東京に住む私にとって、「京都へ旅行」という言葉だけで心が躍ります。日帰りであっても、その魅力は変わりません。前日、ガイドブックを眺めていた私に、母が「阿闍梨餅を買ってきてほしい」と頼んできました。美味しいもの好きの母曰く、京都で買える作り立ての阿闍梨餅は味が全く違うとのこと。それを聞いたら、どうしても食べてみたくなりました。
満月の「阿闍梨餅」とは?値段はたったの1個141円!
「阿闍梨餅」は名前に「餅」と付いていますが、大福などのような餅で包まれたお菓子ではありません。包みは手のひらに乗るほどの大きさ、そして比較的薄いです。封を開けると、しっとりとした丸い円盤形のきつね色をしたお菓子が出てきます。
阿闍梨餅の中は粒あんがたっぷり
中を割ってみると粒あんがぎっしり。この厚みのお菓子の中にこんなに入っているのかというくらい餡が詰まっています。生地に餅粉が使われているので、しっとりと香ばしくもっちりとした食感になっています。
「阿闍梨餅」の中の粒あんも、粒の食感が心地よく甘すぎず味わっているうちにあっという間に完食してしまうお菓子です。これで価格は1個141円(税込)。このお値段で、この本格的な味わい。大人気になるのも当然です。
「阿闍梨餅」は本店以外、京都駅でも買える店舗がたくさんあります
「阿闍梨餅」は東京・大阪・名古屋、通販でも手に入る
阿闍梨餅は、東京では伊勢丹新宿店、三越日本橋店、西武池袋本店、横浜では高島屋横浜店など、全国の百貨店で購入できます。賞味期限は製造日より常温で5日間なので、ネット通販でも購入可能です。
「阿闍梨餅」は京都駅で買える
「阿闍梨餅」の京菓子処、満月本店は京阪出町柳駅が最寄りで、清水寧坂店と金閣寺店という支店もあります。てっきり本店まで行かなくてはできたては買えないものだと思っていたら「京都駅で売ってるものも十分美味しい」と聞きました。
お店まで行った方がよりできたてに近いものが食べられますが、京都駅の「阿闍梨餅」も十分できたてに近い味わいということです。
「阿闍梨餅」が買える一番人気のお店はJR京都伊勢丹店
京都駅には阿闍梨餅が買える店舗がいくつもあるので、ルートによって店舗を選ぶことができます。一番有名で人気なのはJR京都伊勢丹店ですが、混雑が苦手という方にはTHE CUBE京都駅ビル専門店街や京都駅前地下街のPortaがおすすめです。
新幹線の方には京都駅構内ASTYにある京のみやげや古都みやびでも購入できます。
「阿闍梨餅」の売り切れに注意!
ここで気をつけたいのは、「たっぷり遊んで帰りに買おう」と思っていると、入荷待ち(つまり品切れ)になってしまうことが多いこと。
私も14時頃にTHE CUBE京都駅ビル専門店街の満月に立ち寄ったら、ちょうど一組前で入荷待ちになってしまいました。そのまま京都駅前地下街のPortaへ行き無事購入できましたが、平日でも午後の早い時間に売り切れてしまうことも多いのです。
京都だけで味わえる「阿闍梨餅」はほわほわもっちりのできたての美味しさ
東京でも買える「阿闍梨餅」ですが、できたての味はどう違うのでしょうか。お土産に買って帰ると、母が早速お茶を用意してくれました。早速食べてみると、いつも食べている「阿闍梨餅」よりもずっともっちもちで、柔らかい。餡の粒もより際立っているように感じます。
東京で買う「阿闍梨餅」も十分美味しいけれど、これはまた別格の美味しさです。やはり土地のものはその土地で味わうのが大切なんですね。これだから旅行は楽しい。
東京では全国各地のものが揃い、ほとんどのものが手に入ります。しかし、例え日帰りであっても、その土地に出向くことでしか見つけられないものがあります。それは、しっかりとした予習によるものだったり、偶然であったり。そして、出会えることもあれば、出会えていても気づかないこともあります。今回の旅で出会えた喜びがあるからこそ、旅はやめられません。
翌日にはいつもの「阿闍梨餅」の味になっていました。京都駅で購入したものと、これほど味が違うとは驚きです。本店で出来立ての「阿闍梨餅」を味わったら、もっと美味しいんだろうな。京都は行きたいお店が多すぎて、いつも予定を詰め込みすぎてしまいます。いつの日か、本店を訪れたいと思います。