買い物中、ふと見つけた「白石温麺(うーめん)」。コンパクトでスッキリとした形に妙に心が惹かれて、気づけばカゴの中に入れていました。手のひらに乗ってしまう、短いサイズの乾麺は、他の素麺などの乾麺とどう違うのでしょうか。
今から400年ほど前に生まれた「白石温麺」
「白石温麺」は今から約400年前、胃を病んだ父親のために良い食餌療法を探していた息子が、旅の僧からある麺の製法を耳にします。その麺を作って父に食べさせたところ、胃の病はやがて全快したということが伝えられています。
この麺は油を使わずに作られた麺で、胃にやさしく消化も良いので回復を早めたといわれています。この「温かい思いやりの心」が称えられ、その麺は「温麺(うーめん)」と名付けられて宮城県白石の地場産品として奨励されました。
「白石温麺」の特徴は油を使っていないこととその短さ
400年もの伝統を受け継いできた「白石温麺」の特徴は、関西地方で作られている素麺とは違い麺を伸ばす時に油を使いません。手延べ温麺の場合、でんぷんを使って麺を伸ばしています。
そしてこの特徴的な短さ。9cmの麺の長さは、小さなお鍋でも茹でることができるので扱いやすいです。麺の長さは短いですが、普通の素麺に比べると太さがあるのでボリュームはあります。小麦の味もしっかりと感じられ、うま味のある麺です。素麺とはまた違う、温麺ならではの美味しさがあります。
素麺を食べる時、意外と気になるのがつゆはね。ちゅるっと麺を口に運んだときにつゆがはねて洋服にシミがついてしまうこともありますが、短かい麺なのでつゆがはねずに食べられます。
うどんや素麺だと長さがあるので、赤ちゃんにそのまま食べさせると喉に詰まらせてしまう危険性があります。そのため食べさせる前に短く切る必要があるのですが、「白石温麺」は元々短いので離乳食はもちろん介護職として使うこともできます。
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