基本の調味料「さしすせそ」の中に入っていながら、毎日の食卓に欠かせないとまでは言えないお酢。料理に使う穀物酢とすし酢は常備していますが、お酢についてほとんど何も知らずに使っていました。そこで今回、愛知県半田市にあるミツカンの体験型ミュージアム、通称「MIM」でお酢についてしっかり学んできました。
ミツカンミュージアム「MIM」は事前予約が必要です
愛知県半田市にあるミツカン本社のお隣にできた、ミツカンミュージアム「MIM」。見学するためには事前予約が必要です。見学の予約は1名からでも予約でき、電話だけではなくホームページからも予約することができます。
入館料は大人300円、中高生200円、小学生100円で、乳幼児は無料です。9:30から30分ごとにツアーが開始され、ガイドが付いて丁寧な説明を受けながら館内を案内してもらえます。ツアーは70分の館内見学と、体験エリアを20分間楽しめるようになっています。この体験エリアではゲームを楽しみながらお酢について学べたり、自分の写真を撮影してオリジナルの「マイ味ぽん」を作ることもできます。
予約はかなり取りやすく、混雑する土日でも2週間前なら好きな時間を選んで予約ができる状態です。木曜日が休館日になっています。アクセスは名鉄河和線「知多半田」駅下車徒歩13分、JR武豊線「半田」駅下車徒歩3分と電車でも行くことができます。駐車場も39台あるので、車で行くこともできます。
また、予約不要で自由見学ができる日もあります。ガイドツアーとは一部内容は異なりますが、直近だと9/23、24に秋の自由見学が開催されることになっています。
ミツカンミュージアム「MIM」は5つのゾーンに分かれています
江戸時代のお酢作りと現代のお酢作りを学べる「大地の蔵」、半田の歴史と風情のある半田運河の情景が楽しめる「風の回廊」、弁才船に乗って江戸へお酢を運ぶ航海を体感できる「時の蔵」、食の大切さを映像で学ぶ「水のシアター」、お寿司とお鍋をテーマにゲームで楽しみながら学べる「光の庭」のミツカンミュージアム「MIM」は5つのゾーンに分かれています。
じっくりとお酢について楽しく学べるのは最初のゾーン「大地の蔵」です。まず入ると、江戸時代の酢作りの方法が再現されています。9つの工程に分けられた工程を説明を受けながら見学した後で、あっと驚く方法で現在の製造設備を見せてもらえます。大人も子どもも「わっ!」と声を上げてしまう楽しい仕掛けが用意されています。
続いて酢作りの道具を体験したり、色々なお酢の香りを比べてみたり体験しながら学べるエリアでは自由時間が設けられています。5種類のお酢の香りを比べられるコーナーでは、お酢の強い香りで違いが分からなくなってしまいます。ガイドさんに「そうなるように作ってあるんですよ。最後のお酢の香りは別物ですからお楽しみに」とお声掛けいただきました。
みんなでわくわくしながら香りを試してみると、4種類のお酢とは全く違う、お醤油のような香ばしさのある香りがします。こんなお酢があったなんて衝撃です。これがミツカンの酢の原点「純酒粕酢三ツ判山吹」です。
ミツカンミュージアムでは「マイ味ぽん」以外にも限定商品があります
見学を終えるとお酢ドリンクの試飲が待っています。試飲を終えるとお待ちかねの「光の庭」の体験になります。ミツカンミュージアム「MIM」では「マイ味ぽん」を作れることで知られていますが、粘土でお寿司作りを体験できたり、ダンスゲームでおいしいお鍋作りを学ぶこともできます。
「光の庭」での体験は20分、入れ替え制になっています。最初は20分で時間が足りるのかちょっぴり不安でしたが、明るく開放的な雰囲気の中で、ツアーは25人までの定員制なのでどれもゆっくりと体験することができました。家族連れだけでなく、大人だけのグループでも十分楽しめます。
「マイ味ぽん」は、自動販売機でまず専用の味ぽんを200円で購入し、プリクラの要領で写真を撮影します。背景は4種類あり、1回だけ写真の撮り直しもできます。
ミュージアムショップでは、香りや製造工程を見学した「純酒粕酢三ツ判山吹」を購入することができます。また、限定1000本の「純酒粕酢三ツ判山吹」を3年熟成させた「千夜」はMIM限定で販売されています。そのお値段333mlで2920円、なかなかのお値段です。まずは「純酒粕酢三ツ判山吹」から試してみたいと思います。
お土産は江戸時代のお寿司と弁才船のペーパークラフトを持ち帰れるようになっています。あまりの充実ぶりについつい製品のお土産を期待してしまいますが、工場見学ではなく博物館なので仕方ありません。それでも行って良かったと思える博物館です。
ミツカンミュージアム「MIM」の公式サイトはこちら