今では当たり前のように私たちの身近にあるペットボトル入りの紅茶。
この当たり前を作ったのが、日本で初めての本格紅茶のペットボトル飲料・キリン「午後の紅茶」です。
赤いラベルのストレートティー、黄色いラベルのレモンティー、白いラベルのミルクティー。
誕生してから約30年間、定番商品はリニューアルを重ね、いつ飲んでも飽きのこないおいしさが魅力です。
神奈川県にある「キリンビバレッジ 湘南工場」では、「キリン 午後の紅茶」のおいしさの秘密を体感できるツアーが開催されています。
大好きな午後ティーの秘密を探ってきました。
キリンビバレッジ 湘南工場の工場見学&アクセス
キリンビバレッジ 湘南工場では、2種類の工場見学ツアーが開催されています。
休館日・年末年始を除いて全日開催されている、無料の「午後の紅茶ツアー」。
大人から子どもまで楽しめる、約90分間の工場見学です。
予約は電話とインターネットでの受付。
開始時間は10:30と14:30から選ぶことができます。
インターネットでは、3ヶ月前の1日から受付が開始されます。
予約開始と同時に予約でいっぱいになってしまうということはありません。
3ヶ月先の週末なら余裕をもって予約を取ることができます。
予約のキャンセルもネットでできるので、意外に数週間後の週末に空きがでて予約が取れることもあります。
もう一つの工場見学ツアーは、不定期開催で有料(税込500円)の「午後の紅茶おいしさとこだわりの研究室」。
20歳以上を対象とした、大人限定の工場見学となっています。
月に一回程度の開催で、さらに日時が指定されたツアーです。
大体開催日の2ヶ月ほど前から予約ができるようになりますので、友人や母娘で参加しても楽しめます。
キリンビバレッジ 湘南工場へのアクセスは、敷地内に専用の駐車場があります。
工場入口にいる守衛の方に、工場見学であることを告げて案内してもらいましょう。
電車の場合は、JR相模線・倉見駅からキリンビバレッジ 湘南工場まで徒歩15分です。
平日なら路線バスで行くこともできます。
JR相模線・小田急小田原線海老名駅から寒川駅行き、JR相模線・寒川駅から海老名駅行きのバスに乗り「キリンビバレッジ前」で下車しましょう。
土曜日・休日はバスのダイヤが少なくなっていますので、電車利用がおすすめです。
キリンビバレッジ 湘南工場
〒253-0101 神奈川県高座郡寒川町倉見1620 キリンビバレッジ(株)湘南工場
【休館日】月曜日(祝日の場合は、次の平日)・年末年始
0467-30-9000
大人も楽しめる キリンビバレッジ「午後の紅茶ツアー」
今回参加したのは「午後の紅茶ツアー」。
ペットボトルの「午後の紅茶」がどのように作られているのかを、映像と実際の工場を見学しながら知ることができます。
子どもから大人まで楽しめますが、個人的な感想を言えば「午後の紅茶」を普段から飲んでいる年齢のお子さんの方が楽しめると思います。
また、機械や工場、物が作られていく様子を見るのが好きなお子さんにもおすすめです。
工場内へ入り受付を済ませると、席に着く前に写真撮影が行われます。
「はい、午後ティー」のかけ声で撮影したこの写真。
さて何に使われるのでしょうか?
時間になったら工場見学スタートです!
最初は映像を見て、湘南工場ではどのように「午後の紅茶」が作られ、どのように出荷されるのか流れを知ることができます。
キリンビバレッジ 湘南工場には約240名の従業員がいて、40種類ものドリンクを製造しています。
ここで何より驚いたのが、ドリンクだけではなくペットボトルも湘南工場で製造していることです。
映像を見終わったら、包装エリアのラインを見学しながら秘密資料室に移動します。
「午後の紅茶」のおいしさの秘密を、実際に自分たちの目で見たり体験しながら知ることができます。
秘密資料室で「午後の紅茶」のおいしさの秘密を学ぶ
秘密資料室では「午後の紅茶」の名前の秘密や「午後の紅茶」のこだわり、ペットボトルがどのように作られているのかを知ることができます。
「午後の紅茶」という名前は、午後のお茶会「アフタヌーン・ティー」を日本語にしたもの。
ホテルなどでいただく「アフタヌーン・ティー」が人気ということもあり、この習慣をご存じの方も多いでしょう。
この「アフタヌーン・ティー」をイギリスで広めたのがベットフォード公爵夫人アンナ・マリア。
「午後の紅茶」のシンボルマークに描かれているあの貴婦人です。
キリンではこの素敵な紅茶習慣をぜひ日本にも広めたいとの思いから、「キリン 午後の紅茶」と名付けたそうです。
「午後の紅茶」誕生から30年以上たった今では、コーヒーよりも紅茶党という方も珍しくありません。
今の日本の紅茶習慣は「午後の紅茶」のおかげだと改めて実感します。
「午後の紅茶」の定番と言えばストレートティー、レモンティー、ミルクティーの3種類。
実は同じ紅茶でも使われている茶葉の種類が違います。
ストレートティーにはディンブラ、レモンティーにはヌワラエリアなどと以前はパッケージに茶葉が書かれていましたが、現在のパッケージには茶葉の表示はありません。
「午後の紅茶」は毎日ティーポットで紅茶入れて飲む紅茶好きの人も、ペットボトルでしか紅茶を飲まない人からも愛されています。
紅茶好きはついつい茶葉の名前から味を想像してしまうもの。
飲んだときの香りや渋み、後味などの風味を感じて味わってほしい。
茶葉の名前を出さないことで、紅茶好きの方にもより深く味わえる紅茶になっています。
現在ではそれぞれの茶葉の特徴をいかしながら選定・ブレンドされたものが「午後の紅茶」に使用されています。
秘密資料室では、実際にストレートティー、レモンティー、ミルクティーに使われている茶葉を見ることができます。
茶葉が違うことは分かるものの、大きな違いは分かりません。
実際に自分で飲んで比べてみたくなります。
「午後の紅茶ツアー」では目の前でペットボトル成形を見学
秘密資料室に入った時からずっと気になっていた、部屋のほぼ中央にある機械。
例えて言うなら、東京ディズニーリゾートのポップコーン屋さんくらいの大きさでしょうか。
いよいよこの機械の正体が判明します。
目の前でペットボトルを作ってくれる機械だと分かると、見学者、特に大人からどよめきが起こりました。
ペットボトルができあがる瞬間を見たい人、ペットボトルができるまでの全体の流れを見たい人、と二手に分かれて見学します。
大人の手の中にすっぽりと収まってしまうくらいの大きさの「プリセット」。
試験管くらいの太さのペットボトルの赤ちゃんを温めて型に入れ、空気を入れることでペットボトルが完成します。
資料室内にはプリフォームや金型も置いてあり、自由時間に手に取ることができました。
まさか目の前で実際にペットボトルができあがるのを見られるとは!
機械を温めてできあがるまで2分程度、本当にあっという間。
1歳くらいのお子さんから大人まで、見学者みんなで見入ってしまいました。
秘密研究室で印字体験とオリジナルラベルでラベラー体験
キリンビバレッジ 湘南工場は、工場内の機械だけ撮影禁止となっています。
秘密資料室から秘密研究室へ移動する間に包装エリアを見学し、ガイドの説明を聞きます。
私が参加した日は、ホット専用の「午後の紅茶」がアキュームと言うペットボトルの流れを調整する機械に並んでいました。
その後ペットボトルにラベルをかぶせるラベラー、蒸気でラベルをペットボトルと密着させる蒸気トンネルへと続きます。
蒸気の水滴が残っていないか検査され印字機を通り、ケーサーで段ボールを作りそこへ「午後の紅茶」が入れられるところまで見学できます。
ペットボトルにラベルをかぶせるラベラーは、実際にガイドが見本を使って説明してくれます。
ラベルは1万本分がロールになっていることや、下からの蒸気でラベルを密着させていることなどを教えてもらいました。
そして次に案内されたのが秘密研究室。
部屋の奥がカーテンで仕切られているのが気になります。
最初に案内されるのは、ペットボトルのキャップに日付などを印字する印字機です。
見学のしおりの裏にある印字スペースに印字体験をすることができます。
ガイドから印字機に通すスピードやコツを教わり、その場で素振りのように数回練習してから挑戦します。
印字される文字を全部を入れるのはとても難しいそうで、なかなか全部入れられる方は少ないのだとか。
挑戦の結果がこちら。
下の一番残念なのが私で、上2つは子どもたちのものです。
機械に通すスピードで文字の大きさも変わります。
11/1が紅茶の日ということで、〜12/1まで特別に紅茶のポットの絵が入っています。
奥のカーテンが開かれ、登場たのは先ほど見学したラベラーです。
そして見学者に、見学前に撮影したあの写真で作った「午後の紅茶」オリジナルラベルが渡されます。
このラベルを「午後の紅茶」のボトルに通し、ラベラーを通過させればオリジナルボトルの完成です。
いつも店頭に並んでいるように作ってもいいのですが、せっかくなのでラベルをわざとずらしてみることに。
ラベルを逆さにしてみてもおもしろいですね。
ラベルをペットボトルに通すと間に指1本程度の余裕があります。
ラベラーに通すことで蒸気でラベルがきゅっと縮まり、ペットボトルにぴったりと密着します。
あっという間にオリジナル午後ティーの完成です。
ラベラーで作成するのは1本ですが、人数分のオリジナルボトルをもらえます。
写真だけでなく日付も入るので、記念日やお誕生日に工場見学へ出かけてみるのもいいですね。
工場見学の最後はキリン「午後の紅茶」をテイスティング
たっぷり「午後の紅茶」について学んだら、早く喉の渇きを「午後の紅茶」で潤したい!
工場見学の最後はお楽しみの試飲タイムです。
お好きな「午後の紅茶」を1人2本まで飲み比べることができます。
ボタンを押すだけで「午後の紅茶」が出てくる自動販売機で、まずは1本選びます。
この日のラインナップは「午後の紅茶」定番のストレートティー、レモンティー、ミルクティー、エスプレッソティーラテ、芳醇ロイヤルミルクティー、芳醇アップルティー、おいしい無糖。
自動販売機にはありませんがガイドにお願いするとカフェインゼロのストレートティーデカフェも出してもらえます。
おすすめは芳醇アップルティー。
飲んだことがないので1本目はこれに決定です。
芳醇アップルティーは蓋を開けた瞬間、りんごの香りが広がります。
りんごの軽やかな風味としっかりと紅茶の風味が感じられます。
初めて飲みましたが、見学でちょっと疲れて乾いた喉にぴったり。
りんごの爽やかさと程よい甘みがおいしいアップルティーです。
席にはテイスティングシートが用意されていて、「午後の紅茶」のそれぞれの特徴、おすすめの試飲の組み合わせ、ミルクティーの選び方が書かれています。
娘は芳醇ロイヤルミルクティーと定番ミルクティー。
息子はエスプレッソティーラテと定番ストレートティー。
夫はエスプレッソティーラテ2本。
私は芳醇アップルティーとエスプレッソティーラテ。
試飲にも個性が出ますね。
我が家では紅茶感の強いエスプレッソティーラテが人気でしたが、小学生の娘は芳醇ロイヤルミルクティーの方が好みだと言っていました。
なかなか「午後の紅茶」のミルクティーを飲み比べる機会もないので、貴重な体験でした。
解散時間は決められているものの、キリンビールの工場見学と違いゆったりとした印象です。
写真撮影用に用意されているガイド用のかわいいエプロンや工場用の制服、写真撮影用のパネルを使って写真撮影することもできます。
「午後の紅茶」グッズは自動販売機でゲット
工場見学のお楽しみの一つはグッズを買うこと。
階段を下りグッズを買おうと探していると「キリンの工場見学」と書かれた自動販売機を発見。
中にはここでしか買えない「午後の紅茶」グッズが見えます。
「午後の紅茶」グッズはどれも大人でも持てるようなシックな色合い。
タンブラーやクリアファイル、付箋など気軽に買えるものから、カップ&ソーサーなども販売されています。
お子さんよりも大人の女性が熱心に見ていました。
私もその中の一人。
悩んで「午後の紅茶」トートバッグを購入しました。
お土産にもちょうどいいお値段のグッズが揃っています。
工場見学のアンケートにこたえるとプレゼントに応募できたり、工場限定グッズがもらえます。
ファミリーはもちろん、大人だけでも十分楽しめるキリンビバレッジ 湘南工場の工場見学。
いつも慣れ親しんだ「午後の紅茶」の新しい魅力を見つけに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
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価格:5,391円 |
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キリン 午後の紅茶 エスプレッソ ティーラテ 250gボトル缶×24本 価格:2,799円 |