進化する食卓

中国産とは太さもコシも違う!ひょうたん印の国産はるさめ

サラダに、お鍋に大活躍のはるさめ。普段は中国産の緑豆はるさめで、国産のはるさめをほとんど見かけないので、国内では作られてないんだと思ってました。それが奈良のスーパーで偶然発見しました。せっかく見つけた国産はるさめ、どう違うのか違いを比べるのが楽しみです。

国産はるさめの6割は奈良県で作られています

ひょうたん印の国産はるさめ。水色にオレンジ色のひょうたんが描かれた、ちょっと目を引くパッケージです。

奈良県の桜井市と御在所市で国産はるさめの約6割が生産されています。
奈良県桜井市では1933年(昭和8年)頃に中国からはるさめの技術者を招き、本格的な製造に取り組みました。しかし日本の緑豆でんぷんでは製造がうまくいかなかったので、じゃがいもやさつまいものでんぷんを使って国産のはるさめを生み出しました。

はるさめはどのように作られているのでしょうか。気温や湿度を考えながら水温や水分を調整して、さつまいもとじゃがいものでんぷんをこねます。こねあげたものを小さな穴から熱湯の中へ押し出して、一気に茹でます。

ゆでた麺状のものを水でしめて一定に長さに調整しながら棒にかけ、それを冷凍庫でじっくりと冷凍します。これが昔ながらの冷凍製法です。はるさめを凍らせることで中に空洞ができ、味が染み込みやすくなるのです。

その後、水でぬめりを取ってから天日干しをしてじっくりと乾燥させ、カットすればはるさめの完成です。

国産はるさめは、しっかりした太さと食感が魅力です

写真の右側が緑豆はるさめ、左側が国産はるさめです。比べてみると一目瞭然、太さが違います。この太さこそがあるからこそ、煮崩れせずしっかりと味がからみやすいのです。

使い方は緑豆はるさめと同じ。鍋物や煮込み料理に使う場合は、熱湯で約4分ほど下茹でし水洗いしてしっかりと水気を切ってから使います。和え物やサラダの場合は、少し長めに約6〜7分下茹でしその後好みの固さになるまでそのまま蒸らした後、水洗いして水気を切って使います。

つるんとした食感、そしてしっかりとしたコシが味わえるのでボリューム感もあります。最近はダイエット用として、はるさめを麺に見立てたものも増えています。国産のはるさめならしっかりとしたボリュームがあり、コシもあるので最適です。

国産はるさめで作るはるさめサラダはどんな味?

はるさめサラダ好きの私ですが、ちょっと物足りないというのも正直な気持ち。でも国産はるさめで作ったらボリューム感がでるのでは、とわくわくします。

私がいつも入れる具材はきゅうり、ハム、錦糸卵。ゆでたはるさめと具材、酢や醤油、ごま油や砂糖や鶏ガラスープなどを入れた調味料と混ぜ合わせます。はるさめサラダを美味しく作るポイントは、混ぜ合わせた後に少なくとも30分ほど冷蔵庫で味をなじませること。この一手間で一体感のあるはるさめサラダになります。

戻す前も太さはありましたが、茹でてみるとさらにしっかりとした太さになります。緑豆はるさめだとこうはいきません。お子さんや高齢の方がいる場合は、はるさめを茹でた後に食べやすいサイズに切ると食べやすくなります。

ひょうたん印 国産はるさめ 120g

価格:145円
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ABOUT ME
ひがのあや
東京都品川在住。小学生の2人の子供を育てながら、ファッション・グルメ・トラベル系のWEBライターとして取材・ライティング・リサーチ業務を行う。長いお休みには国内旅行で美味しいモノを食べ歩き、普段は時間があればアンテナショップやデパ地下を巡っている。