現在の京都駅ビルは2018年でオープンから20周年を迎えました。世界有数の観光都市「京都」の玄関口である京都駅は１日約20万人の乗降客数があり、その数は年々増え続けているそうです。
そんな京都駅周辺のお土産スポットは2017年から2018年にかけて大きく様変わりしました。それぞれに異なる特徴を持つ店舗を、おすすめ商品を交えながら紹介していきます。
第1回目はJR西口に2018年10月オープンした「京名菓・名菜処 亰(みやこ)」です。
特別なスイーツや老舗の和菓子、ちょっと贅沢なお惣菜やお弁当が揃う32店舗
観光客だけでなく、通勤通学や買い物などで多くの方が利用する京都駅。
中でも京都駅の2F部分に位置する西口は、近鉄との乗り換えや伊勢丹でのお買い物など、目的をもって行きかう人々が多いエリアです。
そんな立地に位置するこの店舗のコンセプトは『多様な駅利用者ニーズに応える京土産・京の食』。
京都観光のお土産はもとより自分へのご褒美、ちょっとした手土産、お弁当・お惣菜など、便利で楽しい売り場を目指しているそうです。
売り場は〈京名菓ゾーン〉と〈食品ゾーン〉の2つのゾーンに分かれています。
老舗ブランドから京都生まれの洋菓子ブランドまで揃う＜京名菓ゾーン＞
宇治茶の「辻利」や京菓子の「俵屋吉富」、「井筒八ッ橋本舗」などの老舗に加え、京都発のデニッシュパン専門店「グランマーブル」や人気ショコラトリー「Dari K（ダリケー）」の新ブランド「The Obroma 990 by Dari K（ジ オブローマ 990 バイ ダリケー）」など、新しい洋菓子ブランドが集まるのが向かって右側の＜京銘菓ゾーン＞。
京都の定番和菓子からここでしか手に入れられない洋菓子まで入手可能なので、大切な方への贈り物や自分へのご褒美探しにぴったりの売り場です。
そんな中からご紹介するのは、東京駅の行列スイーツとしても有名な「PRESS BUTTER SAND（プレスバターサンド）」です。
関西エリア初進出の京都店ではレギュラー商品「バターサンド」に加え、生地とバタークリームともに厳選した宇治抹茶を使った京都限定「バターサンド＜宇治抹茶＞」を販売しています。
京都駅限定！抹茶の渋みがバターと好相性「バターサンド＜宇治抹茶＞」
2種類販売されている「バターサンド」、もちろん京都駅限定の抹茶味を買ってみました！
バターサンドに使われるクッキーは、「PRESS BUTTER SAND（プレスバターサンド）」という名の通り、オーブンではなく「はさみ焼き」で焼き上げられています。たっぷりのクリームが飛び出さないようボックス型にし、割って食べやすいよう計算された模様が表面に施されています。
サクッとした心地よい食感と香ばしい風味のクッキーの中身は、抹茶バタークリームとバターキャラメルの2層仕立て。抹茶の苦味と芳醇な香りをバターのコクが引き立てる、バランスの良い味わいです。
以前、夏に大阪の催事販売でレギュラーの「バターサンド」を買ったことがありますが、25℃以下で保存とあるため冷蔵庫の野菜室に入れておいたところ、クリームが固くなりくちどけがイマイチでした。
冷蔵保管したり冬場寒いところに置いた時などは、室温に戻した後いただくと本来の味が楽しめるかと思います。ちなみに個人的には、生地にもクリームにも抹茶の渋みが感じられ、レギュラーよりも後味がすっきりとした「バターサンド＜宇治抹茶＞」の方が私好みでした。
端正なネイビーの箱の中に抹茶を彷彿とさせるグリーンの個包装というシックなパッケージは、大人の女性や男性への手土産にもってこいです。
できたておにぎりから地酒・地ビールまで揃う＜食品ゾーン＞
ベーカリー・おにぎり・京都の酒・京漬物に加え、店内厨房で調理した「できたて」「作りたて」のお弁当やお惣菜まで買えるのが、向かって左側の＜食品ゾーン＞です。
京都食材にこだわった京都のホンモノを手軽に、というコンセプトのもと、惣菜店として京都では初出店の「かつくら」、京都産の厳選醤油を使用した海苔弁当専門店「とと和くら」、京都の地酒や地ビールを中心とした酒類から黄金一味などの食品まで揃えた「富屋」、焼鳥・惣菜・お弁当テイクアウトの店「日本一」。
観光客でなくても買い物や通勤帰りなどに立ち寄りたくなるラインナップです。
老舗ならではの醗酵の技を活かた西利の新ブランド「酵房西利」
その中から老舗漬物店「西利」の新ブランド「酵房西利」をご紹介します。
「酵房西利」は、長年の漬物づくりで培った発酵技術を活かし、健康的な食生活のスタイル提案をするショップです。
『植物性食材のみ』『化学調味料無添加』『ラブレ乳酸菌入り』という3つのこだわりのもと、その場でいただける乳酸発酵甘麹ドリンク、醗酵技術を利用した体に優しいお惣菜、植物性の素材のみを使用した精進デリなど、体に良さそうな商品をたくさん取り扱っています。
DSC_0798中でも気になった「ぬかジュレ」を買ってみました。
「ぬかジュレ」は『ひと味違った和え物に、ぬか床の旨味と酸味が効いたジュレ』とのこと。お店の方に聞いたところ、ドレッシング感覚でサラダに使えるということでした。
鶏肉とよく合うとのことなので、レンジ蒸ししたささみ、水菜、もやしと一緒にいただくことにします。
味はまさにぬか漬けの酸味、旨み、塩味をゼリー状に固めた感じです。しいて例えるなら穏やかな塩ポン酢のような感じです。思っていたよりクセは強くないので、どんな野菜にも合うのではないでしょうか。ジュレなので絡めて食べやすいのもうれしいです。
ぬかジュレのほかにも、ドレッシングやトマトソースなども健康に気を遣う方や、食べるものにこだわりのある方へのお土産におすすめです。
おみやげだけでなくお酒やお弁当まで揃う「京名菓・名菜処 亰(みやこ)」。
改札の目の前ということもあり、時間はないけれどおいしいものをこだわって選びたいという方にぴったりのスポットです。
「京名菓・名菜処 亰(みやこ)」のあるTHE CUBE1階には、京都駅で定番人気のお土産「阿闍梨餅」が買えますので、京都旅行の最後に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
「京名菓・名菜処 亰(みやこ)」THE CUBE フロアガイド
