食べ比べ

赤福だけじゃない!伊勢神宮のお土産にしたい餅菓子6選

伊勢神宮参りのお土産といえばやはり赤福が有名です。でも実は伊勢には美味しいお餅のお土産も揃っています。それぞれ特徴の異なる5種類の餅菓子を創業が古い順にご紹介します!お餅を通して伊勢の歴史を感じてみませんか?

【太閤出世餅】創業は室町時代!太閤秀吉ゆかりの餅菓子

「太閤出世餅」を製造する「太閤餅」は、永禄8年(1565年)伊勢神宮のお膝元で参拝客のお休み所として店を構えたそうです。
店名の由来となる太閤秀吉は、天下統一を果たすまでに幾度も伊勢神宮を参拝し、さらには一時途絶えた式年遷宮の復興にも尽力しています。江戸時代後期に書かれた「神都長嶺記」には秀吉が焼餅を「美味也」と称賛したと記されているそうです。

「太閤出世餅」は粒あんと餅の量のバランスがよく、あんの豆の香りとほんのり香ばしい餅の味を両方しっかり味わえます。香ばしさがあとを引き、2~3個は軽く食べられます。
個包装になっていて、8個の袋入りや箱入りなら5日程度日持ちするので、職場などへのお土産にも向いています。

内宮宇治橋前の茶屋では、ほうじ茶・抹茶付のお盆セットをいただくことができます冬場はぜんざい、夏場は氷入り抹茶のセットといった季節メニューもあるので、参拝のあと一服しに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

「太閤出世餅」

【二軒茶屋餅】毎月25日はくろあんの日「二軒茶屋餅角屋本店」

二軒茶屋餅は、天正3年(1575年)の創業と伝えられているそうです。当時伊勢神宮への参拝は陸路と海路があり、海路から勢田川を上った舟付場には参拝客をもてなす2軒の茶屋があったそうです。そのため辺りは二軒茶屋と呼ばれるようになり、それが餅の名にもなったと言い伝えられているそうです。
そのうちの1軒の「角屋」は、現在「伊勢角屋麦酒」として地ビールの醸造販売も行っています。お餅とビール、不思議な組み合わせに感じますが、どちらも参拝客をもてなすという思いは同じなのかもしれません。

二軒茶屋餅角屋本店 伊勢角屋麦酒 詰合セット

価格:5,896円
(2019/11/19 10:17時点)

おはらい町周辺では、おかげ横丁にある「名産 味の館」などいくつかのお店で「二軒茶屋餅」を買うことができます。普段はこしあんですが私が伺った25日は月に1度のくろあんの日。戦前までは黒砂糖であんを作っており、それが復活するのが毎月25日なのだそうです。

「名産 味の館」

柔らかなお餅に香り高いきな粉をまとった「二軒茶屋餅」。25日限定のくろあんは、黒糖の風味がほんのりではなくかなりしっかり感じられます。コクがありコーヒーにもよく合いました。

賞味期限は翌日まで。食べきれない場合は冷凍保存可能です。自然解凍そのままだと少し硬かったため電子レンジ10秒だけ温めたところちょうどよい柔らかさになりました。油で揚げても美味しいそうです。

【へんば餅】馬で伊勢神宮を目指した旅人の憩いの茶屋「へんばや商店」のお餅

伊勢神宮の近くを流れる宮川は、江戸時代までは、橋が架かることなく渡し船などで往来していたそうです。
そんな宮川を渡る前に、馬などでやって来た参拝客が立ち寄る茶屋がありました。参拝客がここから馬を返して参拝したことから、いつしかへんば(返馬)餅と呼ばれるようになったそうです。

ほんのり香ばしいお餅は、米粉を使っているからかしっかりとした弾力があり食べ応えがあります。口溶けのよいしっかり甘めのこしあんとの相性がよく、食べれば旅の疲れが吹き飛ぶようです。
賞味期限はこちらも翌日まで。固くなってしまったらフライパンなどで軽く焼くと柔らかさと香ばしさが戻るそうなので、多めに買って冷凍しておくのもいいですね。

「へんばや商店」

【岩戸餅】明治から続くお土産屋さん「岩戸屋」の銘菓

明治43年(1910年)創業の岩戸屋は、お多福が目印のお土産屋さんです。
「岩戸餅」の他にも「生姜糖」や「お多福饅」などオリジナルの商品がたくさんあるので、伊勢土産を探すにはもってこいです。
写真の本店のすぐ向かい側には2018年にリニューアルした物産店があり、岩戸屋の商品の他伊勢海老せんべいや伊勢茶、真珠のアクセサリーまで、伊勢土産が幅広く揃います。

お多福が描かれた包みにくるまれ、レトロな雰囲気の「岩戸餅」。北海道小豆のこしあんをお餅でくるんできな粉をまぶした柔らかいお餅です。小ぶりなサイズと あっさりとした味わいで、2つ3つとつい食べたくなってしまいます。
賞味期限は製造から1週間あるので、太閤出世餅と同様職場のお土産などにも使いやすいですね。

「岩戸屋」

【神代(かみよ)餅】よもぎの香りのさっぱり!「勢乃國屋」のお餅

最後にご紹介する「神代餅」を製造する「勢乃國屋」は、6つのお餅の中で一番新しいといっても、大正2年(1913年)創業の老舗です。伊勢神宮前に「中村太助商店」を創業し、店名を現在の「勢乃國屋」に改めたのは昭和44年のことです。
「勢乃國屋」も「岩戸屋」と同様に大きなお土産物店です。団体客向けの大きな食堂もあり、バスツアーなどで立ち寄る方も多いようです。

「神代餅」はつぶあんを天然のヨモギを混ぜた餅で包んだ草もちで、賞味期限は翌々日までです。
あんはすっきりした甘さ、よもぎの香りでさっぱりした後味が楽しめるので、食後のデザートにもおすすめです。また、お土産にお餅を何種類買う際、味のアクセントとなってくれるのもうれしいです。

伊勢名物神代餅(かみよもち)12個入

価格:1,000円
(2019/11/19 10:07時点)


「勢乃國屋」

赤福も含めて6種類の名物餅を違いを感じながら食べるのは、とても楽しかったです。いずれも長年伊勢土産として愛されてきただけあって甲乙つけがたい美味しいお餅でした。
赤福のように現地でお茶と一緒に頂けたり、2~3個から買えるものが多い名物餅。伊勢神宮参拝の際は何種類か食べてみて、お好みの餅を見つけてみてください。

ABOUT ME
阿東いつ子
埼玉県出身。 おいしいものが大好きで、農業系の大学を卒業後、食品の研究開発、商品企画、販売と、食べ物から離れられず現在に至る。 結婚を機に京都市に移り住んだものの、いつまでたっても観光客気分が抜けません。