シニア食

介護食を売ってる場所はどこ?場所ごとで購入可能な商品や市販品の選び方を紹介

介護食は自宅や介護施設などで調理する以外に、市販品も種類豊富に販売されています。しかし、初めて介護食が必要になったり、これまで自分で調理していた場合、「売ってる場所がわからない」「どんな商品があるのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では介護食を売っている場所と購入可能な商品を紹介。市販の介護食の選び方や食べ方も解説します。

介護食を売ってる場所は主に3種類

介護食は主に次の3種類の場所で購入できます。

  • スーパーやドラッグストア
  • ECモール
  • 宅配弁当サービス

場所ごとで購入可能な商品は異なるため、メリット・デメリットと合わせて見ていきましょう。

・介護食を売ってる場所①スーパーやドラッグストア

<スーパーやドラッグストアで買える介護食>

購入できる介護食のタイプ大手メーカーのレトルトタイプが多い
メリット1点から手軽に買えるスタッフに直接質問できる
デメリット手作りのような味は期待できない

最も手軽に購入できるのが、スーパーやドラッグストアです。日常の買い物のついでに利用でき、栄養成分や食べやすさなどスタッフに確認できるのもメリットです。1点から必要なだけ買えるので、口に合うか試してみたい場合や忙しいときだけ利用したい方にも向いています。

スーパーやドラッグストアで購入できるのは、大手メーカーのレトルトタイプが中心です。品ぞろえは店舗により異なり、小型店舗では取り扱いがない場合もあります。また、レトルトタイプの介護食は手作りのような味わいや見た目の良さはあまり期待できません。このため、毎日だと食べ飽きてしまうこともあります。

・介護食を売ってる場所②ECモール

<ECモールで買える介護食>

購入できる介護食のタイプレトルトタイプや冷凍タイプなど
メリット選択肢が多いいつでも注文できて自宅まで届けてもらえる
デメリット1点だけ試すのは難しい

ECモールでは非常に多くの種類の介護食品を取り扱っており、レトルトだけでなく冷凍タイプも購入可能です。嚙む力や飲み込む力、味の好みなどに合わせてたくさんの中から選べるほか、価格を比較しやすいのもメリットです。

また、24時間いつでもネットから注文でき、自宅まで配送してもらえるため、忙しくて買い物にいけないときや大量に購入したい場合にも便利です。

一方で、いろいろな味のアソートセットになっている場合も多く、好き嫌いがある方だと苦手なメニューが入っていることがあります。また、購入する量やショップによっては送料が発生し、割高になる場合もあります。

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・介護食を売ってる場所③宅配弁当サービス

<宅配弁当サービスで買える介護食>

購入できる介護食のタイプ常温・冷蔵・冷凍の弁当
メリット栄養バランスが考えられている提供が簡単
デメリット苦手なメニューが入っている場合がある価格が高め

宅配弁当サービスは、介護食用に柔らかく調理された弁当を自宅まで届けてくれます。食べる人に合わせて複数の柔らかさが用意されており、自宅で作るのが難しいムース食を取り扱っているケースもあります。栄養バランスはもちろん素材や彩り、盛り付けにもこだわって作られていて、毎日食べても飽きにくいのがメリットです。

常温・冷蔵・冷凍の3種類があり、どの温度帯の商品を扱っているかは業者により異なります。それぞれ賞味期限や提供方法、配送頻度が異なり、例えば冷凍タイプの場合、1~2週間程度の分をまとめて受け取り、食べる直前に電子レンジで温めて提供します。

手間をかけずに提供できる一方で、自宅での調理に比べて価格は高めです。また、あらかじめ献立が決められていて、苦手な料理や食材が避けられない場合があるのもデメリットといえるでしょう。

市販の介護食はどうやって選べばいい?

市販の介護食はメニューが豊富なうえに食べやすさの区分が分かれており、どれを買っていいかわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで、市販の介護食を選ぶ際のポイントを解説します。

・市販の介護食選びのポイント①噛む力や飲み込む力に合わせて選ぶ

出典:ユニバーサルデザインフードとは|日本介護食品協議会について

噛む力や飲み込む力は人によって異なるため、介護食は食べる人の状態に合わせて選びます。例えば、複数の食品メーカーにより設立された日本介護食品協議会の「ユニバーサルデザインフード®」という規格では、「区分1:容易にかめる」「区分2:歯ぐきでつぶせる」「区分3:舌でつぶせる」「区分4:かまなくてよい」の4つの区分に分類されています。

ユニバーサルデザインフード®以外にも介護食の区分はあり、ほとんどの介護食品には「かたさ」や「とろみ」に応じたいずれかの区分が表示されています。合わない商品を選ぶと誤嚥の原因になったり、食欲低下をもたらすこともあるため、購入する際はパッケージなどの表示を確認しましょう。

・市販の介護食選びのポイント②含まれている栄養で選ぶ

低栄養を防ぎ、心身の健康を維持するためには、栄養をバランスよく摂取することが大切です。

特に介護食で重要なのがカロリーとタンパク質です。カロリーが不足すると体力や免疫力が低下し、生命維持や認知機能にも悪影響を及ぼします。また、タンパク質は筋肉や体の機能の維持に必要なため、毎日補給する必要があります。

1日に必要な栄養は体重や活動量によって異なるため、わからないときはかかりつけの医師や管理栄養士などに相談しましょう。

・市販の介護食選びのポイント③好みの食材や味付けで選ぶ

介護食は生命の維持だけでなく、食べる楽しみを味わうという意味でも重要です。また、食材や味付けが好みでない商品だと、食欲が落ちて栄養不足につながることもあります。このため、食べる人の好みを重視して、できるだけ喜んで食べてもらえる商品を選ぶことが大切です。

・市販の介護食選びのポイント④価格や利便性で選ぶ

介護食には、レトルトパウチ入りや冷凍のお弁当などさまざまなタイプがあります。利用する場面や頻度に応じて利用しやすい商品を選ぶのがおすすめです。

レトルトタイプは常温で長期保存が可能なため、忙しいときだけ使いたい方や災害時の備蓄にも便利です。レトルトパウチタイプが主流ですが、パッケージのまま電子レンジにかけられたり、移し替えずに食べられる商品もあります。

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冷凍のお弁当は使い捨ての容器に1食ずつ盛り付けてあり、電子レンジで温めるだけで提供できます。レトルトに比べると費用は高めですが、食事の準備や後片付けが簡単で、定期注文を利用すると注文の手間を省けるのも利点といえます。

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市販の介護食はどうやって食べるの?

市販の介護食はそのまま食べられる商品も多いですが、温めることでよりおいしく味わえます。温めるときはパッケージの表示にしたがって加熱し、熱すぎないよう温度を確認したうえで提供します。

ここでは、レトルトタイプの調理方法について解説します。

・レトルト介護食の調理法①お湯で温める

パッケージを開封せずに沸騰したお湯に入れ、パッケージの表示にしたがって数分間温めます。温まったら器に移して提供します。

・レトルト介護食の調理法②電子レンジで温める

レトルトタイプのパッケージは、一部の商品をのぞき電子レンジ非対応です。このため、中身を器に移してラップをふんわりとかけ、パッケージの表示通り電子レンジで加熱します。

・レトルト介護食の調理法③アレンジする

レトルトタイプの介護食はそのままでもおいしく食べられますが、アレンジすることで彩りや栄養をプラスしたり、食べ飽きるのを防げます。

例えば、おかゆにかけてどんぶりにしたり、季節の野菜を柔らかくゆでて加えるだけでも簡単にアレンジできます。また、メーカーによってはホームページでアレンジレシピを公開しているので、参考にしてはいかがでしょうか。

■近くに介護食を売ってる場所がないときはECモールや宅配弁当サービスの利用がおすすめ

市販の介護食は、主にスーパーやドラッグストア・宅配弁当サービス・ECモールで購入できます。それぞれ取り扱う商品が異なるため、使用頻度や予算などに応じて使い分けると良いでしょう。

スーパーやドラッグストアは1点から手軽に購入でき、初めて購入する方におすすめです。ただし店舗によっては品ぞろえが少なかったり、取り扱い自体がない場合もあります。近くの店舗に気に入った商品がないときは、ECモールや宅配弁当サービスで探してみてはいかがでしょうか。

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旅する食卓編集部
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