皆さんは漬け物というと何を思い浮かべますか。ぬか漬け、しば漬け、浅漬け、甘酢漬け、べったら漬けにたくあん等、いろいろな漬け物が日本にはありますね。
私にとっては、お漬物というと何といってもぬか漬けが思い出されます。まだ小学校に上がる前、私の古い実家の床下には大きなぬか床があって、祖母が床を開けるとヒンヤリした空気と共に、何とも独特のぬかの匂いが漂ってきていました。そのぬかをかき分けると野菜が出てくるというのが子供ながらに楽しくて、砂場遊びの要領でぬかをかき回し、野菜を漬けたのを思い出します。
しかし自分が大人になってみると、毎日手入れをしなければいけない上に、都会のマンション暮らしでは収納場所もなく、ぬか床なんて無理だと思っていました。
そんな時に見つけた省スペースで手間もかからない素敵な商品とともに、微生物たちが起こす発酵のチカラをご紹介したいと思います。
「開けたらすぐ漬けられる!乳酸菌で発酵させた熟成ぬか床」
米麹を長年研究している、株式会社コーセーフーズの商品です。
この商品の嬉しいところは、何といっても手間がかからないところ!野菜は洗って漬けるだけであっという間に美味しいぬか漬けになりますし、毎日かき混ぜる必要がないので、うっかり忘れてしまっても冷蔵庫に保管しておけば大丈夫。さらに袋がそのまま保存容器となり、チャックを閉めればあの独特のにおいも気になりません。
さらに化学調味料無添加なのも嬉しいポイント。市販のお漬物を見ればわかりますが、着色料など様々な添加物が入っているので、おうちで好きな時に好きな野菜で、好きな分だけ無添加の漬け物が作れるのは、とても便利でお得です。
例えばきゅうりなら8時間~12時間で出来上がるので、朝ご飯を準備するついでに入れておけば、夕食の時間にはきゅうりのぬか漬けが食べられます。また夜寝る前に野菜を漬けておけば、翌朝のお弁当にも間に合います。お弁当のちょっとしたすき間対策や、彩りとしても最適ですので、ぜひ試してみてください。
なお、みたけ食品の「発酵ぬかどこ」も似たようにぬか漬け商品です。スーパーや生協などで販売されていますので、チェックしてみてください。
「三五八(一夜漬の素)」
三五八(さごはち)漬けは、ぬか漬けと違って乳酸菌ではなく米麹を使った発酵食品で、元々は福島県会津地方の漬け物です。食塩3:お米5:麹8の割合で混ぜ合わせることから三五八という名が付きました。
いろいろなメーカーから発売されていますが、私が使っているのは添加物が少な目の、みたけ食品工業株式会社のものです。
三五八漬けもぬか漬けと同じように、買ってきてすぐに漬け込むことが出来ます。ホーローやタッパーなどの容器を用意しておく必要がありますが、場所を取ることはありません。
一方ぬか漬けと違うポイントは主に二つ。
ひとつは、ぬか漬けほどクセのある味やにおいではないところ。ぬか漬けは乳酸菌の働きでちょっと酸っぱい感じがしますが、三五八漬けは米麹の甘さと浅漬けのような塩加減で穏やかな味わいです。(あくまで私個人の感想です、ご了承ください)
もうひとつは魚や肉も漬け込めること。以前塩麹漬けが流行ったことがありましたが、三五八漬けも同じように麹の力でお肉や魚の旨味を増すことができます。漬け時間は魚で7~12時間、肉で8~10時間なので、夜漬けて朝お弁当に入れたり、朝漬けて夕飯にしたりするのにちょうどいいでしょう。
乳酸菌にも麹菌にも、腸内環境を整えお通じを良くする効果があります。また野菜の食物繊維を上手に摂取でき、保存性も高く、食欲増進にもつながります。ただし漬け物の食べすぎは塩分の過剰摂取に繋がることも。
漬ける野菜の種類を変えながら、適度な量を食べて、腸内環境を改善してみてください。
価格:1,000円 |
価格:780円 |