昭和生まれには細長い「にんじん」が懐かしい、ポン菓子。お米を釜の中で熱すると、水分量が急激に膨張して「ポン!」と弾けるからポン菓子。お店の店頭で見かけて「可愛いポン菓子だなぁ」と手にとったのが「ひなのやのパン豆」です。
愛媛県東予地方ではポン菓子ではなく、「パン豆」と呼ぶそうです。弾ける音が「ポン!」ではなく「パン!」、見かけが豆のようだから「パン豆」なのでしょうか?そんなことを考えながら、口に入れるとポン菓子と同じサクッとした食感に、愛媛産いよかんピールの苦味と爽やかさが夏にぴったりのお味。
製造者「パン豆ひなのや」の公式サイトには、パン豆は地元では結婚式の引き菓子で、巣立っていく子どもに「マメに暮らすように」と気遣う意味があると書いてあります。巣立って行く子に送る最後の親心なのでしょうか。パン豆伊予柑の味がちょっとほろ苦く感じられるのは気のせいではないようです。
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