浜松市を中心に展開する「杏林堂」は、オンラインショップも充実
最近はスーパーマーケットだけでなく、ドラッグストアでも食料品や生鮮食品を取り扱うお店も増えています。そしてその中にはオリジナルの食品を販売するところも増えてきています。旅の途中に立ち寄った杏林堂は静岡県浜松市を中心に70店舗以上ある、黄色とエメラルドグリーンの看板が目印のドラッグストアです。
杏林堂は、トリイソースや野菜村、浜松餃子やハイラーメンなどこれまで「旅する食卓」でも取り上げてきた食材も数多く販売されていますが、それに加えて杏林堂でしか販売されていないオリジナル食品もたくさんあります。
「トリイソース」を使った「本当においしい トリイソース国産うるち米せんべい」と「本当においしい トリイソースカレー専用スパイスソース揚げせん」も杏林堂限定販売です。
浜松市で木桶熟成させて作られる、歴史ある「トリイソース」
私が「トリイソース」を知ったのは偶然でした。ふと立ち寄ったスーパーマーケットで、レトロな雰囲気のソースを見つけたのが出会いでした。普段ソースを使わなかった私がソースのおいしさに目覚めるきっかけともなったのが、この「トリイソース」です。
原料の野菜はもちろん、調味料にもこだわった「トリイソース」は、大正13年(1924年)創業の老舗です。
「トリイソース」には、たまねぎ、トマト、にんじん、にんにく、セロリというたっぷりの生野菜をが使われています。
半日かけてじっくり低温で煮込んでピューレにし、酢、砂糖、塩を半日かけてゆっくりと加えたら、香辛料を煮出していくようにまろやかな香りをソースに移していきます。
そして木桶でにソースを入れ、1~2ヶ月かけてじっくりとまろやかな味にしていきます。「トリイソース」は生の野菜を使うのも大きな特徴ですが、季節や気候によって糖度や味のバラツキの影響を受けてしまいます。それを大きな木桶で仕込んで熟成させることで、ロットごとのバラツキを少なくし一定の品質が保たれています。
材料の野菜は生のものをつかうだけあり100%国産。特に地元浜松のいい野菜を可能な限り仕入れるようにしています。酢は2ヶ月かけて自社で生産し、吟醸酒を作る時にのみ出る酒粕を地元の酒蔵から仕入れて使っています。
砂糖は精製前のさとうきびに近い種子島産の粗糖を使うことで、自然な甘味をソースの味に加えています。
他にも「本当においしい トリイソースの柿の種」が販売されている時もあるそうですが、私が行ったときはありませんでした。ぜひ食べてみたいけど、限定販売だと地元じゃないとなかなか難しそうです。
「本当においしい トリイソース国産うるち米せんべい」は、ほんのりソース味
私が杏林堂で買って帰ったのは「本当においしい トリイソース国産うるち米せんべい」。
「トリイソース」らしい、一般的なおせんべいに比べるとかなり黒みがかったソース色をしています。わくわくしながらかじってみると、サクッと軽い食感。思っていたより固さはなく、子どもでもお年寄りでも食べやすい固さです。
色がしっかりとソース色なので、辛味があったり味が濃いのかなと思っていましたが、予想したより濃いソース味ではありません。中は白いので、味のバランスはちょうど良く感じます。トリイソースの甘みと酸味はしっかりと感じられ、1枚食べるとついついもう1枚食べたくなる、そんなおせんべいです。
1枚だけだとあっさりめに感じられた「トリイソース」の味も、2枚目を食べるとそのスパイシーな風味と果物のような複雑な酸味をハッキリと感じることができます。
気がつけばついつい手が伸びて残りも少なくなってきました。普段はおせんべいをあまり食べない息子がとても気に入り「また買ってきて」と言っていたので、女性よりも男性ウケがいいおせんべいです。
価格:469円 |