ローカルスーパーやアンテナショップに行くと、近所のスーパーマーケットには売られていないような珍しい練り物に出会うことがよくあります。冷蔵コーナーに置かれている練り物は強く心が惹かれるけれど、どう食べたら一番おいしいのか分からないものも多いのが現実です。
先日テレビを見ていたら、愛媛のご当地練り物「じゃこ天」を使って炊き込みご飯を作っていました。「じゃこ天」は比較的東京でも手に入りやすいご当地練り物で、これまではフライパンで焼いて食べたことしかありませんでした。その炊き込みご飯があまりにおいしそうで、私も作ってみることにしました。
「じゃこ天」はほたるじゃこなどの小魚が原料です
「じゃこ天」は手のひらに乗るサイズ、約5cm×約10cmほどの長方形をしています。私が購入した「じゃこ天」は、愛媛県のアンテナショップ「香川・愛媛せとうち旬彩館」で購入した田中蒲鉾本店のもので、1袋に5枚入っています。
「じゃこ天」は、ほたるじゃこなどの宇和海近海のそれほど深くないところでとれた小魚から作られています。10cmほどのほたるじゃこを、一尾ずつ丁寧に身に血が残らないよう頭と腹わたを取り除いていきます。血が少しでも残ってしまうとじゃこ天の色がにごってしまうので、丁寧に行われます。
さばいた身をすりつぶし機に入れ、電動式の杵と石臼で練り上げ、その後調味料を入れて仕上げます。約60gほどの身を竹ベラですくって木枠に入れ、均等になるよう押し込んで型成されたものを一枚ずつフライヤーに入れて揚げていきます。
全体の作業を通して、鮮度を保つために氷水に手を入れて冷やしながら作業したり、石臼を氷で冷やしながら作業しています。
「じゃこ天」と「松山あげ」をつかって炊き込みご飯を作ります
炊き込みご飯を作るのに「じゃこ天」ともう一つ欠かせないのが「松山あげ」です。せっかく愛媛の「じゃこ天」を使うのだから、あげも愛媛の「松山あげ」にこだわりたい、まぁ要するに「松山あげ」が便利でおいしいからですが。炊き込みご飯は意外と手間がかかるので、一手間でも省略したいもの。油抜きしなくていい「松山あげ」が最適です。
材料
- 米 2合
- じゃこ天 3枚
- 松山あげ 1枚
- ごぼう 1/2本
- 人参 1/3本
- 醤油 大さじ3
- 酒 大さじ2
「じゃこ天」からだしが出ると聞き、だしは一切入れずに作ってみました。「松山あげ」は大判のものを細めに刻んで使いましたが、普通の油あげを油抜きして使うこともできます。具材はごぼうがなければ入れなくてもいいですし、代わりにきのこなどのお好きなものを使ってください。
ほかほかの炊き込みご飯は、部屋中にいい香りが広がって幸せな気分になります。「今日ご飯なに?」ってわくわくした顔の子どもたちに答えるようにこちらも笑顔になります。食べられはするものの「じゃこ天」には時たま大きな骨が入っていることがあります。
娘は魚があまり好きではないので、「じゃこ天」も嫌がるかなと思いながらこっそり見ていると、全く気づいていない様子でおいしそうに食べています。魚の味もしっかりと感じるのに、魚が得意ではない子どもでもおいしく食べることができます。
「おかわり!」の声が続いて、「じゃこ天」の炊き込みご飯はあっという間になくなってしまいました。「じゃこ天」さえあれば簡単に作れるので、我が家の炊き込みご飯の定番になりそうです。
価格:2,052円 |