地元の生産者を訪ねて

そのまま料理にぽんっ!旬の野菜がそのまま冷凍キューブになった「なまけものcube」

忙しい毎日でも、新鮮で美味しい野菜を食べたいというのは、私たちの切実な願いです。そんな私たちを助けてくれる新商品が誕生しました。映えるカラフルな見た目、そして味にとことんこだわった野菜を、そのまま料理に使える「なまけものcube」です。

さて、名前もかわいい「なまけものcube」とはどのような商品なのでしょうか?開発者である山口県にある株式会社アグリーフプラスの統括部長 伊藤ひさ子さんにお話を伺いました。

本当に美味しい完熟野菜を味わってほしい

株式会社アグリーフプラスが経営するAgleaf ZERO農園では、手作りの有機肥料を使用し、野菜ごとに最適な栽培条件を見極めて育てる方針で経営しています。

水をたくさん与えて成長を早めるようなことはせずに、天候や湿度、土壌などの環境を徹底的に研究し、収穫量よりも味の濃さを重視しています。

伊藤さん:Agleaf ZERO農園の野菜は味が濃いというのは、地元の人たちがみんな口をそろえていうことです。それでも、今までは物流が理由で、一番おいしい時期の完熟した野菜を出荷する事は不可能でした。でも、畑で完熟させた野菜・果物は本当に美味しいので、たくさんの方に食べてもらいたいと思っていました

「なまけものcube」の商品開発はそんな「完熟野菜を食べてほしい」という思いからスタートしたそうです。

手軽に料理にポン!「なまけものcube」とは

野菜・果物が好きな動物の「なまけもの」と、皮むき・カット・下ゆでが不要で、料理をする人が「なまけられる」ことをかけ合わせて生まれたのが「なまけものcube」です。

最初は、Agleaf ZERO農園のにんじんがとても甘くて美味しいから、離乳食に使いたいという話があり、野菜をペーストにするという着想が生まれたそうです。

伊藤さん:野菜をペーストすれば、離乳食だけでなく、介護食にも利用できます。でも、年齢に関係なく多くの人に楽しんでもらいたいと思って、誰でも手軽に使える形を追求した結果、キューブという形状にたどり着きました。アグリーフプラスでは多品種栽培を行っているので、にんじんだけでなく、ほうれん草や小松菜、カリフラワーなど、さまざまな野菜を栽培し、ペーストにして提供しています

それぞれの野菜・果物は、一番の旬のタイミングに自社農園から車で1分程度の加工施設で、野菜をそのままペーストにして3D冷気で瞬間的に冷凍加工しているそうです。

カラフル!「なまけものcube」のラインナップ

「なまけものcube」のラインナップは現在、キャベツ、トマト、ミカン、ほうれん草など全部で11種類あります。カラフルでそれぞれの色も味わいも違うので、どれを食べるか迷ってしまいます。伊藤さんにおすすめを聞いたところ「ミカン」が特におすすめだそうです。

伊藤さん:ミカンは天然の腐葉土で育ったミカンを使っています。栄養たっぷりですが、サイズが規格外のため、市場には出していません。数もあまりとれないのですが、とにかく濃厚な味わいにびっくりされると思います。そのままジュースにしてもいいですし、ドレッシングにもおすすめです。

それ以外のキューブも料理方法はさまざまです。

伊藤さん:野菜そのものの栄養価も非常に高いので、どんなお料理にもぴったりです。カレーに使用したり、ハンバーグに混ぜ込んだり、ドレッシングなど、可能性は無限!公式サイトでオリジナルレシピも公開しています

「なまけものcube」を使ってみた!おすすめレシピ3選

「『なまけものcube』を試してみたい!」というスタッフが実際に試して料理してみた結果、人気だったレシピを3つ紹介します。

【なまけものレシピ①】ほうれん草と牛乳のスムージー

ほうれん草キューブと牛乳、バナナをあわせて、ジューサーにかけてみました。飲んでみると、バナナの甘みとほうれん草のコクがちょうどよいバランスでおいしかったです。

キューブがあれば、野菜をカットする手間もなく、簡単においしい野菜スムージーを作ることができます。ベースは水でも牛乳や豆乳でもOKです。冷凍キューブがあれば、氷をいれる必要もなく、そのままジューサーにかけるだけです。

キューブの分量はお好みで!ほかの野菜や果物を混ぜても、違う味のキューブを組み合わせてみてもいいですね。

【なまけものレシピ②】朝の野菜スープ

色鮮やかな紫色のカリフラワーを使ってみました。紫色のカリフラワーはアントシアニンが豊富で、鮮やかな色合いも楽しめます。

具材は冷蔵庫に残っていた白ねぎとちくわを使って、見た目も美しい映えスープのできあがりです。

スムージー同様に簡単にできるのが、「なまけものcube」を使った野菜スープです。キューブにコンソメ顆粒をいれれば、野菜コンソメスープが、ほんだしと味噌をいれたら野菜の味噌汁が完成です。

即席のスープの具といえば乾物が主流ですが、しっかり野菜をとりたい時には、乾物だけでは物足りません。「なまけものcube」をひとつ入れるだけで、栄養たっぷりの野菜スープができあがります。

家族分作る場合は小鍋で作りますが、一人暮らしなら、お椀にキューブと具材をいれて、お湯を注ぐだけでもできますよ。あまり熱々のお湯だと、せっかくの野菜の形が消えてしまうので、少し自然解凍したぐらいがちょうどいいかもしれません。

【なまけものレシピ③】冷製トマトスープパスタ

トマトキューブとさらにミニトマトをあわせたので、トマトの味がぎゅっと濃く、子供にもおいしいと大好評ででした。

最後は少し手が込んだレシピにチャレンジ。「なまけものcube」のトマトキューブを使って、冷製トマトスープパスタを作りました。

Agleaf ZERO農園のトマトは「味がとても濃く、一度食べたらスーパーのトマトでは物足りなくなります」と、開発者の伊藤さんも太鼓判を押す逸品です。

細いパスタのカッペリーニをゆでて、だし汁とトマトキューブをいれて、白だしでさらに味付け。具材はお好みで、今回はホタテ、じゃこ、きゅうり、ミニトマトでいただきました。

環境に配慮したパッケージを使用

「なまけものcube」は美味しいだけではなく、SDGsにも配慮した商品になっています。

伊藤さん:キューブにすることで野菜を丸ごと使えて、無駄なく使い切ることができます。また、パッケージもとてもシンプル。パッケージを包む帯紙も、生分解性がある石灰石が原料のものを選びました

「なまけものcube」は、今のところ、アグリープラスの自社サイトでのみで販売されています。大量生産はしていないため、数量限定ですが、1個当たりの価格は300円~500円ととてもリーズナブルなお値段です。

忙しくて野菜がちゃんと食べられないという方、食生活に改善を目指している方には、なまけものでも、ちゃんと野菜がとれる「なまけものcube」がイチオシです。

Agleaf ZERO農園公式サイト:https://www.zero-yasai.com/

Agleaf ZEROオンラインショップ:https://www.zero-yasai.com/zeroyasai-ecshop

「なまけものcube」レシピ:https://www.zero-yasai.com/recipes

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旅する食卓編集部
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