よくみるとそれぞれ違うごま油の色
ごま油と聞くと何色のものが思い浮かびますか? 飴色〜濃い茶色というのが一般的な胡麻油の色でしょうか。我が家にあるごま油も茶色でした。でも実はもっと透明の白いごま油や、茶色を通り越して黒いごま油もあるのです。
それぞれはどんな使い方の違いがあるのでしょうか?
白いごま油は2種類ともシンプルな味わい
まず白いごま油には「純正胡麻油」と「太白胡麻油」の2種類があります。
天ぷら屋さんの揚げ油として使われることも多い「純正胡麻油」は、ごまを軽く焙煎してから油を圧搾しています。ごまの香りはしますが、素材の邪魔をしない軽くて上品な香りです。
白いごま油のもう1種類「太白胡麻油」は、サラダ油のような色でごまの香りはしません。これは「太白胡麻油」には焙煎していないごまが使われているからで、サラダやパスタ、シフォンケーキなどのお菓子作りにも使うことができるのだとか。
黒いごま油は中華や韓国料理にぴったり
まるでタレや醤油のような黒い胡麻油もあります。定番のかどやのごま油(写真左)もよくみると結構黒いです。黒い胡麻油はしっかりとごまを焙煎したものや、メーカーによっては黒ごまを使ったごま油もあります。黒い胡麻油は力強いごまの香りが特徴で、中華料理や韓国料理に合うようです。
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飴色のごま油はどんな料理にも合う万能タイプ
そして私が今回購入したのが「九鬼ヤマシチ純正胡麻油」。綺麗な飴色の「純正胡麻油」です。我が家はよくナムルを作るので、火を通さずに食べても油っぽさのない胡麻油を探していました。九鬼の数あるごま油の中でも、屋号である「ヤマシチ」が付くのはこの「純正胡麻油」だけです。
価格:712円 |
価格:622円 |
「純正胡麻油」とは、ほどよく焙煎されたごまを使って圧搾して作られたごま油で、色も香りもほどよい、和食にも使える万能ごま油です。
使用されているごまは、最新の設備に頼るだけではなく長年の経験によってその日の温度や湿度、原料の特性を見極めてごまの香りを最大限引き出せるように丁寧に焙煎されています。
そして「九鬼ヤマシチ純正胡麻油」とは、1886年(明治19年)の創業当時からほとんど変わらない伝統的製法で絞られています。ごまへの圧力だけで油を絞る製法は、手間と時間をかけてゆっくりとごま本来の香りと味を引き出すことができるのです。
その後「九鬼ヤマシチ純正胡麻油」は2週間以上静置されます。和紙や布を使い、きれいな上澄みだけを何度も繰り返しろ過します。こうすることで、このきれいな飴色の胡麻油が完成するのです。これまでの歴史とともに築いてきた丁寧な仕事が、美味しくなるための手間暇としてしっかり守り続けられています。
「九鬼ヤマシチ純正胡麻油」はオイルおにぎりやサラダにも使える
「九鬼ヤマシチ純正胡麻油」は胡麻の香りがしっかりとしていますが、決してくどさはありません。だから色々な料理、和食にも使うことができるのです。茹でたほうれん草やもやしに、塩こしょう、ごま油などを加えて作るナムルは、ごま油のがふわっと香り、それでいてあっさり。胡麻油の独特のえぐみはありません。
クセがないので「九鬼ヤマシチ純正胡麻油」を使ってオイルおにぎりにしても、香りとコクのある美味しいおにぎりになります。オイルおにぎりの作り方は簡単です。温かいご飯にお好きな具材と「九鬼ヤマシチ純正胡麻油」をちょっぴり加え、しっかりと混ぜてからにぎれば完成します。写真は奥が明太子のオイルおにぎり、手前が梅しらすのオイルおにぎりです。冷めても固くなりませんし、おにぎりだけでも腹持ちがよくなります。
大好きな春雨サラダを「九鬼ヤマシチ純正胡麻油」で作ってみましたが、これがまた美味しい。「あれ、いつもと違う!」とはっきり分かるほど、ごまの香りをしっかりと感じることができます。それでいて素材の味をしっかり感じられるので味がぼやけません。
今回購入した「九鬼ヤマシチ純正胡麻油」。一番小さい170gの瓶なのですが、あっという間になくなってしまいそうです。すぐに使い切れるサイズなので、白い胡麻油や黒い胡麻油も揃えてみようかな。
※参考 九鬼産業株式会社「九鬼ヤマシチ純正胡麻油」の公式サイト
価格:922円 |