珍しいお野菜との出会いはいつも偶然、そして突然です。月に何度か大型スーパーへ行くのですが、そこでは通常の野菜売り場とは別に、千葉県からの産直野菜が販売されています。
きゅうりやじゃがいもなどいつもの野菜の他に、タケノコやとうもろこしなど旬にしか食べられない野菜、そして初めて見る珍しい野菜が置いてあることがあります。ついつい初めての出会いを期待して毎回のぞいてしまいます。
目次
栄養は?味は?そもそも「スイスチャード」とは?
「スイスチャード」は「うまい菜」や「常菜」と呼ばれる野菜の仲間です。
パプリカやトマトなどは、緑、赤、オレンジ、黄色などカラフルなものもよく目にします。カラフルな野菜はエネルギーをもらえるような気がして、特に暑い夏はカラフルな野菜を料理に使うようにしています。
今回黄色いズッキーニやカラフルなトマトと一緒に並んでいたのは、茎がカラフルな葉物野菜です。初めましてのお野菜、その彩り、そして「スイスチャード」というちょっとおしゃれな名前。気にならないわけはありません。
「スイスチャード」は和名はフダンソウ(不断草)で、ほうれん草と同じ仲間です。茎がもっと太く緑色のものは、京都では「うまい菜」として、また「チャード」や「常菜(とこな)」、「いつも菜」など全国各地で様々な呼び名で親しまれている野菜です。カロテンやミネラルも豊富で、夏の疲れにも効果的だそう。
「スイスチャード」のまっすぐに伸びカラフルで美しい色合いの茎は、小松菜よりやや太いかなと感じるくらい。葉はやや厚みがあり、広げてみると女性の手のひらくらいの大きさになる部分もあります。そして長さは私の肘から下くらい、葉物野菜にしたらなかなか立派な大きさです。
サラダも生食も「スイスチャード」の美味しい食べ方
初めての食材は、どう料理するのかを考えるのも楽しい時間です。「スイスチャード」を生でサラダで食べようかな、茹でておひたしにしようかな、炒めてみようかな。食材を美味しく食べるため、努力は惜しみません
「スイスチャード」の茎は、パキッとした赤やオレンジ、黄色と鮮やかな色をしています。袋に付いていた食べ方のメモには「サラダでも食べられます」と書いてあります。茎を食べやすいサイズにカットしてスティック野菜のよう食べたり、スムージーに使っても鮮やかな色合いを楽しむことができます。
茎はピンとした固さがあるので、シャキシャキの歯ざわりを楽しめます。野菜の苦味や雑味がお好きな方は、生で食べるのがおすすめです。
おすすめ!「スイスチャード」の美味しいレシピ
「スイスチャード」は、火を通してもあまり色が変化しないと食べ方のメモにも書いてあります。私は生で食べるよりは火を通してたっぷり食べたい、ということでオリーブオイルで炒めることにしました。
ガーリックが香る、「スイスチャード」のオリーブオイル炒め
材料
- スイスチャード 1束
- ガーリック 1〜2片
- オリーブオイル 大さじ3
- 塩、こしょう 適量
手順
1、スイスチャードを水洗いし、葉の部分と茎の部分に切り分ける。葉の部分は2cmほど、茎の部分は1cmほどの大きさに切る。
2、にんにくはみじん切りにする。
3、フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火でじっくりと香りを引き出す。
4、スイスチャードの茎の部分を入れ、強火で炒める。
5、油がまわったら葉の部分もフライパンに入れ、しんなりするまで炒め塩こしょうで味を整えれば完成。
強火で炒めることで、スイスチャードのシャキッとした食感を楽しむことができます。その分焦げやすいので、短時間で仕上げましょう。にんにくと塩こしょうのみ、というシンプルな味付けはスイスチャードの持っている味わいを引き立てます。
スイスチャードはほうれん草や小松菜よりも、味が濃くシャキシャキ感があります。大地の味がすると言えばいいのかな、野菜の力強い味わいを感じます。にんにくと炒めても負けないしっかりとした風味があり、塩こしょうだけで十分美味しく食べられます。ちなみに色は違っても味に違いは感じません。
子供もくせになる「スイスチャード」のシャキシャキ感
最初はカラフルな「スイスチャード」に少しドキドキしていた子どもたちも、そのシャキシャキ食感と深いおいしさに驚いていました。筋っぽいかなと短めに切りましたが、5cmほどの長さで切ればもっとシャキシャキ感を楽しむことができたと思います。
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価格:180円 |