先日母から送られてきた荷物の中に入っていた「芋けんぴ」。最近あまり口にすることがなくなっていたけれど、そう言えば子どもの頃の大好物だったことを思い出しました。荷物が届くのとほぼ同時に「届いた?芋けんぴ食べた?」とメールを送ってくる母のせっかちさも懐かしく思いながら「芋けんぴ」の袋を開けました。
「芋けんぴ」の魅力はそのカリッとした歯ごたえです
「芋けんぴ」の袋を開けると、優しいさつまいもの香りと甘いお砂糖の香りが広がります。思わず「芋けんぴ」の袋を持って深呼吸してしまうほど。
今回送ってもらったヨコヤマの「芋けんぴ」はえんぴつくらいの太さのスティック状ですが、「芋けんぴ」の太さや形も好きな人にはそれぞれこだわりがあります。私はこのヨコヤマの「芋けんぴ」くらいの太さが一番好みですが、最近では食べやすい細切りの「芋けんぴ」やポテトチップスのような薄切りにしたものもあります。
また蜜のかかり具合も好みが分かれます。うす掛けでカリッと食べられるものがお好みの方もいれば、しっかりかかってガリッというくらいの歯ごたえの方が好きだという方もいます。
ヨコヤマの「芋けんぴ」は最近母のまわりで大人気だとかで、私にも送ってくれたのだとか。そういう周りの口コミって、絶対間違いないのでわくわくします。
高知県で作られるヨコヤマの「芋けんぴ」、直売所もあります
近所のスーパーマーケットでも販売されていて、昔からある親しみやすいお菓子の「芋けんぴ」。実は高知県の名物なのをご存知ですか? 江戸時代にさつまいも栽培が伝わった高知では、台風が多い高知でも被害が少なく、そして大事な代用食として盛んに栽培されました。
かりんとうからヒントを得て作られた「芋けんぴ」は、今では高知では欠かせないおやつになっています。もちろんヨコヤマの「芋けんぴ」も高知で作られています。高知県と愛媛県の県境にも近い、高岡郡越知町にあるヨコヤマの直売所では1kgも入った大きなものや少し短めのB級品なども販売されています。
ヨコヤマの「芋けんぴ」、甘さも歯ごたえもちょうどいい
素朴なパッケージに入ったヨコヤマの「芋けんぴ」。お皿に出してみるとカランカラン、と心地よい音がします。さつまいもにしっかりと蜜がかかって、ピンピンと角が立っているのが分かります。
噛んでみると、ガリッ、ボリッというようなしっかりとした歯ごたえがします。噛みしめるたびに頭の中に響く、小気味よい音が気持ちよく感じます。しっかりと蜜がかかっていて甘さはありますが、あっさりしていてしつこさはありません。口の中に入れた瞬間はパリッとして柔らかく感じてしまうほどなのに、噛んでいくとしっかりとした固さを感じる不思議な感覚。そしていつも少なめにお皿に入れるのに、ついつい手が伸びてしまってあっという間になくなってしまうのも不思議。
今度高知に行ったら、直売店にもぜひ立ち寄ってみたいな。