日本のローカルフード

木更津で愛されてる「バーベキュー弁当」 どこか懐かしさを感じる愛され味

崎陽軒のシウマイ弁当おぎのやの峠の釜めしなど、全国的に有名な駅弁は数多くあります。ターミナル駅の売店で販売されているだけでなく、地元にいくつか店舗を構え地元でも愛されているおなじみの味であることも多いもの。

今回ご紹介する浜屋の「バーベキュー弁当」は、地元木更津では「浜屋のバー弁」と呼ばれ愛されてきた駅弁です。食べてみたいと思いながらもなかなか機会のなかった「バー弁」、ついに食べることができました。

バーベキュー弁当を販売する吟米亭浜屋は3店舗

TVなどでもご当地弁当として注目を集めている浜屋のバーベキュー弁当。この「浜屋のバー弁」を販売しているのは、吟米亭浜屋です。

経営しているのは米や玄米、精米、米関連商品を販売する株式会社泉屋というお米屋さん。吟米亭浜屋は株式会社泉屋の米飯部で、千葉県木更津市内で弁当店を3店舗を営業しています。

JR木更津駅からもほど近い「木更津西口店」、JR木更津駅から無料送迎バスも運行されているイオンタウン木更津朝日内にある「朝日店」、株式会社泉屋の支店と同じ建物内にある「文京店」の3店舗。どの店舗もJR木更津駅からそう遠くはない場所にあります。

今回私がお邪魔したのはイオンタウン木更津朝日1Fにある吟米亭浜屋 朝日店。第1〜第4駐車場まであるので、車で行っても停められないということはありません。吟米亭浜屋 朝日店は本館1階モール北A入口とモール北B入口の間にあります。そこまで広くはないので迷うことはありません。

店舗の入口はドアや仕切りが一切なく、オープンスペースのように広々としているので、ベビーカーや車椅子でも入りやすくなっています。テイクアウトだけでなく、テーブルと椅子が用意されているので店舗で食べることもできます。 

吟米亭浜屋は「バーベキュー弁当」と「あさり飯」

木更津のお弁当と言えばバー弁の浜屋ですが、浜屋には地元で愛されているもう一つのお弁当「あさり飯」があります。

あさり飯に使用されているあさりは、3月~8月の旬の時期に地元金田の水産加工場で剥いた生のあさりのムキ身です。この時期以外には、旬のおいしい時期に剥く冷凍したあさりが使われています。残念ながらこの日はすでに売り切れてしまっていました。

バーベキュー弁当は普通サイズが590円(税込)、大盛が690円(税込)、特製バーベキュー弁当は普通サイズが820円(税込)、大盛920円(税込)となっています。

バーベキュー弁当は、浜屋こだわりの厳選した豚肉を秘伝のタレに漬け込み、一枚一枚直火で焼き上げられた豚ロース肉がご飯の上に乗せらています。特製バーベキュー弁当は、豚肉もごはんもボリュームアップ! バーベキュー弁当には入っていない手づくりのきんぴらごぼうも入っています。

あさり飯は980円(税込)で、国産の大粒あさりとたけのこがたっぷり入った炊き込みごはんです。しょうがと醤油とみりんのみでふっくらと炊きあげられているのであさりの旨味が最大限に引き出されています。

吟米亭浜屋 朝日店では他にもお弁当が販売されています。あさり飯と同じく売り切れてしまっていたとりそぼろ弁当650円(税込)、チャーシュー丼590円(税込)も販売されいたようで、隅に値札が置かれていました。

また手書きでメニューや値段が書かれていた生姜焼き弁当650円(税込)も販売されていましが、いつも置いてあるわけではないのかもしれません。

店の奥にはお弁当がいくつも入った袋が置かれていました。電話予約や取り置きもできるので、どうしても食べたい方は予約がおすすめです。

タヌキがかわいい「バーベキュー弁当」は甘辛こってり!

いよいよバーベキュー弁当を実食! バーベキュー弁当にはレトロ感のある掛け紙がしてあり、味のあるいい表情をしたタヌキが串に刺した肉を火で焼いてバーベキューをしている様子がたまらなくかわいらしいです。

木更津駅前にもタヌキの像があったり、マンホールにタヌキの絵が描かれていたりと木更津駅と言えばタヌキ。

JR木更津駅駅の発車メロディーは ♬しょ、しょ、しょじょうじ でおなじみの「証城寺の狸ばやし」で、木更津駅からも歩いて行ける場所に証城寺があります。境内には童謡「証城寺の狸ばやし」に縁のある歌碑や狸塚もあるそうです。バーベキュー弁当にも証誠寺について書かれています。

掛け紙を外すと出てくるのがプラスチックの容器。フタが透明なのでしっかりと中が見えます。照りのある豚ロース肉がご飯の上にどーんと乗せられていて、チラリと見えるタレのかかったご飯が食欲をそそります。

豚肉が半分にカットされているので、お年寄りの方や小さなお子さんも食べやすいようになっています。こんがりと焼かれた豚肉はバーベキューで食べるかのように香ばしく、甘辛い味が後を引きます。この味を嫌いな方はいないのではないでしょうか。

そしてご飯の横に乗せられている、こんがりと揚がったじゃがいもとお漬物。シンプルだからこそ、このじゃがいもと漬物がバーベキュー弁当には欠かせないアクセントになっているのです。

ほくっとしたじゃがいもは豚肉にも負けないコクがあり、お漬物は口直しにぴったり。どんどん箸が進んであっという間に完食してしまいました。こってり感はあるものの、豚肉特有のしつこさなどは一切感じませんでした。

「バー弁」に使われている厳選米の1つはゆうだい21

そして忘れてはいけないのがバー弁のお米がおいしいこと! 

お米屋さんが作るお弁当だけあって、お米も全国の米処の中から国内産の厳選米を使用しています。ふっくら、つやつや、冷めてもおいしいお弁当に最も合ったお米に使われているお米の1種が、「ゆうだい21」という宇都宮大学で生まれた新品種です。

コシヒカリより甘味や粘りが強く、奥深い甘みともちもちとした食感が特長です。最近では栃木県内だけではなく、千葉県内でも生産されています。

お米や豚肉と素材にもこだわりがあふれる「バー弁」は、木更津でしか食べられないご当地駅弁。素朴なお弁当に見えますが、また食べたくなってしまう魅力があります。木更津と言えばバー弁と言われるのも納得。心おきなく旅ができるようになったら、木更津に買いに行きたい駅弁です。

お弁当の吟米亭 浜屋

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ABOUT ME
ひがのあや
東京都品川在住。小学生の2人の子供を育てながら、ファッション・グルメ・トラベル系のWEBライターとして取材・ライティング・リサーチ業務を行う。長いお休みには国内旅行で美味しいモノを食べ歩き、普段は時間があればアンテナショップやデパ地下を巡っている。