ある地域では誰も知らない人がいないくらい有名なのに、その地域を出るとほとんど知られていない商品やお店は結構多いもの。
群馬県民のソウルフードとも呼ばれる、上州御用鳥めし本舗「登利平」もそんなお店の一つです。ずっと食べてみたいと思っていた「鳥めし」を食べに「登利平」に行ってきました。
「登利平」の鳥めしは群馬県を中心に埼玉県の一部地域でも購入できます
上州御用鳥めし本舗「登利平」は、昭和28(1953)年に前橋市で小料理屋としてスタートしました。常連さんの間で好評だったのが、自慢の秘伝のたれと薄くスライスした鶏肉、そしてふっくらご飯のコンビネーションが抜群の「鳥重」です。
この「鳥重」をもっと多くの方に食べて欲しいとの思いから、昭和47(1972)年に「有限会社登利平」を発足させ、前橋市に調理センターを開業しました。
「登利平」の店舗は群馬県内に28店、埼玉県内に3店、そして2017年6月栃木県内にも1店舗がオープンし、合計32店まで増えています。10個以上なら電話やFAXでの注文はもちろん、オンラインでも注文することができます。
「登利平」の配送エリアは細かくホームページに記載されていますが、10個から配送を受け付けてくれるエリアと20個からのエリア、配達可能だけれども電話での問い合わせが必要なエリアに分かれています。
「登利平」は宴会もできる広めの店舗と、食事ができる店舗とテイクアウトのみの店舗の3つの種類がありますが、どの店舗でもテイクアウトの「鳥めし」を買うことができます。
路面店だけでなく、ショッピングセンターや道の駅、高崎駅の新幹線改札内など、旅行の日程に合わせて店舗を選べます。
「登利平」自慢の「鳥重」を味わいに、イオンモール高崎店へ
イオンモール高崎店の中にある「登利平」は、ショッピングモールの中にあるので初めての方でも入りやすい雰囲気です。お店の外にはメニューも展示されているので、どんなメニューがあるかお店の中に入る前に見ることができるのはうれしいです。
中へ入ると店内は、落ち着いた優しい温かみのある雰囲気です。メニューの1ページ目に「御重定食」が載っていて、ここに「鳥めし」を使ったメニューも載っています。
不動の人気を誇る「鳥めし竹重」は、ご飯の上に鶏ムネ肉の薄切り肉と卵そぼろが乗せられています。卵の黄色と鶏肉の茶色のコントラストが色鮮やかで、食欲をそそります。ふたを開けた瞬間から秘伝のタレのいい香りが漂っていて、写真を撮る間さえ惜しく感じます。
鶏ムネ肉の薄切りはしっとりと柔らかくまったくパサつきは感じません。甘辛い秘伝のたれの味が口の中いっぱいに広がり、簡単に噛みきれる鶏ムネ肉の食感は心地よく、箸が止まりません。卵そぼろはほんのりと甘さがあり、しっかりとした卵のうまみも感じられます。
「鳥めし松重」は、あっさりとしたムネ肉とコクのあるモモ肉のおいしさと食感を食べ比べることができます。食べごたえもコクもある鶏モモ肉はジューシーで、鶏モモ肉を食べると鶏ムネ肉を食べたくなるし、鶏ムネ肉を食べると鶏モモ肉が食べたくなる。ご飯にも甘辛いたれが染みこんで、こちらも箸が止まらないおいしさです。備え付けの山椒をかけても全体の味が引きしまるのでおすすめです。
秘伝のたれはこってりと甘くスッキリとした醤油の辛さが相まって、それはもう絶妙なおいしさです。鶏肉が乗せられたご飯は珍しくありませんが、「登利平」の「鳥めし」はこれまで食べたどの鳥めしよりもおいしかったです。
お持ち帰り用「鳥めし竹弁当」は、食べ終わった瞬間食べたくなるおいしさ
「登利平」イオンモール高崎店で食事を終えた後、お持ち帰り用の「上州御用鳥めし竹弁当」をお土産に買って帰りました。普通だったら食事までしてさらにお弁当まで買って帰ることはしませんが、それをしてしまうくらいおいしかったんです。
「上州御用鳥めし竹弁当」はご飯の上に薄切りにした鶏ムネ肉が敷き詰められ、秘伝のたれがかけられています。お店で食べるよりもお持ち帰りの方がご飯に鶏の味が染みこみ、まるで炊き込みご飯のようなうまみを感じます。あっという間に食べ終わり、「また食べたいな」と思わずにはいられないお弁当でした。
こんなにおいしいお弁当が710円で食べられるなんて、群馬の方がうらやましい! 「登利平」のお店があるエリアに行くことがあったら、多少予定を変更してでも買いに行きたいお弁当です。