いお餅は川底の小石を表しているそうです。 さらに奥に進むと畳敷きの座敷と五十鈴川に面した縁側があります。好きな席に着いて赤福が運ばれてくるのをを待ちます。 作りたての赤福と番茶のメニューはたった税込210円 まもなく運ばれてきたのは、番茶と赤福2つ。これで税込210円です。 観光地にも関わらず、この価格でお菓子とお茶がいただけるとはなんとも良心的です。 作りたての赤福はモチモチやわらか! たっぷりのこしあんは切れの良い甘さなので、伊勢うどんでお腹いっぱいだったのに2つともペロリと食べてしまいました。 お土産でもらった赤福もおいしいですが、情緒ある本店でいただく作りたての赤福は格別です。 本店では赤福のみの取り扱いですが、すぐ向かいにある別店舗やその他直営店などでは冬は赤福ぜんざい、夏は赤福氷や冷やしぜんざい等季節メニューも楽しめます。 賞味期限は夏は2日・冬は3日が目安 赤福が伊勢土産と知ったのは、大人になってからかもしれません。それまでは漠然と「名古屋より西のほうのお土産」と思っていました。 私がぼんやりとしていたのかもしれません。しかし赤福は、新大阪駅で大阪らしい商品を押しのけてお土産売上上位に入るそうなので、「名古屋より西のお土産」というくくりはあながち間違いではありません。 これほど広い範囲で一社の単一商品がお土産として定着しているものは珍しいのではないでしょうか。大阪で売れている赤福は、もちろん京都でも購入できます。赤福のホームページによると賞味期限は夏は製造日共2日、冬は製造日共3日と短めなので、お土産で渡す場合はご注意ください。 夏期(5月中旬~10月中旬)は製造日共2日間、冬期(10月中旬~5月中旬)は製造日共3日間です。…