先日、用事があって人形町へ行ってきました。限られた時間でも旅する気分を満喫したい私は、しっかりと定番スポットをおさえて観光気分を味わって、しっかりと重盛の「人形焼き」もお土産に買って帰りましたよ。 人形町という名の由来は、人形遣いが多く住んでいたためだと言われています 人形町という名の由来は、江戸時代にさかのぼります。京都から江戸に下ってきた歌舞音曲の名人猿若勘三郎が江戸歌舞伎を開いたのが人形町でした。 歌舞伎だけでなく人形浄瑠璃をはじめ、説経芝居から見世物小屋などの手ごろな料金で楽しめる小屋が人形町にはたくさん建ち並んでいました。大名から庶民まで実に多くの人々が、当時の代表的な娯楽だった芝居見物を楽しみ町も栄えていったのです。 また、人形町には人形を作る人、人形を修理する人、人形を売る人や、人形を操る人形師など人形に関係する人が大勢暮らしていました。現在の「人形町」と言う呼び名は、関東大震災以降の区画整理によるものですが、それ以前から「人形丁」と呼ばれていたと「元禄江戸図」に記載されています。 人形町は、今も風情がありちょうど桜の季節だったこともあって観光客の姿も目立っていました。人形丁は温かみと趣きがあり、観光客が多すぎないのも魅力です。 人形町で必ず買って帰りたいおみやげ重盛の「人形焼き」 人形町は、東京メトロ日比谷線と都営浅草線が通っています。東京メトロ半蔵門線の水天宮前駅からも近いです。 私が毎回お土産に買って帰る重盛(しげもり)は水天宮の目の前にお店があります。水天宮は国内でも特に有名な安産の神様なだけあって、お客さんもお腹の大きい女性や赤ちゃんを連れたお母さん方が多いです。 私が重盛の「人形焼き」を初めて買ったのも、安産祈願がきっかけでした。水天宮のすぐ向かい側にあるので、帰りにちょっと買っていこうかしらとなりやすい上、店内に入らなくてもオープンになっているので気軽に買いやすいです。 多少混雑していても、店員さんの数も多くすぐに声がけしてくれるのが下町らしくて好きです。 七福神のお顔をした「人形焼き」以外にも、あんの入っていない「カステラ焼き」、つぶあんが入ってちょっぴり大きめの「つぼ焼き」、しろあんの入った登り鮎も販売されています。 ショーケースにずらりと並んだ人形焼きを見ていると、どれを買おうか目移りしてしまいます。「今食べます」とひと言添えれば、すぐに食べられるよう紙に入れた人形焼きを渡してもらえます。 重盛の「人形焼き」は焼き立てとお土産、味の違いを楽しめます お土産用に買って帰るだけのつもりが、どんどん売れていく人形焼きと奥で作業している職人さんの姿を見ていたら、つい「今食べます」と言ってしまっていました。 焼き立ての人形焼きは、まず七福神のお顔が美しい!お土産だとまっすぐ持って帰っても、どうしても多少は崩れてしまうものなのですが、焼き立てはやっぱり違います。 人形焼きの中には、予想以上にぎっしりとこしあんが入っています。甘さは強め、しっかりと甘さがあります。最近は甘さ控えめがもてはやされますが、重さはあっても重すぎず、しつこさは全く感じません。 「人形焼き」は小豆あんに砂糖、水あめ、食塩が入っていて、生地には砂糖だけでなく蜂蜜やみりん、練乳が加えられています。食べた後に甘さだけではない複雑な味を感じるのはこのためです。 焼き立ての方が持ち帰って家で食べるよりもあっさりと感じられます。そして生地の食感は焼き立ての方がふわっとしています。どっちがおいしいかって? 答えは簡単、どっちもおいしいです。 賞味期限は5日ですが、とてもその日まで持たずあっという間になくなってしまいました。ちょっと多いかなと思った15個入りでしたが、「もうないの?」と聞かれるほどすぐに食べ終わってしまいました。 今度は「ゼイタク煎餅」も買ってみようかな。 重盛栄信堂 食べ歩きも楽しめる人形町、重盛の「人形焼き」をおみやげに was last modified: September 14th, 2020 by…
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伊勢神宮参りのお土産といえばやはり赤福が有名です。でも実は伊勢には美味しいお餅のお土産も揃っています。それぞれ特徴の異なる5種類の餅菓子を創業が古い順にご紹介します!お餅を通して伊勢の歴史を感じてみませんか? 【太閤出世餅】創業は室町時代!太閤秀吉ゆかりの餅菓子 「太閤出世餅」を製造する「太閤餅」は、永禄8年(1565年)伊勢神宮のお膝元で参拝客のお休み所として店を構えたそうです。 店名の由来となる太閤秀吉は、天下統一を果たすまでに幾度も伊勢神宮を参拝し、さらには一時途絶えた式年遷宮の復興にも尽力しています。江戸時代後期に書かれた「神都長嶺記」には秀吉が焼餅を「美味也」と称賛したと記されているそうです。 「太閤出世餅」は粒あんと餅の量のバランスがよく、あんの豆の香りとほんのり香ばしい餅の味を両方しっかり味わえます。香ばしさがあとを引き、2~3個は軽く食べられます。 個包装になっていて、8個の袋入りや箱入りなら5日程度日持ちするので、職場などへのお土産にも向いています。 内宮宇治橋前の茶屋では、ほうじ茶・抹茶付のお盆セットをいただくことができます冬場はぜんざい、夏場は氷入り抹茶のセットといった季節メニューもあるので、参拝のあと一服しに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。 「太閤出世餅」 【二軒茶屋餅】毎月25日はくろあんの日「二軒茶屋餅角屋本店」 二軒茶屋餅は、天正3年(1575年)の創業と伝えられているそうです。当時伊勢神宮への参拝は陸路と海路があり、海路から勢田川を上った舟付場には参拝客をもてなす2軒の茶屋があったそうです。そのため辺りは二軒茶屋と呼ばれるようになり、それが餅の名にもなったと言い伝えられているそうです。 そのうちの1軒の「角屋」は、現在「伊勢角屋麦酒」として地ビールの醸造販売も行っています。お餅とビール、不思議な組み合わせに感じますが、どちらも参拝客をもてなすという思いは同じなのかもしれません。 二軒茶屋餅角屋本店 伊勢角屋麦酒 詰合セット 価格:5,896円 (2019/11/19 10:17時点) おはらい町周辺では、おかげ横丁にある「名産 味の館」などいくつかのお店で「二軒茶屋餅」を買うことができます。普段はこしあんですが私が伺った25日は月に1度のくろあんの日。戦前までは黒砂糖であんを作っており、それが復活するのが毎月25日なのだそうです。 「名産 味の館」 柔らかなお餅に香り高いきな粉をまとった「二軒茶屋餅」。25日限定のくろあんは、黒糖の風味がほんのりではなくかなりしっかり感じられます。コクがありコーヒーにもよく合いました。 賞味期限は翌日まで。食べきれない場合は冷凍保存可能です。自然解凍そのままだと少し硬かったため電子レンジ10秒だけ温めたところちょうどよい柔らかさになりました。油で揚げても美味しいそうです。 【へんば餅】馬で伊勢神宮を目指した旅人の憩いの茶屋「へんばや商店」のお餅 伊勢神宮の近くを流れる宮川は、江戸時代までは、橋が架かることなく渡し船などで往来していたそうです。 そんな宮川を渡る前に、馬などでやって来た参拝客が立ち寄る茶屋がありました。参拝客がここから馬を返して参拝したことから、いつしかへんば(返馬)餅と呼ばれるようになったそうです。 ほんのり香ばしいお餅は、米粉を使っているからかしっかりとした弾力があり食べ応えがあります。口溶けのよいしっかり甘めのこしあんとの相性がよく、食べれば旅の疲れが吹き飛ぶようです。 賞味期限はこちらも翌日まで。固くなってしまったらフライパンなどで軽く焼くと柔らかさと香ばしさが戻るそうなので、多めに買って冷凍しておくのもいいですね。 「へんばや商店」 【岩戸餅】明治から続くお土産屋さん「岩戸屋」の銘菓 明治43年(1910年)創業の岩戸屋は、お多福が目印のお土産屋さんです。 「岩戸餅」の他にも「生姜糖」や「お多福饅」などオリジナルの商品がたくさんあるので、伊勢土産を探すにはもってこいです。…
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伊勢名物といえば絶大な知名度を誇るのが「赤福」。しかしそれ以外にも歴史のある餅菓子がたくさんあります。 今も昔も伊勢参りの楽しみはやっぱり「赤福」 2000年もの歴史を持つ伊勢神宮。 「お伊勢参り」として庶民が伊勢へ参拝するようになったのは、五街道などの交通網が発達した江戸時代のこと。「一生に一度はお伊勢参り」と言われるほど大ブームだったそうで、年間何百万人もの人が参拝に訪れたのだとか。 旅の楽しみの大きな割合を占めるのがご当地グルメです。今と違い徒歩で伊勢神宮を目指した当時の参拝客は、手軽に食べられて腹持ちのよいお餅を好んで食べたそうです。 そのため桑名から伊勢までの参宮街道沿いにはいくつもの名物餅が生まれ、別名「餅街道」と呼ばれるようになりました。 古くからお伊勢参りの旅人にとって、道中の茶店でほっと一息憩い楽しむ名物餅は、お腹と心を満たす格別なものだったのでしょう。 お伊勢参りに行ったら寄っておきたい「赤福 本店」 伊勢神宮 内宮宇治橋前から五十鈴川沿いに続く「おはらい町」は内宮の鳥居前町として栄えてきました。石畳の通り沿いにお伊勢さん特有の建物が軒を連ね、風情ある街並みに旅行気分がくすぐられます。 その中でもひときわ目を引くのは、伊勢らしい切妻屋根と正面に掲げた大きな看板の「赤福」の金文字。 そう!「赤福本店」です。 赤福は1707年創業。現在の赤福本店の建物は1877年に建てられたそうです。 赤福本店では店内で赤福を作る様子も見ることができます 歴史を感じる店内に入ると、番茶のこうばしい香りが鼻をくすぐります。 会計を済ませ奥に進むと「餅入れさん」と呼ばれる女性職人が一つ一つ赤福を作るところを見ることができます。ひとりが均等に餅を丸め、もうひとりがあんをのせ、指先で筋をつけて形を整えます。その独特の形は、伊勢神宮神域を流れる五十鈴川のせせらぎをかたどっており、あんにつけた三筋の形は清流、白いお餅は川底の小石を表しているそうです。 さらに奥に進むと畳敷きの座敷と五十鈴川に面した縁側があります。好きな席に着いて赤福が運ばれてくるのをを待ちます。 作りたての赤福と番茶のメニューはたった税込210円 まもなく運ばれてきたのは、番茶と赤福2つ。これで税込210円です。 観光地にも関わらず、この価格でお菓子とお茶がいただけるとはなんとも良心的です。 作りたての赤福はモチモチやわらか! たっぷりのこしあんは切れの良い甘さなので、伊勢うどんでお腹いっぱいだったのに2つともペロリと食べてしまいました。 お土産でもらった赤福もおいしいですが、情緒ある本店でいただく作りたての赤福は格別です。 本店では赤福のみの取り扱いですが、すぐ向かいにある別店舗やその他直営店などでは冬は赤福ぜんざい、夏は赤福氷や冷やしぜんざい等季節メニューも楽しめます。 賞味期限は夏は2日・冬は3日が目安 赤福が伊勢土産と知ったのは、大人になってからかもしれません。それまでは漠然と「名古屋より西のほうのお土産」と思っていました。 私がぼんやりとしていたのかもしれません。しかし赤福は、新大阪駅で大阪らしい商品を押しのけてお土産売上上位に入るそうなので、「名古屋より西のお土産」というくくりはあながち間違いではありません。 これほど広い範囲で一社の単一商品がお土産として定着しているものは珍しいのではないでしょうか。大阪で売れている赤福は、もちろん京都でも購入できます。赤福のホームページによると賞味期限は夏は製造日共2日、冬は製造日共3日と短めなので、お土産で渡す場合はご注意ください。 夏期(5月中旬~10月中旬)は製造日共2日間、冬期(10月中旬~5月中旬)は製造日共3日間です。…
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工場見学の一番のお楽しみは試食とグッズの私にとって、ずっと行ってみたかった工場があります。山梨県北杜市にあるシャトレーゼの白州工場は、カップルや家族に大人気の工場見学です。テレビや雑誌、ネットでも取り上げられることが多いので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。 他の工場見学と比べて比較的予約も取りやすいので、お近くにお出かけの際は立ち寄ってみてはいかがでしょう。 シャトレーゼ白州工場の工場見学は完全予約制です 洋菓子、和菓子、アイスクリームと実に豊富な品ぞろえのシャトレーゼ。白州工場では、餡子とアイスクリームの製造工程を見学することができます。 工場見学は完全予約制で、2ヶ月前からインターネットでも電話でも予約ができます。土日祝日でも工場が稼働していることが多く、自由見学なこともあって比較的予約が取りやすくなっています。学校が夏休みに入っても、まだ夏休み中の見学予約が取れる程度に取りやすいです。 工場見学は無料で、アイスの試食の時間も含めて見学時間は約60分です。ガイドのつかない自由見学なので時間は目安ですが、我が家も大体それくらいの時間でした。 工場見学の時間帯は9:00~16:00です。9:00から15:00まで1時間おきに枠があるので、希望時間を選んで予約します。予約が完了するとメールが送られているので、当日はそのメールを駐車場の入口にある受付で見せると入場できます。 シャトレーゼ白州工場は自由見学、自分のペースで見学できます 工場見学の時間は11:00〜だったので、ちょうどその時間に着くように到着しました。ギリギリになってしまったと焦ったのですが、その後に見学に参加される方もいましたので、そこまで時間に厳密ではないようです。 併設ショップの中に入り2階へ上がると、工場見学受付があります。駐車場で渡された注意事項は、受付で回収されます。靴はここで脱ぎ、用意されている専用のサンダルに履き替えます。大人用から子ども用までサイズも揃っています。工場内は階段もあるので、ベビーカーで回ることはできません。 まずは製餡ブースから見学スタートです。小豆のいい香りがたちこめ、思わず深呼吸してしまったほど。餡の製造工程がパネルにまとめられているので、子どもも大人も分かりやすいです。お菓子にあった餡は80種類もあるのだそうで、つぶあん、こしあん、色あんと特徴や素材、使われているお菓子などもパネルになっています。 お菓子作りにも最適な白州の名水について書かれたパネルを見ながら、通路を渡ってアイスブースへ移動します。 アイスブースにもパネルが用意されています。中でも盛り上がったのが「あなたにおすすめのアイスはこれ!」というチャート式のパネルです。こういうのを見ると、ついついやりたくなってしまうのはなぜでしょうね。一度目は普通にやって、次は自分の好きなアイスになるように微調整したりして。わいわい見ながら先へ進んでいくと、お楽しみの試食コーナーです。 シャトレーゼの工場見学は、製造工程を見ながらアイス食べ放題 自由見学なので、製餡工程もアイス製造工程もほとんど見ている方はいません。工場見学をゆっくりしたい方やお子さんの自由研究などには最適です。多くの方が受付から一目散に試食コーナーを目指しています。 それでも大混雑することもなく、みなさん楽しそうにアイスを食べています。試食コーナーの周りが全てガラス張りになっているので、製造工程を見ながら食べられます。 試食できるアイスは、日によっても違うのかもしれませんが私が行った日は6種類でした。「白州名水かき氷バー ソーダ」「チョコバッキー バニラ」「和菓子アイス 十勝あずき」「八ヶ岳契約牧場しぼりたて牛乳バー」「FROM THE FARM 厳選素材 北海道産発酵バター ラムレーズン」「THE ICE CREAM SHOPコーン ホワイトチョコベリー」は、どれもショーケースに値段が書かれていて、大人心をくすぐります。 周りを見てみると、「チョコバッキー バニラ」「THE ICE…
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最近おいしいものを食べましたか?値段に関わらず、おいしいものを食べるとたちまち幸せな気分になります。 そして、さらに安くておいしいものだと、軽い感動の気持ちまで湧いてきます。 自宅へのお土産にも、お友達への手土産にもちょうどいい「BAKE CHEESE TART」のチーズタルト。そして「BAKE CHEESE TART」でもめずらしい、JR名古屋タカシマヤ店限定の「しるこチーズタルト」を、やっと購入することができました。 「BAKE CHEESE TART」は札幌の人気洋菓子店「きのとや」が展開している 私が初めて「BAKE CHEESE TART」のチーズタルトを知ったのは、ルミネエスト新宿店にできた行列を見たのがきっかけでした。行列のすき間からちらちらと見える焼き立てのチーズタルト。それがあまりにおいしそうで、時間に余裕があったこともあり、行列に加わってしまいました。 家に帰って食べると、これまで食べたことのないおいしさに衝撃を受けました。 ほわっと柔らかく、濃厚なのにしつこさを感じないチーズの風味。タルト生地はしっかりとしたバターの味を感じられるサクサクのタルトです。 後から北海道札幌の人気洋菓子店「きのとや」が展開しているお店だと知り、あの行列もこのおいしさも納得したものです。 「BAKE CHEESE TART」は日本国内に25店舗あり、関東だけでも12店舗あります。また韓国や台湾、タイやアメリカと海外にも23店舗あります。期間限定、店舗限定でいつもとは違うチーズタルトが販売されることもありますし、ご当地チーズタルトが販売されている店舗もあります。 名古屋駅直結の「BAKE CHEESE TARTジェイアール名古屋タカシマヤ店」 いつものチーズタルトもおいしいけれど、店舗限定、しかもご当地チーズタルトがあると聞いたらぜひとも食べてみたい! 名古屋でご当地ものと聞いたら多くの方が予想する通り、あんこを使ったチーズタルトです。 あんことチーズ。東京ではあまり見ないめずらしい組み合わせではありますが、名古屋ではわりと見かけるような気がします。我が家でも小倉トーストにクリームチーズを乗せて食べることもありますので、おいしさは保証済みです。 「BAKE CHEESE TART」は、名古屋エリアに「ジェイアール名古屋タカシマヤ店」と「mozo ワンダーシティ店」の2店舗あります。ご当地チーズタルト「しるこチーズタルト」が販売されているのはジェイアール名古屋タカシマヤ店だけなのでご注意ください。また「しるこチーズタルト」だけでなく「チーズタルト」や「BAKEミルクソフト」の販売もしています。 「BAKE…
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東京には「東京3大たい焼き」「たい焼き御三家」と呼ばれるたい焼き屋さんがあります。麻布十番商店街にある「浪花家総本店」、四谷にある「わかば」、そして人形町の「柳家」の3軒です。今回は人形町の「柳家」をご紹介します。 人形町の「柳家」は行列のできる大人気店です 人形町へ行く予定ができたら、必ず寄りたいお店の一つに「柳家」があります。 柳屋は1916年創業の100年以上続く、老舗のたい焼き屋さんです。お店の場所は甘酒横丁にあり、都営浅草線でも東京メトロでも人形町の駅から徒歩数分です。迷うことはありません。 営業時間を調べずに行ったらまだお店は開いていませんでした。 お店の営業は12:30からと遅めなので注意が必要です。 人気店なので、店外に行列ができないように、待っているお客さんは店内に並ぶような仕組みになっています。 外に行列がなくても、パッと見た限り20人以上店内に並んでいました。 一般的に、たい焼きには養殖物と天然物があると例えられています。 屋台などでよく見られる、鉄板の型で一度にたくさんたい焼きを焼いていくのが養殖物です。そして一匹ずつ別々の焼き型で一つずつ焼いていくのが天然物です。 「柳家」のたい焼きは天然物。 店頭で一枚ずつ職人さんが焼いています。そのため皮は薄く、パリッとした食感です。 「柳家」のたい焼き、行列を避けたいなら電話予約がおすすめです 春休みとはいえ、平日。普段だったらわざわざ予約はしないのですが、なんとなく予感がしたので当日に電話してみました。受け取り希望の時間と個数を伝えれば、行列に並ぶことなく受け取ることができます。 持ち帰る用のたい焼きの他に、どうしてもその場で焼きたてのたい焼きを食べたかったので、「持ち帰りとは別にその場で食べる分もお願いします」と伝えておきました。 お店の人に名前を告げると「はい、ちょっと待ってねー」と手早くたい焼きを用意してくれました。まずお持ち帰り用のたい焼きが手渡され、「今焼き立て用意するからね」と一個ずつ紙に入れて渡してもらえました。 焼き立ては当たり前ですが、熱い! パリッとした皮にほっくほくの小豆の食感がたまりません。「たい焼きは頭から?しっぽから?」なんて話をしてみたけど、頭から先に入れられたたい焼きをしっぽからかじる、今回はこれが正解ということにしました。 経木に包まれたお持ち帰り用のたい焼きは、焼き立てとはまた違う味わい 焼き立てのたい焼きは、皮はパリッとしていてサクサクとした食感でした。毎朝炊きあげられる粒あんは、ぴかぴかとしていて小豆の粒を感じるほどにほっくほく。毎日行列ができるのも納得のおいしさでした。 家に帰って包みを開けると、ふわっと温かい紙の香りと経木がします。この香りがまた、たい焼きを食べる前のわくわく感を高めてくれます。 家でたい焼きを温めるのは、意外と難しいもの。我が家ではまず最初にレンジで30秒ほど温めてから、トースターで焼きます。トースターによってはスチーム機能がついているものもありますが、ない場合は霧吹きなどシュッとしてから温め直すといいと思います。 翌日以降に食べる場合は冷凍しておいた方がおいしく食べられます。その場合は、レンジでの時間を3〜4分と長めにして、仕上げにトースターを使うようにしています。 温め直すと、焼き立てのようなあんのほくほく感はなくなりました。でも、ほくほく感の代わりに、生地との一体感が生まれます。生地の内側はしっとり、内側はパリッと感がアップします。 「たい焼き御三家」と称される人形町の老舗「柳家」のたい焼き was last modified: April 20th,…
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夏のイメージの強い水ようかんですが、福井県では水ようかんは冬に食べるのが常識なのだそうです。それを知って福井の水ようかんを食べてから、我が家でも冬の水ようかんは当たり前となりました。 夏に食べる水ようかんとはまた違うあっさりしているのに深みのある味わいは、冬に水ようかんを食べないと落ち着かなくなるほどです。 夏に食べる水ようかんと冬に食べる水ようかん、どう違うの? 我が家は家族みんなが和菓子が好きなので、ようかんを食べることも多いです。それでも暑い夏の間は、どっしりめのものよりは軽めのものを選んでいます。 冷蔵庫でしっかりと冷やした水ようかんは、子どもたちに「水ようかんあるよー」と声をかけると大喜びされるほど。 近所のスーパーで売っている、カップに入った水ようかんも気軽に買えて便利です。 意外と食べたい時に売っていないことも多いので、時には水ようかんを自分で作ることもあります。 もちろん夏でも冬でも売っている水ようかんに違いはないのですが、あっさりが求められる夏の水ようかんに比べて、冬の水ようかんはあっさりだけじゃなくもう少しコクを求めてしまいます。 私がいつも買うえがわの「水羊かん」は、木べらでスッと切れるほど柔らかくあっさりしているのですが、黒糖のコクがあるので満足感もあります。 朱色が目立つインパクトのある箱に入った、えがわの「水羊かん」 昭和12(1937)年創業の「えがわ」では、毎年11月1日〜翌年3月31日までの期間限定で「水羊かん」が販売されています。福井県では冬には欠かせないものとなっています。 雪が多く寒さも厳しい福井県では、冬の間家に閉じこもりがちです。そんな季節、暖かいお部屋で家族や気の置けない友人たちと過ごす時間はとても楽しいものです。 暖かいお部屋でおしゃべりしながら食べるひんやりと冷えた「水羊かん」、これが福井の冬には欠かせない、定番のお菓子なのです。 昔ながらの朱色で囲まれた白く薄い箱はとても目立ちます。冷蔵コーナーにあるので、お店に置いてあればすぐに分かります。 おしゃれなパッケージもついつい手に取ってしまいますが、こういう昔から変わっていないんだろうなという歴史を感じさせるパッケージも間違いないと思って手に取ってしまいます。 えがわの「水羊かん」は砂糖、こし餡、寒天だけで作られています えがわの「水羊かん」の原材料は、砂糖、こし餡、寒天の3つだけ。シンプルですが、砂糖はざらめ糖と黒砂糖と2種類使われています。特に黒砂糖は、精製されたばかりの最上級のものを沖縄から直接仕入れています。 えがわの「水羊かん」には木べらが付いてきて、それを使って取り分けられるようになっています。型に流し込まれているので、取り分けるのは難しくありません。 スッと木べらが入り、固さも感じず弾力も感じません。かと言って木べらですくいにくいほど柔らかいわけでもなく、しっかりすくえます。この絶妙な柔らかさが、口どけの良さにつながっているのです。 口に入れるとひんやりとなめらか。甘さはそれほど強くなく、小豆の味もあっさりとしていますが、黒糖が使われているのでしっかりとしたコクがあります。 ひんやりとした「水ようかん」がするんと喉を通り、後から黒糖の甘みを感じるえがわの「水ようかん」。うちにはこたつはないけれど、お風呂上がりの体がほっかほかの状態で食べることにしています。 えがわ「水羊かん」
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東京では百貨店の催しなども多く、地方のおいしいものも比較的手に入りやすくなっています。オンラインショップのあるお店も多く、ともすると東京で手に入らないものはないと思いがちです。 ネットでは買えない、わざわざ買いに行くしかないもの。 私のわざわざ買いに行きたいおやつの一つ、藤田屋「大あんまき」をご紹介します。 藤田屋の「大あんまき」との出会い、それは偶然で突然 私が初めて「大あんまき」を知ったのは今から15年ほど前のこと。名古屋駅から近鉄電車に乗ろうとしていたとき、通路に小さなお店が出ていたのを見つけたのがきっかけでした。 これから乗る特急電車の車内で食べるおやつが欲しいと思っていたので、立ち寄ったのが「大あんまき」との出会いでした。 「大あんまき」はどら焼きのような生地で餡を包んだものかなと思い、ショーケースを見てみると驚くほど餡の種類が豊富です。 あずきや白あんなどポピュラーなものはもちろん、抹茶あんや栗の入ったもの、そして驚いたのがあんとチーズ、あんとカスタード、そして揚げた天ぷらあんまきなどの「大あんまき」です。 あんこも大好き、カスタードも大好きな私にとって、これ以上ない魅力的な組み合わせ。でもまさか一緒に食べるというのは思い付きませんでした。このわき上がってしまった興味はを止められるわけもなく、カスタードあんまきとチーズあんまきを買いました。 名古屋でも買える「大あんまき」ですが実は知立(ちりゅう)名物 初めて「大あんまき」を見つけたのは名古屋駅でしたが、豊橋駅や刈谷ハイウェイオアシスなどで藤田屋を見かけるたびに「大あんまき」を購入し、今では愛知県へ行くときには「どうしても買いたいものリスト」に入れています。 「大あんまき」を販売している藤田屋は、江戸時代に創業した愛知県知立(ちりゅう)市に本店があります。知立駅店や御在所サービスエリア店など9店舗常設店舗がありますが、期間限定店舗が多いのが特徴です。 出店予定は藤田屋の公式サイトに書かれていますが、それでも都内から行くのにはちょっと遠いエリアばかりなのでちょっと気軽に、というわけにはいきません。 それもそのはず。藤田屋の「大あんまき」は、当日製造、当日出荷にこだわり作り置きをしないのが特徴です。そのため「大あんまき」の皮はしっとりと柔らかく、あんは小豆の豆の味が感じられるほど甘さは控えめになっています。 あんもたっぷり、クリームもたっぷりの「大あんまき」 藤田屋の「大あんまき」は7種類あります。 ・粒あんの入った「黒」 ・あっさりとした「白」 ・黒あんに栗の粒が入った「栗」 ・白あんに抹茶を加えた「抹茶」 ・黒に衣を付けて揚げた「天ぷら」 ・チーズクリームとあんを合わせた「チーズ」 ・カスタードクリームとあんを合わせた「カスタード」 毎回どれも食べたくて買うまでに随分と悩むのですが、なにせ消費期限は翌日まで。結局いつもの、お気に入りを選んでしまいます。やっぱりここでしか食べられない「カスタード」と「チーズ」、そして「天ぷら」を買うことが多いです。 別のお店でもあんまきを買ったこともあるのですが、藤田屋の「大あんまき」は生地のしっとり感と独特のもっちりとした食感が違います。 あんとカスタード、両方入っているとしつこいのかなと思っていましたが、あんだけでなくカスタードも甘すぎません。あんにはないクリーミーな食感も加わって、初めて食べる新しい味わいは感激ものです。 チーズ味は、ほんのり塩味がきいてクリーミー。これまた粒の残ったあんとよく合います。むしろなぜ他のお店にはないんだろうと思ってしまうくらい、おいしい。 こんなにおいしいのに、年に数回しか食べられないなんて。切なさを感じてしまうほど、私のお気に入りのおやつです。 mozoワンダーシティ店では、期間限定の大あんまきも販売されているのだとか。これまたわざわざ買いに行きたいリストに追加しておかなくてはなりません。 藤田屋「大あんまき」…
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新潟県にはおいしいものがいっぱいあるので、目に入るものすべてがおいしそうに見えてしまい買って帰りたくなります。全国的に知られる新潟名物のほかにも、まだまだ知らない名物も発見できました。今回初めて食べたのが笹団子で有名な「田中屋本店」の「きんぴら団子」です。 笹だんごの実演販売や作り方講座も行う「田中屋本店」 新潟市にある「田中屋本店」のみなと工房は、1階が店舗、2階がギャラリーとフリースペースになっています。5名以上で申し込める笹だんご講座も開かれていて、「田中屋本店」のホームページ、電話やFAXで申し込むことができ、ホームページでは申込状況も見られます。実際に笹だんご作りを体験したい人は、事前に申し込んでおきましょう。 笹だんごとは 米どころとして全国的に知られる新潟県では、昔からお米を使ったお菓子が数多く作られてきました。笹だんごは田植えを終えたお祝いで自分たちの家で笹だんごを作り近所や親戚に配り合った習わしが発祥だとか、上杉謙信が出陣の時に携帯食に考案したという説もあります。 「田中屋本店」の店頭では、笹だんごを実際に作っている様子を見ることができます。笹にだんごが包まれているのを見ていると、その手際の良さにほれぼれしてしまいます。実際に包み終わった後の笹だんごが手前に吊されていて、笹のいい香りが店内に広がっています。 笹だんごの中身はあんこだけじゃない、きんぴらなどのお総菜入りも 笹だんごの中にあんが入るようになったのは、お砂糖が庶民にも手に入りやすくなった明治中期以降です。それまでは団子のみだったり、家庭になるありあわせの惣菜を詰めたものが主流だったそうで、「味噌だんご」「くるみだんご」「きんぴらだんご」などおやつなどに食べられていたようです。 今でも「田中屋本店」では、あんだけでなくきんぴらごぼうが入の笹だんご、佐渡沖で採れた海藻のあらめにひじきやくるみなどを入れて甘辛く煮付けたあらめ入りの笹だんごも販売されています。 あんもつぶあんとこしあんの2種類あるので、つぶあん派とこしあん派で揉めることもありません。 「田中屋本店」の笹だんごはホームページから購入することもできます。ホームページでは笹だんごキャラクターのあかねちゃんのトートバッグやTシャツも販売しています。 店頭販売のみの「きんぴら団子」や「生チョコ大福」も魅力的です 「田中屋本店」の笹だんごはインターネットでも購入できますが、店頭でしか買えない商品もあります。 きんぴら団子 その中で特に気になったのが、まっ白なお餅の生地の中にきんぴらが入った「きんぴら団子」です。新潟では昔から食べられていてそんなに珍しいものでもないそうなのですが、私は初めて見ました。 中を割ってみるとしっかりときんぴらが入っています。どういう味がするのかちょっとドキドキしましたが、これがおいしい。ちょっと濃いめの味つけがされたきんぴらに、ほんのり甘い外側のお餅がよく合います。この外側のお餅も、重すぎず軽すぎず実にちょうどいい。1個じゃなくてもっと買ってくれば良かった、と思ってしまいました。 生チョコ大福 そして人気NO.1の「生チョコ大福」は、生菓子のように小さなケースに入っています。表面にはココアパウダーがたっぷりとかけられ、ぷにゅんと柔らかいお餅とほろ苦いチョコレートの味がします。大人から子どもまで喜ばれるお菓子です。 しょうゆ赤飯のおにぎり 「田中屋本店」には新潟名物の「しょうゆ赤飯」が欲しくて行ったのですが、残念ながら売り切れてしまっていました。私があまりにがっかりして見えたのか、お店の人が「しょうゆ赤飯のおにぎりなら1個だけあります」と奥から持ってきてくれました。また一つ、新潟へ来たら立ち寄りたいお店が増えました。 田中屋本店 田中屋本店の笹だんご(小豆餡+惣菜餡)10個入【こしあん/つぶあん/よもぎ/茶豆/あらめ/きんぴら】【送料無料】 価格:3,510円 (2020/6/26 10:12時点) 新潟名物「笹だんご」作りの体験もできる!「田中屋本店」のみなと工房 was last modified: June…
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先日国産発酵バターとエシレバターを食べ比べる旅する食卓の編集部主催イベントに参加しました。 (参考:エシレバターに負けない国産バターは?発酵バターを食べ比べてみた) でも発酵バターはトーストにつけたり、そのまま食する以外にも使い方は豊富にあります。 中でも忘れてはいけないのがバターを使ったスイーツです。 そんな中ローソンの新商品「空いろ監修 あんこっぺ(発酵バター入リマーガリン入)」という、心くすぐる商品と遭遇。そうだ、「あんこっぺ」のようにコッペパンにあんこと発酵バターを挟んで食べてみよう。何が一番美味しいか、自分の舌で確かめてみよう。 そこで、残りの発酵バターをたくさんもらったので、あんバター選手権の開催してみました。 1回戦「よつば パンにおいしい発酵バター」 VS 「トラピストバター」 作り方は簡単です。真ん中に切れ目を入れ、トースターで軽く温めたコッペパンにバターとあんを挟むだけ。じっくりと味わうために、2種類ずつ食べ比べていくことにします。 1回戦は「よつば パンにおいしい発酵バター」と「トラピストバター」の対戦です。 クリーミーな「よつば パンにおいしい発酵バター」と塩気が比較的強い「トラピストバター」。 まずは「よつば パンにおいしい発酵バター」のあんバターをいただきます。 バターの甘みがしっかりと感じられほんのりとした塩気とあんの甘みがよく合います。バターがまるでクリームのようなミルキーな風味も感じられます。 よつば パンにおいしい発酵バター 続いて「トラピストバター」のあんバターです。こちらは一口かじると、まず最初に塩気を感じます。さきほどの「よつば パンにおいしい発酵バター」も塩気は感じましたが、それよりもだいぶ強く「しょっぱい」と思っていまいます。バターが違うだけでこんなにあんバターの味が変わるなんて驚きです。 トラピストバター 2回戦「小岩井純良バター」 VS 「カルピス 特撰バター」 2回戦は「小岩井純良バター」と「カルピス 特撰バター」のあんバターを食べ比べていきます。 あっさりとした「小岩井純良バター」と塩気と酸味が特徴の「カルピス 特撰バター」。 まずは「小岩井純良バター」のあんバターですが、バターだけを食べ比べた時に比べて、ずっとバターの風味が強く感じられます。口どけがいいのでパンとあんとの相性も良く、あっさりとしているのにコクのある美味しいあんバターになります。 小岩井純良バター 「カルピス 特撰バター」のあんバターは、予想通り「トラピストバター」と同じく塩気をかなり強く感じてしまいます。バターの風味を感じる以前にしょっぱさが強く、ちょっと合わないかもと思ってしまいました。バターの塩気の主張が強すぎます。 カルピス 特撰バター 最終決戦「エシレ発酵バター有塩」 VS 「よつ葉」…