進化する食卓

−北海道−6月20日は「ハッカの日」!ミントとハッカは同じもの?

6月も下旬に入り、雨の日や蒸し暑い日も増えて来ました。そんな時、ハッカやミントの爽快な香りは鬱々とした気分をしゃっきりスッキリさせてくれます。我が家でも暑くなってくるとハッカ油をお風呂に入れたり、ミントをたっぷり使ってミントシロップを作ってみたりとミントもハッカも大活躍してくれています。

「ハッカ」と「ミント」、言葉を使い分けましたが別物なのでしょうか。

「ハッカ」は日本語、「ミント」は英語です

結論から言ってしまうと、「ハッカ」と「ミント」は同じものです。全世界で栽培されている、多品種のハーブで世界中で色々な名前で呼ばれています。

英語では「Mint( ミント)」、イタリアやスペインなどのラテン語圏では「Mentha(メンタ)」、中国語では「薄荷(ボーフォァ)」、そして日本では「ハッカ」です。

鮮烈な香りの「ペパーミント」や、柔らかい爽やかな「スペアミント」など、ミントは原種でも20〜40種類あり、交配しやすいことから今では3000種類以上も存在していると言われています。

メントール成分を多く含む日本独自の「和種ハッカ」もあります

北海道には元々「ひめハッカ」を代表とする在来種が自生していました。栽培種に比べて背丈も低く採取できる油量が多くありませんでした。その後「あかまる」などの新しい品種が生まれ、農業試験場で品種改良も進んだため「ほくしん」「まんよう」「わせなみ」などの改良種が更に生まれました。

最後の改良種「ほくと」は、「あかまる」が1haあたり3kgだった収油量を18kg前後まで上げることに成功しました。しかしその後、輸入自由化や合成技術が進んだことによって減反が進んでしまったため、「ほくと」は現在ではごく僅かになってしまいました。

「ハッカ」も「ミント」も沢山の品種があり、世界中で品種改良され愛されてきたことが分かります。夏の暑い季節も、ハッカを上手に使って快適に過ごしたいですね。

ハッカ油の北見ハッカ通商の公式サイトはこちら

ABOUT ME
ひがのあや
東京都品川在住。小学生の2人の子供を育てながら、ファッション・グルメ・トラベル系のWEBライターとして取材・ライティング・リサーチ業務を行う。長いお休みには国内旅行で美味しいモノを食べ歩き、普段は時間があればアンテナショップやデパ地下を巡っている。