進化する食卓

−千葉県−昔ながらの手法で仕込まれた、風味豊かな「下総醤油」

千葉県は醤油生産量が国内第1位です。キッコーマンやヤマサ、ヒゲタ醤油などの有名醤油メーカーの工場があるというのもありますが、実は伝統的な製法で醤油を作り続けている老舗の醤油工場も多いのです。千葉県香取市にある、創業100年以上の老舗ちば醤油が作る「下総醤油」をご紹介します。

1854年創業、千葉県香取市にある「ちば醤油」

千葉県内では、醤油の中でも濃口醤油の生産が盛んです。国内生産量第1位の千葉県では、日本の生産量全体の1/3を占めています。

「ちば醤油」がある千葉県香取市は、水運の町として栄えてきました。原材料の入手、運搬から江戸への運ぶ利便性が良かったため町は発展してきたのです。1854年に創業した「ちば醤油」は、創業当時からの木桶を使い今でも醤油が醸造されています。

150年もの間蔵に棲みつく酵母が命、「下総醤油」

「下総醤油」はミシュラン一つ星が付いた有名焼き鳥店や有名ラーメン店など、プロにも選ばれているお醤油です。

「下総醤油」を生み出す「蔵」も創業当時から使い続けられていますが、これも美味しい醤油を生み出すには欠かせません。木桶だけでなく、天井や柱と蔵全体至るところに大量の菌が棲みついています。この150年に渡って生き続ける酵母菌が、「下総醤油」だけのまろやかな味わいを作り出します。

「下総醤油」の特徴は、美しい赤みです。下総醤油は仕上げに火入れされているのですが、火入れされた醤油は比較的しっかりとした黒さを持っています。「下総醤油」も瓶に入っている時は、一般的な醤油の黒さがあります。醤油の色がよく見えるよう白いお皿に入れてみると、赤さが分かります。

そして「下総醤油」はふわっと大豆の柔らかい香りがとてもいい。味も角がまったくない、まろやかで華やかさがあります。おいしい、ただただおいしい。お醤油の味がしっかりと感じられるおひたしや冷や奴、そして焼いたお餅に付けて食べたいです。

「下総醤油」のちば醤油の公式サイトはこちら

 

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ひがのあや
東京都品川在住。小学生の2人の子供を育てながら、ファッション・グルメ・トラベル系のWEBライターとして取材・ライティング・リサーチ業務を行う。長いお休みには国内旅行で美味しいモノを食べ歩き、普段は時間があればアンテナショップやデパ地下を巡っている。