毎日急須で淹れて飲んでいる方も、ペットボトルのお茶は毎日飲んでいるという方も、最近ではそれぞれの形で楽しんでいる日本茶。身近な存在でありながら、実は違いをよく知らないという方も多いのではないのでしょうか。今回は赤坂にある土橋園さんに日本茶について教わりました。
土橋園だからこそ飲める、珍しい「荒茶」
「荒茶」とは、問屋さんに卸される前の選別されていない日本茶です。お茶を生産、製造しているお茶農家の方が飲んでいるもので、抹茶を飲まれる機会の多い方は敢えて「荒茶」を選んでいる方も多いそうです。
細かくなった部分や茎の部分など選別されていない分、本来の日本茶の味を楽しめます。茶葉を見ると、大きさにばらつきがあるように見えます。
試飲させていただくと、確かに普段飲んでいる日本茶より色も明るく、生生しい緑を感じる味になっています。これは美味しい!爽やかさが格別です。
「煎茶」は選別されブレンドされた仕上げ茶です
「煎茶」は、土橋園では産地の掛川まで出向き、荒茶を吟味した後でブレンドの割合や蒸すの温度や時間なども指定してオリジナルのお茶に仕上げています。どこのお茶メーカーでもオリジナルブレンドの煎茶を持っているのが一般的です。
茶葉はどれも色も大きさも均一的です。「煎茶」はお茶屋さんが独自に作るオリジナルブレンドなので、一つのお店でいくつもの種類があることがあります。産地や茶摘みの時期、甘みや苦味などそれぞれ特徴が出るように作られています。渋みが強い方がいいのか、ぬるめに飲みたいとか自分の好みに合ったものを選ぶことができます。
「煎茶」を試飲させていただくと、「荒茶」よりも甘みや渋みのバランスが取れ、ホッとする味わいです。日本茶の苦味や渋みが好きだという方も多く、どっしりとした風味がしっかり感じられます。
茎の部分だけ選別され、ファンも多い「茎茶」
「茎茶」は、お茶の茎の部分だけ選別して集められた日本茶です。茎茶にしかないコクや甘みがあり、強い香りも特徴です。淹れ方も「荒茶」や「煎茶」違い、熱湯で淹れられますが渋みや苦味が少なく、「茎茶」が好きだというファンも多いです。
茶葉は「荒茶」や「煎茶」と全く違い、白く細長い茎がたっぷりと入っています。日本茶の甘い香りがして、癒やしの時間にぴったりです。
これまで日本茶や煎茶とひとくくりにしてしまっていましたが、思っていた以上に味に違いがありました。日本茶の美味しさに改めて気づかされたので、これからは家でもゆっくりお茶を楽しんでみたいと思います。
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