見学・体験レポート

オリジナルボトルの「午後の紅茶」も作れる!キリンビバレッジ湘南工場見学

今では当たり前のように私たちの身近にあるペットボトル入りの紅茶。
この当たり前を作ったのが、日本で初めての本格紅茶のペットボトル飲料・キリン「午後の紅茶」です。

赤いラベルのストレートティー、黄色いラベルのレモンティー、白いラベルのミルクティー。
誕生してから約40年近く経ちますが、定番商品はリニューアルを重ね、いつ飲んでも飽きのこないおいしさが魅力です。

おいしい無糖シリーズやこだわりの茶葉やフレーバーTEA SELECTIONシリーズ、機能性表示食品など、毎年新しい午後ティーが誕生しています。

神奈川県にある「キリンビバレッジ 湘南工場」では、「キリン 午後の紅茶」のおいしさの秘密を体感できるツアーが開催されています。

大好きな午後ティーの秘密を探ってきました。

キリンビバレッジ 湘南工場の工場見学ツアーは?

キリンビバレッジ 湘南工場で開催されている工場見学ツアーは、無料の「午後の紅茶ツアー」です。

以前は、月1回程度の不定期で「午後の紅茶おいしさとこだわりの研究室」という20歳以上が対象の大人限定の有料工場見学も開催されていました。2020年3月を最後に現在まで休止されています。

「午後の紅茶ツアー」は、休館日や年末年始を除いて全日開催されている大人から子どもまで家族みんなで楽しめる、約90分間(うちテイスティング20分)の工場見学です。
予約は電話とインターネットでの受付で、平日は14:00~、土日祝日は10:00〜と14:00〜から開始時間を選ぶことができます。

インターネットと電話で、約1ヶ月前から翌月分の受付が開始されます。
予約開始と同時に予約でいっぱいになってしまうということはありませんが、土日や祝日の予約を取りたい場合には開始時刻に申し込むことをおすすめします。

予約のキャンセルもネットでできるので、意外に予約のキャンセルががあり予約を取れることもあるかもしれません。

午後の紅茶ツアー

休止中で不定期開催の「午後の紅茶おいしさとこだわりの研究室」についての情報は下記をご覧ください。

午後の紅茶おいしさとこだわりの研究室

キリンビバレッジ 湘南工場へのアクセス

キリンビバレッジ 湘南工場へは、車でも電車でも好アクセス。敷地内には専用の駐車場があるので、工場入口にいる守衛の方に工場見学であることを告げて案内してもらいましょう。

電車の場合は、JR相模線・倉見駅からキリンビバレッジ 湘南工場まで徒歩15分です。平日なら路線バスで行くこともできます。

JR相模線・小田急小田原線海老名駅から寒川駅行き、JR相模線・寒川駅から海老名駅行きのバスに乗り「キリンビバレッジ前」で下車しましょう。
土曜日・休日はバスのダイヤが少ないので、駅から徒歩がおすすめです。

キリンビバレッジ 湘南工場
〒253-0101 神奈川県高座郡寒川町倉見1620 キリンビバレッジ(株)湘南工場
【休館日】月曜日(祝日の場合は、次の平日)・年末年始
0467-30-9000

キリンビバレッジ湘南工場アクセス

大人でも楽しい!キリンビバレッジ「午後の紅茶ツアー」

今回参加したのは「午後の紅茶ツアー」。(2019年現在の情報です)
ペットボトルの「午後の紅茶」がどのように作られているのかを、映像や実際に工場で使われている設備を、工場見学用に再現したものを間近で体験できます。キリンビバレッジ 湘南工場では工場のライン見学はありません。

小さなお子さんから大人まで楽しめますが、個人的な感想を言えば普段から「午後の紅茶」を飲んでいる年齢のお子さんの方がより深く楽しめると思います。
また、機械や工場、物が作られていく様子を見るのが好きなお子さんにもおすすめです。

工場内へ入り受付を済ませると、席に着く前に写真撮影が行われます。
「はい、午後ティー」のかけ声で撮影した写真、さて何に使われるのでしょうか?

時間になったら工場見学スタートです!
最初は映像を見て、湘南工場ではどのように「午後の紅茶」が作られ、どのように出荷されるのかの流れを知ることができます。

キリンビバレッジ 湘南工場には約240名の従業員がいて、40種類ものドリンクを製造しているのだとか。何より驚いたのが、ドリンクだけではなくペットボトルそのものも湘南工場で製造していることでした。

映像を見終わったら、包装エリアのラインを見学しながら秘密資料室に移動します。
「午後の紅茶」のおいしさの秘密を、実際に自分たちの目で見たり体験しながら知ることができます。

秘密資料室で「午後の紅茶」のおいしさの秘密を学ぶ

秘密資料室では「午後の紅茶」の名前の秘密や「午後の紅茶」のこだわり、ペットボトルがどのように作られているのかを知ることができます。

「午後の紅茶」という名前は、午後のお茶会「アフタヌーン・ティー」を日本語にしたもの。ホテルなどでいただく「アフタヌーン・ティー」が大人気ということもあり、この習慣をご存じの方も多いでしょう。

この「アフタヌーン・ティー」をイギリスで広めたのがベットフォード公爵夫人アンナ・マリア。「午後の紅茶」のシンボルマークに描かれているあの貴婦人です。
キリンではこの素敵な紅茶習慣をぜひ日本にも広めたいとの思いから、「キリン 午後の紅茶」と名付けたそうです。

「午後の紅茶」誕生から40年近くたった今では、コーヒーよりも紅茶党という方も珍しくありません。今の日本の紅茶習慣は「午後の紅茶」のおかげだと改めて実感します。

「午後の紅茶」の定番と言えばストレートティー、レモンティー、ミルクティーの3種類。
実は同じペットボトルの「午後の紅茶」でも、使われている茶葉の種類が違うそうです。

ストレートティーにはディンブラ、レモンティーにはヌワラエリアなどと以前はパッケージに茶葉が書かれていましたが、現在のパッケージには茶葉の表示はありません。

「午後の紅茶」は毎日ティーポットで紅茶淹れるという紅茶好きの方も、ティーバッグで淹れて飲む派の方、ペットボトルでのみ紅茶を飲むという方からも幅広く愛されています。

紅茶好きはついつい茶葉の名前から味を想像してしまうもの。
飲んだときの香りや渋み、後味などの風味を感じて味わってほしい。
茶葉の名前を出さないことで、紅茶好きの方にもより深く味わえる紅茶になっています。

現在では、それぞれの茶葉の特徴をいかしながら選定・ブレンドされたものが「午後の紅茶」に使用されているそうです。

秘密資料室では、実際にストレートティー、レモンティー、ミルクティーに使われている茶葉を見ることができます。茶葉が違うことは分かるものの、大きな違いは分かりません。
実際に自分で飲んで比べてみたくなります。

目の前でペットボトル成形を見学できる「午後の紅茶ツアー」

秘密資料室に入った時からずっと気になっていた、部屋のほぼ中央にある機械。
例えて言うなら、東京ディズニーリゾートでおなじみポップコーンワゴンくらいの大きさと言えば分かりやすいでしょうか。

いよいよこの機械の正体が判明します。
なんとも予想外なことに、目の前でペットボトルを作ってくれる機械とのこと。それと分かっった瞬間、見学者の中でも特に大人たちからどよめきが起こりました。

ペットボトルができあがる瞬間を見たい人、ペットボトルができるまでの全体の流れを見たい人、と二手に分かれて見学します。

大人の手の中にすっぽりと収まってしまうくらいの大きさの「プリセット」。
試験管くらいの太さのペットボトルの赤ちゃんを温めて型に入れ、空気を入れることでペットボトルが完成します。

資料室内にはプリフォームや金型も置いてあり、自由時間に手に取ることができました。
まさか紅茶の工場見学にきて、目の前でペットボトルができあがるのをじっくり見られるとは思いませんでした。

機械を温めてできあがるまでわずか2分程度と、本当にあっという間。
1歳くらいのお子さんから大人まで、見学者みんなで見入ってしまいました。

午後ティー工場を移動しながら包装エリアを見学

キリンビバレッジ 湘南工場は、工場内の機械だけ撮影禁止となっています。
秘密資料室から秘密研究室へ移動する間に包装エリアを見学し、ガイドの説明を聞きます。

私が参加した日は、ホット専用の「午後の紅茶」がアキュームと言うペットボトルの流れを調整する機械に並んでいました。

その後ペットボトルにラベルをかぶせるラベラー、蒸気でラベルをペットボトルと密着させる蒸気トンネルへと続きます。
蒸気の水滴が残っていないか検査され印字機を通り、ケーサーで段ボールを作りそこへ「午後の紅茶」が入れられるところまでを見学することができました。

ペットボトルにラベルをかぶせるラベラーは、実際にガイドさんが見本を使って説明してくれます。
ラベルは1万本分がロールになっていることや、下からの蒸気でラベルを密着させていることなどを教えてもらいました。

印字体験とオリジナルラベルでラベラー体験もできる秘密研究室

そして次に案内されたのが秘密研究室。
部屋の奥がカーテンで仕切られているのが気になります。
最初に案内されるのは、ペットボトルのキャップに日付などを印字する印字機です。

見学のしおりの裏にあった「印字スペース」はこのためだったんですね。そこに実際に印字体験をすることができます。
印字機に通すスピードやコツをガイドさんから教わり、その場で素振りのように数回練習してから挑戦します。
印字される文字を全部を入れるのはとても難しいそうで、なかなか全部入れられる方は少ないのだとか。

挑戦の結果がこちら。それぞれ文字の大きさが違うの、分かりますか?
下の文字も小さく入りきっていない、どう見ても一番残念なのが私。上の2つは子どもたちのものです。
機械に通すスピードでここまで文字の大きさが変わります。
11/1の「紅茶の日」にちなんだ紅茶ポットのイラスト入りの特別な印字体験は、12/1までとのことでした。

奥のカーテンが開かれると、先ほど見学したラベラーが登場!
そして見学者全員に、見学前に撮影した写真で作った「午後の紅茶」オリジナルラベルが渡されます。
このラベルを「午後の紅茶」のボトルに通し、ラベラーを通過させれば……オリジナルボトルの完成です。

いつも店頭に並んでいるように作ってもいいのですが、せっかくなのでラベルをわざとずらしてみることに。ここだけでしか手に入らない、私だけのボトルができちゃいます。
ラベルを逆さにしてみてもおもしろいですね。

ラベルをペットボトルに通すと、ラベルとペットボトルの間には指1本入る程度の余裕があります。この状態でラベラーに通すことで蒸気でラベルがきゅっと縮まり、ペットボトルにぴったりと密着! あっという間にオリジナル午後ティーの完成です。

ラベラーで作成するのは1本ですが、人数分のオリジナルボトルをもらえます。
写真だけでなく日付も入るので、記念日やお誕生日に工場見学へ出かけてみるのも素敵ですね。

工場見学後はキリン「午後の紅茶」をテイスティング

たっぷり「午後の紅茶」について学んだら、早く喉の渇きを「午後の紅茶」で潤したい!
工場見学の最後はお楽しみの試飲タイムです。
お好きな「午後の紅茶」を1人2本まで飲み比べることができます。

ボタンを押すだけで「午後の紅茶」が出てくる自動販売機で、まずは1本選びます。
この日のラインナップは「午後の紅茶」定番のストレートティー、レモンティー、ミルクティー、エスプレッソティーラテ、芳醇ロイヤルミルクティー、芳醇アップルティー、おいしい無糖の7種類。

自動販売機にはありませんでしたが、ガイドさんにお願いするとカフェインゼロのストレートティーデカフェも出してもらえます。

まだ飲んだことがなかったので1本目は「芳醇アップルティー」に決定です。

芳醇アップルティーは蓋を開けた瞬間、ふわーっと辺りにりんごの香りが広がります。
りんごの軽やかな風味としっかりと紅茶の風味が感じられます。
初めて飲みましたが、見学でちょっと疲れて乾いた喉にぴったり。りんごの爽やかさとほどよい甘みがちょうどいいアップルティーでした。

席にはテイスティングシートが用意されていて、「午後の紅茶」のそれぞれの特徴やおすすめの試飲の組み合わせ、ミルクティーの選び方が書かれています。

娘は芳醇ロイヤルミルクティーと定番ミルクティー。
息子はエスプレッソティーラテと定番ストレートティー。
夫はエスプレッソティーラテ2本。
私は芳醇アップルティーとエスプレッソティーラテ。
それぞれ何を選ぶか、試飲にも個性がはっきり出ますね。

我が家では紅茶感の強いエスプレッソティーラテが人気でしたが、小学生の娘は芳醇ロイヤルミルクティーの方が好みだと言っていました。
なかなか「午後の紅茶」のミルクティーを飲み比べる機会もないので、貴重な体験でした。

解散時間は決められているものの、キリンビールの工場見学とは違いゆったりとした印象です。
お子さん用にガイドさんと同じかわいいエプロンや工場用の制服、写真撮影用のパネルが用意されていて、楽しく写真撮影することもできます。

「午後の紅茶」グッズは自動販売機でゲット

工場見学のお楽しみの一つはグッズを買うこと。
階段を下りグッズを買おうと探していると「キリンの工場見学」と書かれた自動販売機を発見。自販機の中には、ここでしか買えない「午後の紅茶」グッズが見えます。

「午後の紅茶」グッズは、どれも大人でも持てるシックな色合い。
タンブラーやクリアファイル、付箋など気軽に買えるものから、カップ&ソーサーなども販売されています。
お子さんよりも大人の女性が熱心に見ていましたが、私もその中の一人。

悩みに悩んで「午後の紅茶」トートバッグを購入しました。
お土産にもちょうどいいお値段のグッズが揃っています。

工場見学のアンケートにこたえるとプレゼントに応募できたり、工場限定グッズがもらえます。

ファミリーはもちろん、大人だけでも十分楽しめるキリンビバレッジ 湘南工場の工場見学。
慣れ親しんだ「午後の紅茶」の新しい魅力を見つけに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

※本記事は2019年12月時点の情報に基づいて作成されています。情報は予告なく変更される場合がありますので、ご了承ください。最新の情報は、施設のホームページにてご確認ください。

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ABOUT ME
ひがのあや
東京都品川在住。小学生の2人の子供を育てながら、ファッション・グルメ・トラベル系のWEBライターとして取材・ライティング・リサーチ業務を行う。長いお休みには国内旅行で美味しいモノを食べ歩き、普段は時間があればアンテナショップやデパ地下を巡っている。