秩父で初夏の豊かな緑を感じながらのんびりティータイムを過ごした後は、再び市街地に戻って秩父神社へと向かいます。
前編はこちら!
【スケジュール 〜後半〜】
- 秩父神社を参拝
- ノスタルジックな番場通りを散策
- 秩父芋菓子専門店 芋うららでお芋スイーツを満喫
- 「祭の湯」でおみやげ探し
- 西武鉄道特急ラビューであっという間に池袋へ
家康が再建 色鮮やかな権現造りが美しい秩父神社
広々とした空と緑に囲まれた「MAPLE BASE(メープルベース)」を後にして、西武秩父駅方面へ戻って秩父神社へと向かいます。
2000年前に創建されたとも言われている秩父神社は、秩父地方の総社でもあり、現存している社殿は天正20年(1592年)に徳川家康公から寄進されました。江戸時代初期の建築様式をよく留めていることもあり、埼玉県の有形文化財に指定されています。
お参り後は秩父神社の前をまっすぐ伸びる「番場通り」へ。石畳の道を西武秩父駅方面に歩いて行くと、趣のあるレトロな建物が数多く並んでいます。思わずどこを見ても写真を撮りたくなってしまうほど、素敵な建物ばかりです。
営業中のパーラーや煙草店、バーやホテルなどの店舗として営業中の建物はもちろん、かつて診療所だった民家まで、大正ロマンあふれる建造物ばかりで心がときめきます。壁面の細やかな装飾、趣向を凝らした窓枠など、日中もいいけれど灯りがともった夕暮れどきや夜の雰囲気も見てみたくなりました。
秩父芋菓子専門店 芋うららでお芋スイーツを満喫
たっぷり散策して、そろそろ疲れが出てくる頃。「番場通り」を秩父鉄道御花畑駅方面へ進んで行くと、お目当てのお店が見えてきました。きっとこのあたりで甘くて冷たいものが食べたくなると目星をつけていたのが、お芋スイーツのお店「芋うらら」です。
メニューを見ながら「ソフトクリーム」と「蜜がけ大学芋」で迷っていたら、大学芋の上にソフトクリームが乗った「蜜いもソフト」を見つけました。しかもソフトクリームはバニラ、さつまいも、ミックスの3種類から選べます。ソフトクリームの上から蜜をかけてくれると店員さんに聞き、すぐに「蜜いもソフト」に決めました。
どちらの味も楽しみたいから、ソフトクリームはミックス。バニラ味も濃厚で、こってりとしたさつまいものやさしい甘さが疲れた体に染みわたります。たっぷりとかけられた蜜は甘じょっぱく、ソフトクリームの甘さが引き立ちます。
芋うららでおいしいスイーツを食べて大満足し、西武秩父駅までお散歩がてら歩きます。秩父の街を歩きながら駅までは10分弱といったところでしょうか。
「西武秩父駅前温泉 祭の湯」へ入り、特急電車の時間までおみやげを探します。秩父名物の豚肉の味噌漬けも気になる……」とあれこれ考えながら、荷物にならず毎日がちょっとうれしくなる物を探します。
帰りのラビューのおともは「西武秩父駅前温泉 祭の湯」の売店で購入したさやま茶。まろやかでしっかりと甘みがあり、それでいて後味スッキリ。普段飲んでいるペットボトルの緑茶と比べても、風味が全然違います。
おいしいお茶を飲みながらおしゃべりしていたら、池袋まであっという間。新幹線や飛行機もいいけれど、いつもの街並みを高速で走る特急列車はまたひと味違う旅行気分が味わえます。
知名度の高い観光地でありながら、秩父夜祭の時期ではない今はそこまで観光客が多くなかった秩父。東京から1時間ちょっとで行ける秩父に、非日常感を味わいに行ってみませんか?
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漫画/にわゆり