近所なのに、いつも行くスーパーマーケットというのは決まってしまいがちです。近さだったり、品ぞろえだったり、値段だったり、人によって選ぶ基準は違うでしょう。いつもと違うスーパーマーケットに行くと、ついついあれこれ見てしまいお買い物をしたくなるのは誰でも同じ。お買い物を終えてレジに並んだその時、目に入ったのがこの小宮山製菓「あずみ野ミックス」。急に子どもの頃に食べたことがあるような懐かしさが胸に広がり、手に取りました。
3種類のお菓子が入る「あずみ野ミックス」を作る、小宮山製菓
小宮山製菓は「あずみ野ミックス」というお菓子の名前から分かるように、長野県安曇野市にあるお菓子メーカーです。小宮山製菓の看板商品は「サラバンド」というお菓子です。
一枚一枚を薄く焼き上げた香ばしい生地にホワイトクリームが二層にサンドされています。クッキーのようですがクッキーとは違う生地の香ばしさとホワイトクリームの絶妙なハーモニーが楽しめるのだとか。
小宮山製菓が作る生地は、クッキーやビスケットと同じ小麦粉を原料にした煎餅です。小麦粉、砂糖、卵を練った生地でせんべいを焼いた後に、そのせんべいにクリームをサンドしたりしてた商品が数多く販売されています。
この小宮山製菓が作る、ざくっとした歯ざわりの生地はクッキーではなく「欧風せんべい」と呼ばれています。せんべいというとお米で作られたものを想像しますが、小麦粉で作られた関西地方でよく見られるタイプのせんべいに近いです。この独特な食感はクリームにもよく合い、クッキーとも関西風のせんべいとも全く違うお菓子になっています。
ピーナッツの風味が香ばしい「ロールピーナ」
3種類のお菓子が入った「あずみ野ミックス」の中で、一番シンプルなのが「ロールピーナ」です。カリッと軽い食感のあとに、ピーナッツの風味が口の中に広がります。以前食べた関西風のせんべいにもピーナッツが入っていましたが、やはりそれとは全く違います。
サクッと軽く、ピーナッツの粒は一切感じず鼻に抜ける風味にほんのりピーナッツを感じます。「ロールピーナ」が和か洋かと聞かれれば、間違いなく洋です。でもクッキーじゃない。まさに「欧風せんべい」というのがぴったりだと感じられるお菓子です。
食べる前からわくわくしてしまう「信州みそチョコせん」
信州を代表する食材である味噌が生地に練り込まれ、さらにチョコレートがコーティングされた「信州みそチョコせん」。一体どんな味なのかわくわくしてしまうネーミングですよね。味噌とチョコ、食べたことはないけれど間違いなく美味しそう。
袋を開けてみると味噌の香りは感じません。ロールされた味噌せんべいの中に、ホワイトチョコレートがコーティングされています。思っていたよりずっと上品です。かじってみるとまず味噌の味がし、生地の香ばしさは「ロールピーナ」以上にしっかりとしています。そこへホワイトチョコレートの上品な甘みが加わると、甘くてほんのりしょっぱい不思議なおいしさを味わえます。
レトロなパッケージがおしゃれな「アミーパピロ」
昭和っぽい懐かしさを感じる「アミーパピロ」、このすみれ色とまるでレースのようなスズランの模様がそう思わせるのでしょうか。パッケージを開けてみるとこれまでの2種類よりも太く、中に白いクリームが入れられているのが見えます。
食べてみると生地はこれまでよりザクッとして、クリームはあっさりと軽い風味です。クリーム入りなのでもっと重くどっしりとしたものかと思っていましたが、ペロリと食べられました。
3種類とも個性的で、どれもおいしい「あずみ野ミックス」。子どもの頃おばあちゃんちで食べたような懐かしさから買ってしまいましたが、期待していた以上に見た目も味もたのしいお菓子でした。
小宮山製菓価格:2,808円 |