あこがれの有名店、いつも行列ができていて諦めた経験はありませんか? 私がなかなか食べられずにいる名店は、新宿のアルタの裏にある老舗洋食店の「アカシア」です。2024年4月にオープンした五反田JPビルの「五反田食堂」にある「アカシア」では、並ばずにロールキャベツシチューを食べられると聞き行ってきました。
星野リゾートのホテルや「五反田食堂」が入る五反田JPビルディングは駅近5分
「五反田ゆうぽうと」の跡地にオープンした「五反田JPビルディング」。14階~20階の高層階には、星野リゾートが運営する「OMO5東京五反田」が入り、「五反田食堂」と合わせて五反田の新しいスポットとして話題になっています。2024年10月19日放送の「アド街ック天国」で五反田を特集した際には、「五反田JPビルディング」は3位で紹介されていました。
「五反田JPビルディング」へのアクセスは、JR山手線五反田駅から徒歩5分。東急池上線 大崎広小路駅からなら徒歩1分とアクセス抜群です。大崎広小路駅は改札口が1つなので、改札を出て左側へ進むとすぐ隣に「五反田JPビルディング」があります。
お隣ということもあり、大崎広小路駅のホームから「五反田JPビルディング」がよく見えます。1階に入っている「五反田食堂」もちょうど見下ろせる位置です。
五反田駅からも5分ほどと近いのですが、お天気がいまいちな日やなるべく歩きたくないという方は、五反田駅で東急池上線に乗り換えて大崎広小路駅まで行くこともできます。
駐車場も117台あり、料金は30分300円(当日最大2,000円)となっています(2024年10月現在)。タクシーを使いたい方は、五反田駅からよりも品川駅や大崎駅から乗ることをおすすめします。
誰もが気兼ねなく色々な食事を楽しめる「五反田食堂」
「五反田JPビルディング」1階にある「五反田食堂」は、フードコートのようなテーブルが並ぶ開放的な空間です。小さなお子さまを連れたご家族やおひとり様、誰でも入りやすくゆっくり食事を楽しめる居心地のよさがあります。
現在「五反田食堂」に入っているのは10店舗。
- タリーズコーヒー(カフェ)
- 極上担々麺 香家(担々麺・飲茶)
- キタデタコス(タコス・タコライス)
- おいしいパスタ(パスタ)
- ここにもとだか(居酒屋)
- おにぎり維心(おにぎり)
- 大衆ステーキ酒場 ビーフキッチンスタンド(肉バル)
- アカシア(洋食)
- 東京五反田 食事処・志野(和食・中華)
- スペシャルティコーヒー アマメリア(スペシャリティーコーヒー)
「峠の釜めし」でおなじみの荻野屋が「峠の釜めし本舗 荻野屋食堂」を開店準備中で、合わせて11店舗となる予定です。
「五反田食堂」で味わえる五反田グルメは「ここにもとだか」「東京五反田 食事処・志野」の2店舗。「ここにもとだか」は3年予約が取れない店として知られる五反田の名店「食堂とだか」の新店舗で、「東京五反田 食事処・志野」は「五反田JPビルディング」からもほど近いTOCビルで45年間営業してきた食堂です。
店舗によって開店・閉店時間は異なりますが、「ここにもとだか」の開店は17:00ということもありシャッターが閉まっていました。予約開始が始まるとすぐに満席になってしまう人気店なので、「行ってみたい」と思ったらまずは翌月の予約がいつから始まるのかFacebookでチェックしましょう。
「五反田食堂」は専用席と共有席に分かれています。専用席は他店舗の食事を持ち込むことができない席になっていて、「おいしいパスタ」「ここにもとだか」「大衆ステーキ酒場 ビーフキッチンスタンド」「アカシア」「東京五反田 食事処・志野」の5店舗に用意されています。専用席は店舗の目の前にあるのですぐに分かります。
共有席は各店舗の食事を持ち寄って楽しめる席です。専用席よりもテーブルが広く、ソファー席もあるのでお子さまや年配の方と一緒でもゆったりと座ることができます。共有席にはお手拭きやテーブルも拭けるウェットティッシュが用意されているので安心です。
週末のお昼どきでしたが、座れずに困っている人はいないようでした。五反田食堂で購入した飲食物以外の持ち込みや仕事や勉強、商談などはできないこともあり、どなたもゆったりと食事を楽しんでいるのが印象的でした。
「アカシア」で食べたい!家庭的なロールキャベツシチュー
私の「五反田食堂」でのお目当ては「アカシア」のロールキャベツ! 1963(昭和38)年に創業した「アカシア」新宿本店は、、いつも行列ができている憧れのお店。店内は外観も内観も懐かしさを感じさせるレトロな雰囲気。待っている間も食事中も、老舗洋食店ならではの趣のある空間を楽しむことができます。
「アカシア」では今でこそ「ロールキャベツ入りシチュー」が有名ですが、なんと創業時からあるメニューではなかったのだそう。創業当時はまだまだ洋食屋が珍しかったこともあり、庶民にとって「アカシア」は敷居が高いと思われていました。
そのため「誰もが食べやすいメニューを作りたい」という思いから生まれたのが「ロールキャベツシチュー」です。白いご飯と相性抜群の「ロールキャベツシチュー」は、初代社長のお母さんが作ってくれた家庭の味。
お箸で食べられる洋食という親しみやすさもあって、創業から数ヶ月後にメニューに加わりすぐに人気メニューとなりました。その人気は創業から60年以上たった今でも変わることはありません。
「五反田食堂」の「アカシア」は行列もなくスムーズ。ゆっくり選んでゆっくり注文できます。
思っていた以上にメニューが豊富。どれもおいしそうなので、一瞬心が揺らいでしまいましたが、ここはやはりメニューでも一番大きく紹介されている「ロールキャベツシチュー2貫とご飯」を注文しました。「ロールキャベツって1貫、2貫…って数えるのか」と妙に納得しながら席で待ちます。
わくわく、そわそわしながら待つこと約5分。1個1個手包みされたころっと丸みのあるロールキャベツに、とろ〜っと濃厚でつややかなシチューがかけられています。カウンターで思わず深呼吸してしまうほど、ひと目で食欲をそそります。
驚くことに「ロールキャベツシチュー」はバターや牛乳を使っていないのだそう。ロールキャベツを自家製チキンスープでじっくり煮込み、小麦粉をラードで炒め塩こしょうでとベーコンを加えたルーを加えて作っているのだとか。しっかりと旨みを感じるのに重さはなく、ついついご飯が食べたくなります。そして初めて食べるのに、なんだか懐かしさを感じる不思議なおいしさです。
お箸で食べるので、思い切ってがぶっといくのがポイント! ロールキャベツはちょうどいいボリューム感がありながらも柔らかく、キャベツに包まれた合い挽き肉の肉だねはしっかりめに塩が効いていてホロっとした食感。ご飯だけでなくビールにもよく合います。
「ロールキャベツシチュー」以外にも、カレーライスやクリームコロッケ、ハンバーグやエビフライなど洋食屋さんでおなじみの定番メニューが揃っています。
「五反田食堂」のある西五反田エリアはビジネス街でもあるため、平日のランチタイムの方がにぎわっているのかもしれません。テイクアウトメニューも店頭と変わらないほど充実しているので、時間がない時や夕食にも利用できます。
「忙しい時だからこそおいしいものが食べたい」「週末にのんびりおいしいものを味わいたい」。「五反田食堂」の「アカシア」は、どちらの希望も叶えてくれる特別な洋食屋さんです。
「アカシア」五反田JPビル店
住所:東京都品川区西五反田8-4-13 五反田JPビルディング1階 五反田食堂内
営業時間:全日11:00~21:00L.O.(五反田食堂は23:00閉館)
定休日:五反田食堂に準ずる