自動販売機で販売されているのは飲み物だけではありません。カップラーメンやお菓子などはごくたまに見かけることもありますが、最近ではだしの自動販売機も増えているのだとか。そのニュースを目にしながらなかなか買いに行けなかったのですが、先日偶然「だし道楽」の自動販売機の前を通ったので購入してみました。
広島県呉市「うどん屋 だし道楽」の本格だしが自動販売機で買えます
自動販売機という変わった形で販売されている「だし道楽」。
「だし道楽」はもともと製造元(有限会社二反田醤油)が経営する広島県呉市にある「うどん屋だし道楽」で使われ、店頭のみで販売されていました。
でも「うどん屋だし道楽」は吉浦店と固屋店の広島2店舗のみ。営業時間はどちらも10:30~14:30と短めです。
もっと多くの人に「だし道楽」の美味しさを知ってもらいたいと、お客さんのために店頭で自動販売機での販売が開始されました。
その後だしの自動販売機が注目され、広島、岡山、福岡、と各地に広がり、今では関東(東京・埼玉・神奈川)でも広く展開されています。
自動販売機でだしを買うという、新しい体験
「だし道楽」の名前は知っていましたので、自動販売機を見つけた時は「だしの自動販売機だ!」とすぐに分かりました。白地の自動販売機に大きく筆のような書体で「だし道楽」と書いてあるので、他の飲み物を売っている自動販売機と違うのは一目瞭然です。
「焼きあご昆布入り」と「プレミアム」の2種類が販売され、どちらも1本700円です。お金を入れてボタンを押せば、ゴトンと出てきます。ボトルはペットボトルではありますが一般的な500mlペットボトルの形ではなく、お醤油などの形に近いです。
そしてよく見れば、中には丸ごと一匹焼きあごが入っています。分かっていてもちょっと驚いてしまう、インパクトのある見た目です。
そのままかけても、水で薄めても使える「だし道楽」
「だし道楽」はそのままごくごくと飲むことはできませんが、そのまま料理にかけて使うことはできます。たまごかけご飯や釜玉うどんに「だし道楽」をちょっぴり垂らすと、いつものメニューがグレードアップします。チャーハンやパスタの隠し味に使うこともできます。
また、水で希釈して煮物やおでん、鍋物に使うことでだしのうまみを存分に味わうことができます。めんつゆと同じような使い方ができると思いますが、めんつゆよりもかなりだしの味がしっかりしています。色もみりんのような飴色で、そのまま一口味見してみるとそれはもう濃厚な焼きあごのうま味が広がります。
これで煮物を作りたいと思い、煮物の定番肉じゃがを作ってみました。
途中で味見してみると、「だし道楽」だけだとかなり上品な感じ。ちょっと醤油を足してみるときゅっと全体の味が引き締まり、ちょうど良くなりました。いつもの肉じゃがよりも深みのある味になりました。
続いて、だし巻きたまごに「だし道楽」を使ってみます。今回味付けは「だし道楽」のみで焼いてみます。普段だしと塩のみの味付けなので、糖分が入っている分焦げやすくなっています。火加減に注意して焼いていきましょう。ほわっと甘くしっかりと出汁のきいた、おいしいだし巻きたまごが完成します。
これでおでんや鍋物を作りたい!寒い冬が、ちょっと楽しみになってきました。
「だし道楽」の公式サイトはこちら