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茅乃舎超えなるか!?兵四郎・にんべん他【あごだし】7種類を飲み比べ

皆さんは普段何で「だし」をとっていますか?
ひと言でだしといってもかつおや昆布、煮干しから取ったり、顆粒だしやだしパックなど素材も取り方もいろいろな種類がありますよね。

もうすぐお正月を迎えるいうことで、お雑煮にも使えるあご入りだしを7種類飲み比べてみました。
高い人気を誇る茅乃舎を超えるあごだしは現れるのでしょうか!?

そもそも「あごだし」とは?


まずは「あごだし」についてご紹介します。
あごだしとは、飛び魚の煮干しをつかっただしのこと。
九州地方や山陰地方では飛び魚のことを「あご」と呼ぶため、「あごだし」という名前が定着したようです。

あごの煮干しは独自の旨味がある上品な出汁がとれるとあって、元々親しまれていた西日本だけでなく、全国的に人気を集めています。

あご入りのだしを7種集めてみました!

それでは、今回飲み比べをするあごだしを7種類ご紹介します。
※表示している価格は全て税込、2019年の価格です

茅乃舎だし(福岡県)


5袋入り 386円 1袋あたり約77円
あごだしを全国区に押し上げたと言っても過言ではない茅乃舎のだし。


焼きあご(焼き飛び魚)、鰹節、うるめ鰯、真昆布4つの国産素材を粉末にした本格だしです。

千年屋 あご入り極旨だし(東京都/広島県)


21袋入り862円/1袋あたり41円
味付けいらずが謳い文句のこちらの商品。東京のメーカーが販売を行なっていますが、製造所は広島にあるようです。

原材料には鰹節粉末、煮干しうるめ鰯粉末、鯖節粉末、鰹だし顆粒、飛び魚粉末などが使用されています。

シーラック 九州炭火焼あごだし(静岡県)


10袋入り538円/1袋あたり約53.8円
シーラック 九州炭火焼あごだしは、化学調味料、着色料、保存料不使用、無添加にこだわりのある商品。

焼津本枯鰹だしと九州産の炭火焼あごの他、昆布、片口鰯、しいたけなどを使用しています。

味の兵四郎 あご入兵四郎だし(長崎県)


30袋入り1944円/1袋あたり約65円
友人にすすめてもらい、個人的に一番気になっていたのがこのあご入兵四郎だし。
30年以上前に初めてあごだしパックを商品化した、パイオニア的存在です。
パッケージも洗練されていておしゃれな印象です。

長崎県産の飛び魚をはじめ、鯖節や鰹節、鰯煮干し、昆布、椎茸の6種類のだし素材をブレンドして作られています

にんべん 薫る味だし(東京都)


6袋入り 594円 1袋あたり約99円
関東の人なら、だしと言ったらにんべんを最初に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
にんべん 薫る味だしは、素材になるべく熱をかけない乾燥法で作られた一品。お値段も今回飲み比べする中では一番高価です。個包装になっているところもポイントですね。


だしには鰹節、焼あご、鯖節、鰯煮干し、砂糖、しょうゆ、食塩、こんぶなどを配合しています。

ヘイセイ あご入り鰹ふりだし(鳥取)


40袋入り 1069円/1袋あたり約28円
40パックも入って1069円というコスパの良さも魅力的なこちらの商品。


風味原料として鰹節粉末、鯖節粉末、飛魚粉末、昆布粒、椎茸粉末などが使用されています。

だし道楽 香味あごだし(広島)


400ml入り750円/1回あたり約38円
今回はあごだしパックの飲み比べですが、ずっと気になっていただし道楽の液体だしもエントリーさせていただきました。
だし道楽の香味あごだしは、ほかに類を見ない自販機で買えるあごだしです。今回は自由が丘にある自動販売機で購入しました。
ペットボトルの中には飛び魚の煮干しがまるまる入っていて、とても贅沢ですね。

原材料には、飛魚(あご)、鰹節エキス、昆布などが使用されています。

だし道楽の自動販売機がどこになるのか気になった方!

せひだし道楽の公式サイトで設置場所を確認してみてくださいね。

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実際にみんなであごだしを飲み比べ!


だしをそれぞれパッケージの表示通りに煮出したら、いよいよ試飲に移りたいと思います。
煮出した7種類のだしを並べてみたので、ご覧ください!

同じあご入りだしでも色がこんなに違うことにびっくり!
それぞれの味はどれくらい違いがあるのか、ワクワクしますね。

これぞ王道の味!【茅乃舎だし】


まずは、飲み比べに参加したメンバーが全員飲んだことがある茅乃舎だしをいただきました。

【感想】
・あ、この味って感じ。このままでもごくごくいける。
・塩と醤油が入っているので味が完成されている。
・くせがないけど旨味が強い。ごはんにまぜてもおいしそう。

さすが茅乃舎といった感じの文句なしのバランス。果たして今日は茅乃舎を超えるだしを飲むことができるのでしょうか?

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そのまま飲むには今ひとつ?【千年屋 あご入り極旨だし】


初めて目にしたこちらのおだし。極旨だしという名に恥じないおいしさに期待が高まります。

【感想】
・味はうすめ。主に鰹の味だけを感じる。
・さりげない味なので、料理の風味を壊さない気がする。
・あごの風味はそれほど感じられない。

味が薄かったので醤油を足してみたものの味はいまひとつ。素材の味をいかすような料理では、この風味ががっちりはまるのかもしれません。

魚の香りが強め!【シーラック 九州炭火焼あごだし】


あごを炭火で焼いたというキャッチフレーズに惹かれます。おだしでスモーキーな香ばしさを感じることができるのでしょうか。

【感想】
・あまり炭火で焼いた特徴は感じられないかな?
・魚の香りが強い。これがあごの香りなのかな? 料理に使ってもしっかり魚の味がしそう。
・魚風味が好きな人なら、毎回料理のベースにしたくなる。
・お醤油を足したらさらにおいしい!

しっかりと魚の香りを感じられる一杯でした。醤油との相性が抜群だったので、醤油とあえておひたしにかけてみたいと思いました。

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万人うけする美味しさ【味の兵四郎 あご入兵四郎だし】


友人のいちおしということもあり、かなり期待値が高かったのがこちらのあご入兵四郎だし。
カラメル色素が入っているため、色は濃いめです。

【感想】
・醤油の味と甘みを感じる。
・このまま飲みたい美味しさ! お雑煮に使いたい!
・くせがないので子どもも喜びそう。万人うけする味。

期待通り、いえ期待以上の高評価でした。元祖あごだしパックの面目躍如といったところでしょうか?!

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上品な薄味【にんべん 薫る味だし】


高級感たっぷりのにんべん 薫る味だし。関東を代表するだしのお味はいかに?

【感想】
・自分がイメージする「だし」の味はこれ!薄味なのがいい。
・あごではなくて鰹の味が押し出されている感じ。
・あくまで料理のベースという感じ。
・上品で洗練された味。醤油を足したらぐっとおいしくなった。

どうやらにんべん 薫る味だしは。醤油など他の調味料ありきの商品のようです。
「日本橋だし場」でも紙コップ入りのだしを販売していますが、そこでも「醤油を足してお飲みください」と書かれていました。

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見た目によらずしっかり味!【ヘイセイ あご入り鰹ふりだし】


ご覧の通り、一番色が薄かったのがこちらのヘイセイ あご入り鰹ふりだし。飲む前は味がするのかな……?と不安な気持ちでしたが、さてどうでしょう。

【感想】
・見た目と味のギャップにびっくり。すごくしっかりとした味がする。
・魚の旨味が詰まっている。
・純粋にだしの味だけで判断するなら一番好き。
・コスパ抜群なので、普段使いで活用したい。

1袋あたり28円と一番リーズナブルな商品ながらもまさかの大健闘!
ねぎや三つ葉をいれたらそのまま食卓に出せそうな完成度でした。

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手軽に本格派!【だし道楽 香味あごだし】


最後にいただいたのが、自販機で購入しただし道楽の香味あごだし。
やはりパック入りのものとは味が違うのでしょうか。

【感想】
・アゴが丸ごと入っているので、香りが濃厚。
・そのままお餅を足したらおいしいお雑煮になりそう。
・しっかりした味で甘味がある。
・うどんつゆにしても美味しいはず。

砂糖や醤油で味がととのえられているので、とてもおいしくいただくことができました。
液体なので、出汁巻、煮物、お吸い物などがとても簡単に作れそうですね。
白だし感覚で普段の料理に使ってみたいと思いました。

まとめ

7種類のあごだしを飲み比べをしてみて、分布図を作成したのでぜひご覧ください。

個人的に面白いなと感じたのは、東日本のメーカーが製造販売しているにんべん 薫る味だしとシーラック 九州炭火焼あごだしは、醤油との相性がとてもよかったこと。もしかすると東日本のメーカーは東日本の食生活に合わせた味に仕上げているのかもしれませんね。

また、九州をはじめとした西日本のメーカーのあごだしはそのままお吸い物として飲めるくらいの味だったのに対し、東日本のメーカーの商品はあくまで料理のベース程度の薄味に仕上がっていました。
関東生まれの私にはだし=お味噌汁のベースというイメージなのですが、もしかすると西日本の人はだしの使い方が違うのでは……? そんな疑問も新たに生まれた飲み比べでした。
だし文化の奥深さは、まだまだ追求する甲斐がありそうです。

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