初めて新潟を旅行した時に食べた「しょうゆ赤飯」。今回買って帰りたかったものの一つだったのですが、「しょうゆ赤飯」運がなく、ようやく手に入ったのは小さなおにぎり一つだけ。そこで自分で作る決心をして新潟から東京へ帰ってきました。
「お赤飯」と聞いたら、どんな「お赤飯」を思い浮かびますか?
「お赤飯」とひとことで言っても、実は日本全国色々なお赤飯があるのをご存知でしょうか? もしかしたら今思い浮かべた「お赤飯」が、お隣にいる方が思い浮かべた「お赤飯」とはまったく違うものかもしれません。東京のコンビニのおにぎりなどでも販売されている小豆ともち米を使った「お赤飯」を基準とするならば、地方によって、家庭によって、色々なお赤飯が存在しています。
我が家では、お赤飯に「小豆」ではなく「ささげ」という豆を使っていました。小学生の頃、「ささげ買ってきて」とよく母に頼まれてお買い物に行ったことを思い出します。
母が「お赤飯」が好きだったのですが、周りの人に聞いてみるとみなさん必ず一人は近くに「お赤飯好き」な人がいたようで、「お赤飯と聞くと思い出すあの人」が存在するようです。「お赤飯」はそんな思い出も含めて、しっかりと心に刻まれているソウルフードなんだなと思いました。
我が家の「お赤飯」ですが、なぜ「小豆」ではなく「ささげ」なんだろうと思っていました。「小豆」は煮ると皮が破れやすく、それが切腹を連想させたことから、江戸の武士の間では「小豆」の代わりに「ささげ」が使われるようになったのだそうです。
関東地方のスーパーマーケットでは「ささげ」はごく普通に売られていますが、関東地方以外では「ささげ」の存在自体がほとんど知られていないようです。
しょうゆ赤飯/醤油赤飯とは?
長岡市を中心に新潟県内で食べられてきた「しょうゆ赤飯」は、「しょうゆおこわ」とも呼ばれ、ほんのり茶色をしています。「しょうゆ赤飯」には、「小豆」や「ささげ」ではなく「金時豆」が使われています。「小豆」や「ささげ」の豆の色で色を付ける一般的な「お赤飯」と違い、お醤油を入れることで色を付けているのが特徴です。新潟市内ではどちらのお赤飯も見かけましたが、売れているのは「しょうゆ赤飯」の方でした。
新潟でもお赤飯を赤くするのに「ささげ」を使っていたのですが、高価だったのこともありなかなか手に入れることができなかったのだそうです。醤油の製造が盛んだったということもあって、「しょうゆ赤飯」が誕生したという説もあるのだとか。
「金時豆」は「小豆」や「ささげ」と違って、豆のほくほくとした食感が楽しめます。ほくっ、もちっ、そしてほのかな醤油やみりんの風味。一度食べたら忘れられない味になりました。
炊飯器でも作れる、新潟のローカルフード「しょうゆ赤飯」
「しょうゆ赤飯」を探して、デパ地下を見たり和菓子屋さんを何軒も回ったのに残念ながら買えたのはおにぎり1個。このおにぎりをお手本にして、自宅で「しょうゆ赤飯」を作とうと新潟で決意して帰って来ました。人形横町で買った「金時豆」を使い、炊飯器で「しょうゆ赤飯」を作ります。
材料
- 金時豆 100g
- もち米 4合
- 醤油 大さじ4
- みりん 大さじ4
- 水 調味料入れて4カップ分くらい
炊きあがった音楽が鳴り、炊飯器のふたを開けてみるとほわっとお醤油とみりんのいい香りがします。こんなに簡単に、何年も求めていた「しょうゆ赤飯」が作れるなんて。むしろこんなに簡単だったのにどうして私は今まで作らなかったのだろうと、自分でも不思議に思ってしまいます
「金時豆」は一晩水につけておくと一回り膨らみます。そして炊飯器で炊きあげたらもう二回り大きくなり、私の知っている「金時豆」のサイズになりました。豆の量はもう少し少なくてもよかったなと思ったので、次回からは半分くらいにしてみようと思います。多めに4合も炊いたのに、余った分をおにぎりにしておいたところ気づいたときにはなくなっていました。炊きたてでも冷めてもおいしいので、お弁当にもいれてあげようと思います。
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