私の中でピーナッツバターというとアメリカンなイメージでした。
美味しいけど、甘そう。興味はあるけど、飽きちゃいそう、とプラスのイメージとはほど遠いもの。そんな私のピーナッツバターのイメージを大きく変えたのが、HAPPY NUTS DAYの「ピーナッツバター」です。
お店で見つけた時、シンプルでおしゃれなパッケージに惹かれたのはもちろん、原材料が落花生、てんさい糖、海塩というシンプルさも魅力的でした。ここまでシンプルなピーナッツバターが美味しくないわけと直感的に感じました。
そしてそのあと読んだHAPPY NUTS DAYが書いた「ピーナッツバターの本」には私が想像した以上に素敵なストーリーがあったのです。
スケボー仲間と生み出した、世界一おいしいピーナッツバター
千葉県九十九里市で誕生したHAPPY NUTS DAY「ピーナッツバター」。なんと、スケボー仲間と遊びに行った海岸沿いの農場で、形が悪いから商品にならない「はねだし」と呼ばれるピーナッツに出会ったことが始まりなのだとか。
味は抜群なのに形が悪いだけで商品にならないなんて、と寂しく思ったスケボー好きの青年たちは、「これでピーナッツバターを作ろう!」と大いに盛り上がります。料理の経験もほとんどない中、ピーナッツをキャンプ道具で焙煎し、親から借りたすり鉢でピーナッツを擦ってピーナッツバター作りを始めました。
すっかりピーナッツバター作りに魅了され、何度も試行錯誤しながら生み出したピーナッツバター。手書きのポップを携えて、何度も道の駅にピーナッツバターを出店しました。そこで試食してくれたお客さんたちの声を参考にしながらも、「僕らが思う世界一美味しいピーナッツバターを作ろうよ。それでみんなのハッピーな1日の脇役にでもなれたら最高だね!」というポリシーを持って、2013年にHAPPY NUTS DAYというピーナッツバターブランドを立ち上げます。
最初はなかなか相手にしてもらえなかった農家や焙煎師の協力もあって、世界一美味しいピーナッツバターが完成しました。
「落花生のコシヒカリ」「落花生の王様」と呼ばれる千葉半立
千葉県内では落花生のみを取り扱う落花生専門店をよく目にしますし、大型スーパーの名産品売り場でも落花生が販売されています。千葉県産のピーナッツは、輸入物とは大きさも味も、そして値段も段違いに違います。
初めて千葉県産のピーナッツ、しかも千葉半立(はんだち)を食べた時はこれまでのピーナッツってなんだったの!?」と衝撃を受けたほど。当然のように千葉半立と言ってしまいましたが、「落花生のコシヒカリ」「落花生の王様」とも呼ばれている濃厚な香りと芳醇なコクを持つ落花生の品種です。その分中国産の落花生の何倍ものお値段がします。私もお土産用に購入したことはあっても、長い間自分では食べたことがありませんでした。
落花生専門店では殻付きの落花生はもちろんうす皮付きの煎りピーナッツ、ゆで落花生など、落花生だけでも何種類も販売されていています。どう食べても違った魅力があり、どれも本当に美味しい。これまでピーナッツが好きというわけではなかったのですが、千葉半立の美味しさは別物です。
HAPPY NUTS DAYの「ピーナッツバター」には、そんな美味しい千葉半立が使われています。
ピーナッツバター、「粒あり」「粒なし」どっちがお好み?
HAPPY NUTS DAYの「ピーナッツバター」には、粒を残した「粒あり」タイプのものとなめらかな「粒なし」タイプのものがあります。パンに塗って楽しむのがメインになるだろうから、食感を楽しめる「粒あり」にしようかな。いやいやなめらかな方がいいのかな、ピーナッツバターの前で散々迷って「粒あり」を手に取りました。
まず最初はいつも食べているパンで世界一のピーナッツバターを味わいたい。いつもの超熟マフィンにたっぷりとHAPPY NUTS DAYの「ピーナッツバター」を塗ってみます。予想していたよりもピーナッツの粒は細かく、たっぷりと入っています。
ピーナッツの濃くしっかりとした風味、てんさい糖の甘さは控えめなので後味にはふんわりとナッツの甘さが残ります。口の中に味が残ると言うよりは、ピーナッツの香りが鼻腔に残っているような、そんなかすかな風味が幸せな気分になります。
お好みではちみつを追加したり、クリームチーズやバナナを加えてアレンジすると、ますますハッピーな味わいになります。
HAPPY NUTS DAYの「ピーナッツバターの本」を読むと、ピーナッツバターに合うジャムやカレーやドレッシングなど隠し味としての使い方も載っています。どのレシピもおいしそうで、これはいくら「ピーナッツバター」があっても足りないんじゃないかな。
HAPPY NUTS DAYの「ピーナッツバター」公式サイトはこちら