気になる新商品

良質な国産素材にこだわった「離乳食」を開発・販売へ。知識も人脈もゼロの専業主婦からの挑戦!

子育てをしながら「こんな商品があれば」なんて思うことは、実はよくあるかもしれません。でも実際にそれを実現するには、すごいパワーと想いが必要です。2024年4月に、株式会社HOPPEの飯塚周子さんは自然派離乳食「HOPPE baby food(ホッペ・ベイビーフード)」の発売を開始しました。2人の子育てを通して「食の重要性」を実感した主婦が、情熱とこだわりを詰め込んで作り上げた赤ちゃん向け離乳食です。その想いについて飯塚社長に話を聞きました。

専業主婦歴10年以上 起業のきっかけは子供の変化

飯塚さんは、もともと2人の子供を育てる専業主婦でした。結婚してから10年以上、お子さんの子育てに奮闘してきました。特に息子さんは自閉症で、こだわりが強く、癇癪を起こしやすい気質。常に息子さんから目を離すことができず、振り回され続ける毎日だったそうです。

そんな時に、食事を変えることで症状が落ち着いた子がいるという話をきいて、藁にも縋る気持ちで、専門のクリニックで食事療法をはじめました。

ライター

食事療法とは、具体的にどのようなものでしょうか。

飯塚さん:長男のような自閉症の子は生まれつき胃腸の働きが弱いので、胃腸に負担がかかる食品を減らして、消化に良いものを選ぶようにしました。また、鉄分やタンパク質、ビタミンをなるべく積極的にとるように気をつけました。こうやって食事を変えていくことで、顔の表情も少しずつ変わり、意思の疎通もできるようになってきました。

食べる物を選び、不足している栄養素を補っていくことで、徐々に問題行動が減っていくように感じたのです。もちろん成長による変化など、ほかにも要因があったかもしれません。でも、アトピー体質だった長女の肌もきれいになり、この二人の変化を目の当たりにして、「食事の力ってすごい」と感動しました。

ライター

そこから起業に至るまでに、なにかきっかけなどはあったのでしょうか。

飯塚さん:子供が大きくなってきて、少しずつ自分の時間ができるようになりました。そうすると、今度は私は子育てしかしてこなかった、自分には何もないと感じるようになってしまい、これから先の5年後、10年後をどう生きたらいいのか自問自答するようになりました。自分でも何かしたいと思って、当たって砕けろの精神で、自分が情熱を持てる「こどもと食」をテーマに起業をすることにしました。

40件以上の工場に飛び込みで電話をかけ続ける

まったくの未経験から「本当に安全な離乳食をつくる」という一途な思いでスタートした飯塚さん。まずは、インターネットで調べて、自分が作りたいものを作ってくれそうな工場をリストアップして、40件以上の工場に電話やメールで問い合わせをしたそうです。

でも突然未経験の個人が電話しても、ほとんどの会社にとりあってもらえませんでした。また、話を聞いてもらっても、「国産にこだわった離乳食」を開発することの難しさから、急に連絡がとれなくなるようなこともありました。

ライター

諦めようと思うことはなかったのですか?

飯塚さん:ランナーズハイじゃないですが、毎日電話をかけ続けていたら、逆にどんどんやりたい気持ちが膨らんでしまって…。そして、数か月電話をかけ続けていたら、周りも「本気なんだ」と、少しずつ協力してくれる人が増えていきました。

そして、最終的に引き受けてくれたのは、山梨県白州で有機農業も営む工場でした。「自分ももうすぐ子供が生まれるので、協力したい」という株式会社杜苑の社長と共に、離乳食作りがスタートしました。

飯塚さん:次に、大変だったのは食材探しです。食品業界に一切伝手がなかったので、こちらも直接生産者の方に電話をして、協力してくださる方を探しました。岩手県の短角牛、抗生剤を投与されていない平飼鶏など、いずれも自然の恵みをたっぷりと宿し、愛情を込めて作られた食材を選ぶことができました。

試食をかさね、1年半近くかけて商品が完成

「離乳食を作りたい」と思い立ってから、1年2か月。赤ちゃんやママ達に試食の協力をしてもらいながら、ようやく飯塚さんが納得できる離乳食が完成しました。

ライター

実際の試食の時は、どのような点に注目しましたか。

飯塚さん:大切にしたのは2つあります。一つは赤ちゃんが問題なく歯茎でつぶして飲みこめるかという点です。もう一つは購入してくれるママさんたちの反応です。ママさんたちは素材や食材だけではなく、香りやおいしそうに感じるかという点も重視するんだと学びました。

最初は鉄分豊富なレバーを材料に入れていましたが、色味が全体的に暗く、匂いが独特なので、残念ながら、見向きもされませんでした。そこで、栄養も大事だけど、食べやすさやおいしさを優先したほうがいいと学び、鶏肉のささ身で作り直しました。

「手作りのような優しい味」「3種類とも娘が勢いよく食べてくれました」など試食会での反応も概ね好評で、これなら商品化できるという自信がついたそうです。

「HOPPE baby food」はギフトにもぴったり

「HOPPE baby food」は赤ちゃんに安心して食べてもらえるように、食材は全て国産食材で作られています。食品添加物やアミノ酸などの調味料は一切使用せず、少しの有機醤油や塩麹で、素材のうまみを生かした味付けにしています。

一袋でバランスのとれた食事ができるよう、管理栄養士が作成したレシピをもとになっています。工場では徹底した衛生管理のもと、野菜のちょっとした傷みもしっかりカットするなど、全て手作業で離乳食を製造しています。

ライター

「HOPPE baby food」に対するこだわりを教えてください。

飯塚さん:クリニックで乳幼児期の食事はすごく大切だということを聞きました。自分はそんなに重要だと思っていなかったので、子供が小さい時に、もっと離乳食のことを考えてあげればよかったと今になって後悔しています。食について学んだ今になると、今まさに身体をつくっている赤ちゃんの時期だからこそ、本当に栄養価が高く、良い食材で作ったものを食べてもらいたいと思っています。

ライター

ありがとうございました。たくさんの人に「HOPPE baby food」が届いて、赤ちゃんが安全でおいしい離乳食を楽しめますように願っています。

飯塚さん:ありがとうございます。贈り物としても選んで頂けるよう、デザインにもこだわりました。ハーフバースデーのギフトや、ママ友宅へのちょっとした手土産としてもぜひご活用下さい。現在は公式オンラインショップでの販売のみですが、近々大手ショッピングモールにも出店予定です。

※オープン記念・初回10%OFF
期間:2024年4月17日(水)~6月末日まで
内容:オンラインショップで販売中の全商品が10%OFF

※インスタグラム投稿キャンペーン
期間:2024年4月17日(水)~※期限なし
内容:赤ちゃんがHOPPEの離乳食を食べている様子をインスタで投稿すると次回購入時に10%OFFなります。

商品名:新鮮かつおと野菜のおじや 価格:792円(税込)
商品名:平飼い鶏と野菜のおじや価格価格:792円(税込)
商品名:短角牛と野菜のすきやき風おじや 価格:792円(税込)
ABOUT ME
旅する食卓編集部
旅する食卓編集部