正直大人になるまで日本酒の美味しさがわからなかった私。いや、大人になってもしばらくは正直ビールの方が美味しいと思っていました。大人になって日本酒が呑めるようになって、美味しさもわかるようになって自分が住んでいる京都に酒どころがあるのがとても嬉しいのです。 京都の酒蔵が集まっている場所といえば伏見。2019年12月1日に、伏見銘酒協同組合が主催の『酒蔵開き』が開催されると聞いて訪れてきました。 伏見の酒蔵開きは毎年12月・1月・2月の3回行われる 毎年12月と1月、2月にそれぞれ1日ずつ開催されている酒蔵開きですが、800g 500円の、ここでしか買えない酒粕を購入できるのは12月のみ。 私たちは会場に11時すぎに着いて並んだんですが、売り切れで購入することができませんでした。購入された方にお話を聞くと、なんと9時頃から並ばれていたとか。来年こそはぜひ購入したいものです。 試飲は購入が目的の無料のものと、その年によって異なる日本酒が吞める試飲チケット(300円)を購入する2種類があります。 まずは300円で試飲チケットを購入。このチケットで「しぼりたて新酒」と「限定酒」の2種類をいただくことができます。 試飲するために並ぶのですが、途中途中で日本酒の説明もあったりするので、飽きることはありませんでした。 飲み比べで知る自分の日本酒の好み まずは「純米吟醸 無濾過生原酒」。約1か月じっくり低温発酵で醸されたお酒で、酒蔵開き限定のお酒です。 「エレガントな口当たりが特徴」と説明いただきましたが、まさにエレガント。 アルコールは14度あるそうですが、とても飲みやすくするすると呑めてしまいます。蔵の方とお話をすると、和食に合わせて飲むのがオススメとのことでした。 続いていただいたのが「しぼりたて たれ口」 こちらは搾り機からそのまま組み上げた無濾過無調整のお酒で、自然の炭酸ガスが残っていますよと聞いたとおり、ほのかに微発泡。アルコールは19度あります。 味はかなりガツンとくる味で日本酒好きな友人はこちらが好みと言っていました。私は最初に飲んだ「純米吟醸 無濾過生原酒」の方が好みでした。イベントなどで色々なお酒を試せると自分の好みがわかるので楽しいです。 「純米吟醸 無濾過生原酒」も「しぼりたて たれ口」も酒蔵開きでしか呑めないお酒なので、300円の価値は十分にあると思います。 また、チケットを購入しなくても日本酒を購入するための試飲をすることができます。こちらはグループごとにテーブルに並んだお酒の中から試飲してみたい日本酒を2つ選ぶことができます。日本酒ベースの梅酒や甘いお酒もあって飲みやすかったです。 「神聖」で純米吟醸の酒粕を購入 蔵開きで酒粕を買うことができなかったので、「神聖」で純米吟醸の酒粕を購入しました。お店の方と話していると、蔵開きで買う酒粕も美味しいけどお酒としてはこちらの純米吟醸が美味しいよとのことでした。帰って粕汁にしていただきましたがとても美味しかったです。 伏見の私のお気に入りのお店「鳥せゑ」 蔵開きを楽しんだ後は、伏見の私のお気に入りのお店「鳥せゑ」へ。幼い頃父に連れてきてもらって以来お気に入りのお店です。 ここは焼き鳥が本当に美味しいです。1本から注文することができるので、友人と訪れても各々食べたいものを頼めるのもいいところです。 そしてこのお店では、日本酒も蛇口から出てくる出来立てのものが飲むことができます。 伏見の酒蔵開きでは酒蔵見学も 耳にしたことはあったけど初めて訪れた「伏見 酒蔵開き」想像以上に人が多くて並びましたが、ここでしか飲めない日本酒を頂けるのは本当に価値があると感じました。 他にも日本酒を楽しめるお店や、各酒蔵で見学もできますのでぜひ日本酒を楽しみに伏見に訪れてはいかがでしょうか。 京都の酒どころ【伏見】の酒蔵開きで日本酒三昧を楽しもう was…
くろかわ まさよ
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上諏訪で「上諏訪街道呑みあるき」というイベントを知ったのは、山登りの帰りに立ち寄ったお蕎麦屋さんで。 毎年春と秋に参戦していましたが、2019年春からイベントは一旦中止となり、次回の開催も未定です。 1998年より20年続いてきたこのイベント。 安全性や仕組みなどを再検討するためという理由からまだ開催予定の目途は立っていません。 楽しいイベントだったのでぜひまた開催されることを願っています。 今回はお気に入りのお蕎麦屋さん「手打ちそば処とみや」に集う仲間で、自主的に呑みあるきを楽しんできました。 500mの間に5軒立ち並ぶ酒蔵【諏訪五蔵】 【舞姫】【麗人】【本金】【横笛】【真澄】。 諏訪市の甲州街道沿い、わずか500mの間に5軒の酒蔵が立ち並んでいます。 霧ヶ峰の伏流水を仕込み水に使い、同じ水を使いながらもそれぞれ個性や特徴の違う酒を醸造してきた酒蔵。 良きライバル同士という関係でもありながら、同じ地域で協力し合い諏訪を酒の街として盛り上げていこう。 そんな心意気で立ち上げられたのが【諏訪五蔵】です。 【諏訪五蔵】では呑みあるきにぴったりの「諏訪五蔵 酒蔵めぐり」というクーポン券が販売されています。 グラスや手さげもセットになったごくらくセットは【諏訪五蔵】のどの蔵で購入できます。 全蔵共通クーポン券は2,000円(税込)。 各酒蔵をめぐって自慢の日本酒を味わえる呑み歩きにぴったりです。 諏訪五蔵 「信州舞姫」や「翠露」を醸造する酒蔵 【舞姫】 長野県諏訪市にある酒蔵です。 酒造りは、伝統手法にもとづき、蔵人が愛情を込めて醸しております。水は美しい大自然が息づく霧ヶ峰高原を源とする清冽なる伏流水。特定名称酒は酒造好適米を使用し、甘・酸・渋・辛・苦の五味が程良く調和した、旨口の日本酒造りに日夜励んでおります。 【舞姫】のホームページにはこのような挨拶文とともに、酒づくりや水・米へのこだわりが書かれています。 会社名にもなっている「信州舞姫」や「高尾の天狗」、「信州舞姫 うめ酒 日本酒仕込み」や「信州舞姫 あんず酒」などたくさんの種類を造られています。 女性醸造家が女性に喜んでもらえる日本酒を造りたいという思いで醸造した、白ワインのような日本酒「PRINCESS TIME」、伝統派・地域密着型の日本酒、地酒専門店用にブランド力のある日本酒など多種多岐にわたる日本酒が造られているのも特徴です。 その中でも「翠露 吟醸酒 超辛口 美山錦」は私の大好きなお酒。 これまで何度も購入しています。 信州舞姫 翠露純米大吟醸 中汲み生酒 磨き49 720ml 価格:1,980円 (2019/11/19…
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今回の旅は水田に浮かぶ「ショウナイホテル スイデンテラス」への宿泊が一番の目的。 旅の中でおいしいものを探すことは、いつものこと。 いつもはお取り寄せをしているお煎餅屋さんや欠かせない郷土料理やご当地グルメ。 ご当地スーパーも欠かせません。 第2回は山形県庄内地方で見つけたおいしいもの、おいしいお店をご紹介します。 いつもお取り寄せしている【煎餅工房さがえ屋】を初訪問 煎餅工房さがえ屋は、山形県寒河江市(さがえし)に本店、山形駅、仙台駅に直営店を構えるせんべい屋さん。 さらに山形県・宮城県内各地の有名百貨店、空港、観光物産館などにも取り扱いがあります。 今回私が訪れたのはさがえ屋本店。 何度かお取り寄せはしたことがあるものの、実際に店舗に伺うのは初めてでした。 直営店はお煎餅の種類も充実。 小袋商品からご贈答品までたくさん取り扱いがありました。 最初にさがえ屋を知ったのは「やみつきしみかりせん」。 さがえ屋でも人気No.1の商品で、2011年には「おとりよせネット」のベストお取り寄せ大賞和菓子・スイーツ部門で銅賞を受賞しています。 「濡れせんべいの一歩上をいくおせんべいを作りたい」という職人の思いが形になった「やみつきしみかりせん」。 濡れせんべいの深い味わいに加え、これまでにないかりかりとした食感のおせんべいです。 吟味された原材料を使い試作を繰り返し、完成された逸品です。 焼きたてのあつあつ生地をあえて割り、うまみが強いしょう油だれにたっぷりつけ込み、低温でじっくり乾燥させています。 醤油の風味が活き、この独特のカリカリ感が生み出されるのです。 手間暇かけて作られている「やみつきしみかりせん」の味わいはやはり格別。 ゆずやゴマ、七味などその時期ごとの限定品もどれも美味しいです。 高知県産の天然ゆず果汁を使用した「やみつきしみかりせんゆ柚子」は、噛むほど繊細で鮮烈なゆずの香りが広がります。 「やみつき」シリーズはどれもおいしく、手が止まらなくなってしまうおいしさです。 さらにさがえ屋本店では試食ができるコーナーもありました。 せっかくなら試食して気に入ったものをかって帰りたいもの。 お茶と一緒にいろんなおせんべいを試食させていただきました。 煎餅工房さがえ屋 お試しセット10種25袋入り 煎餅工房 さがえ屋…
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「ショウナイホテル スイデンテラス」。 ある時、雑誌で見た水田に浮かぶホテル。 「ショウナイホテル スイデンテラス」に泊まることを目的に旅した山形県庄内地方。 そこには美味しいもの、美しいものがたくさんありました。 庄内地方グルメ旅を2回に分けてご紹介します。 大人も子どもも楽しめる施設が充実【ショウナイホテル スイデンテラス】 今回の旅の目的は「ショウナイホテル スイデンテラス」。 世界的な建築家、坂茂氏設計の水田に浮かぶ木造2階建てのホテルです。 山形県の庄内地方は海・山・川・平野など豊かな自然の恵みがいっぱいです。 「ショウナイホテル スイデンテラス」は庄内を象徴する”水田”から着想を得ています。 スタイリッシュながら温かみのある空間から臨む風景は、初めて訪れた人でも懐かしさを感じてしまいます。 自然体で過ごすことをコンセプトとした宿泊滞在複合施設です。 1,000冊もの本が並ぶ「ライブラリ」は「オトナもコドモ コドモもオトナ」がテーマ。 本は施設内であればどの場所でも自由に読むことができます。 リラックスして気の向くままに本を選んでみるのもいいですね。 どこも光がたくさん入ってきて居心地のいい空間でした。 館内には、レストラン / バー、ビジネスルーム、ショップ、ライブラリー、天然温泉、フィットネス施設等が 完備されており、様々な目的での滞在を愉しむことができます。 0歳〜12歳のお子さまと一緒なら、隣接施設の「KIDS DOME SORAI」がおすすめ。 巨大な屋内型遊戯施設で体を動かして遊ぶことができ、様々な素材や道具を使ったものづくりも体験できます。 夜にはライトアップされ昼間とは異なる表情を見ることができます。 ホテルのショップは「山形と庄内のオトナのお土産」がテーマ。 地ビールや地酒、山形県産のワイン、シードル、おつまみグルメなどが販売されています。 グラスや栓抜きも貸していただけるので各お部屋で楽しむことができます。 りんごジュースなどのソフトドリンクやアイスクリームなども販売されていました。…
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旅に出たら何か新しい体験をしなくてはいけないというものでもない。 ただ電車に乗って日常を抜け出し、美味しいごはんとお酒を堪能する。 これも立派な旅。 列車旅が好きで、色々な観光列車に乗っています。 今回ご紹介するのは長野→軽井沢間を走る「ろくもん」です。 長野県を走る観光列車「ろくもん」とは 自然と文化に恵まれた軽井沢から、歴史の街・上田や善光寺のお膝元・長野までを走る 懐かしくて新しい、楽しい列車。 しなの鉄道が走らせてくれています。 こどももおとなも楽しめる空間に、信州の山の幸を堪能できる食堂車。 信州の木のぬくもりを乗せ、高原の風と共に観光列車「ろくもん」が走り抜けます。 列車デザインは、世界一の豪華列車「ななつ星」もデザインされた水戸岡鋭治氏。 列車内もファミリーやグループ向けで2人・4人掛けの対面席やソファ席のある1号車。 (※1号車ではお食事はついていないので注意が必要です。持ち込みはOKです!) 沿線地域の景観を楽しみながら食事ができるカウンター席とソファ席が並ぶ ラウンジ風のレイアウトである2号車。 障子とヒノキをふんだんに使った和風コンパートメントの個性的な車両で 個室のような空間の中で食事を楽しめる3号車。 用途に合わせて車両を選ぶことができます。 今回私たちは3号車に乗車しましたが、電車に乗っている感じがしないぐらい 心地よくゆっくりお酒とお食事を楽しむことができました。 観光列車「ろくもん」予約はネットでも電話でも 運行日が決まっているので注意が必要なのと 予約開始日にかなりの争奪戦になるのでご注意です。 なお、予約は旅行月の2か月前の1日から7日前までで、ネットで予約できるほか 軽井沢駅やろくもん予約センターに電話でも予約が可能となります。 日中だけでなく日本三大車窓であるJR姨捨駅へ乗り入れる「姨捨ナイトクルーズ」や 宿泊がセットになった「クルーズプラン」、シンプルに観光列車を楽しめる「乗車券+指定席プラン」など 旅の行程に合わせて「ろくもん」を楽しむことができるのもうれしいですね。 ろくもん…
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秋から冬にかけての温泉は、冷えた体をじんわりと温めてくれます。 温泉街をゆっくりと散歩しながら湯めぐりを楽しむ。 湧き出たままの温泉を味わいに渋温泉へ行ってきました。 豊富な湯量と異なる泉質を楽しめる渋温泉とは 長野県の北信エリアにある、渋温泉。 100%源泉掛け流し、贅沢にも自然の恵みを全身で感じることができる温泉なのです。 地面を掘ればすぐ温泉が出てしまうほど源泉が数多く存在し、温泉王国といわれる長野県の中でもめずらしい豊富な湯量と泉質を誇ります。 渋温泉にある温泉は、100%源泉掛け流し。 それぞれの源泉によって成分が異なるため、鉄分が多く褐色を帯びた湯から白濁した湯、緑がかった湯、無色透明の湯と違いを楽しむことができるのもうれしいところ。 源泉から湧き出たままの温泉の違いをたっぷりと楽しむことができるのが渋温泉の大きな魅力です。 効能も胃腸に効く湯から美肌までさまざま。 昔ながらの温泉街をゆったり歩く時間は日常を忘れさせてくれます。 街中から温泉が湧く渋では、自家源泉や個性的な浴室をいくつも備えた宿が多くあります。 趣きある宿の湯をじっくりと味わえるのは、温泉旅行の醍醐味ですよね。 街歩きに疲れたら、足湯「のふとまる」で疲れた足をほぐすのも最高です。 温泉は大切な資源。渋の人々が大切に守り続けておられます。 訪れる人々を癒してくれる温泉ですが、渋で暮らす人々にとっても温泉は大切な生活必需品。 現に九湯めぐりをしていた際、地元の方にもたくさんお会いしあたたかく迎えていただきました。 街の地下には源泉のトンネルとパイプが張り巡らされ、温泉を利用した給湯や暖房、道路に積もる雪を溶かすロードヒーティングなど有効に活用されているのだとか。 大切な資源でもある温泉を守るため、渋の方々は源泉の整備や引湯管に沈殿する温泉成分の清掃などを行っているそうです。 渋温泉宿泊者限定で楽しめる「九湯めぐり」 九つある外湯(共同浴場)を巡るのも渋温泉ならではの楽しみです。 渋温泉の旅館に泊まらないと入れない外湯が多いので、ぜひ宿泊されることをおすすめします。 外湯の利用時間は6:00~22:00まで。 宿泊した各旅館で、外湯めぐり専用の鍵を借りて入浴します。 うれしいことに、なんと入浴は無料なんです。 宿泊しない場合でも、9番湯の大湯(10:00~16:00)のみ一人500円で入浴することができます。 その場合は、渋温泉旅館組合事務所または渋温泉駐車場で入浴券の購入が必要となります。 渋温泉の九湯めぐりは、別名「厄除巡浴外湯めぐり」とも呼ばれています。 九湯めぐりをされる際は、ぜひ各宿で販売されている「祈願手ぬぐい」をお買い求め下さい。…
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カニの解禁は毎年11月6日です 関西人は関東人に比べてカニが好きな傾向にあるそうです。 わたしも典型的なカニ好きなので、11月初旬の解禁日のニュースを目にすると、今年はどこにカニを食べに行こうかなとワクワクします。 カニの解禁日は例年11月6日午前0時なので、今年もあともうすぐで美味しいカニの季節がやって来ます。11月6日中にセリで販売され、7日から市場に出まわり始めます。 日頃の疲れを癒しに、絶品のカニ料理と温泉旅行なんか、いいですよね。 北陸随一のいで湯の街 山代温泉の「総湯」 神亀2年(725年)、行基という名の高僧が霊峰白山へ修行に向かう途中、 一匹の烏が羽の傷を癒している水たまりを見つけたのが山代温泉のはじまり。 江戸時代の温泉場は、共同浴場を中心として、まちがつくられていました。 共同浴場の周りに温泉宿が立ち並び、湯治客は共同浴場に通ったり、 ときには自然の中を散策しながら長逗留していました。 この共同浴場が山代温泉にある「総湯」です。 そして、総湯と呼ばれる共同浴場を中心に、旅館や商店が立ち並ぶ「湯の曲輪(ゆのがわ)」 という街並み形態が今なお残されています。 なお「湯の曲輪(ゆのがわ)」は北陸特有の呼び方となっています。 また、山代温泉には、異なる3つの泉質があります。 山代温泉の中心、湯の曲輪(ゆのがわ) 現在、山代温泉には2つの公衆浴場、「総湯」と「古総湯」があります。 「総湯」は、加水なしの100%源泉の共同浴場。 「旧吉野屋旅館」の跡地に建てられました。 老舗旅館であった「旧吉野屋旅館」の門を活用するなど、 その歴史を継承しつつ、湯の曲輪の街並み景観との調和を図っています。 もうひとつの「古総湯」は、明治時代の総湯を復元し、外観や内装だけでなく「湯あみ」という温泉に浸かって楽しむだけの当時の入浴方法も再現した共同浴場です。 2階の休憩所や、浴室の床や壁の九谷焼のタイルも当時のまま復元されています。 あの著名人も訪れた 山代温泉 永禄8年(1565年)5月、傷を負った明智光秀もまた湯治のため、 10日間にわたってこの山代に滞在したと伝えられています。 また、「山代の いで湯に遊ぶ 楽しさは たとえて言えば 古九谷の青」と詠んだ与謝野晶子 「夢もおぼろな山代温泉」と記した泉鏡花 食の世界・陶芸の世界でその名を知られる北大路呂魯山人の遊び心を刺激せずにはおかなかった温泉地です。…
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冬が近くと関西の旅行会社にはカニ&温泉旅のパンフレットが並びはじめます。「関西人はカニが好き」と言われますが、私も大好きです。今年は山中温泉でカニと温泉とグルメを満喫してきました。 山中温泉は石川県加賀温泉郷の一つ 山中温泉は京都駅から特急サンダーバードで2時間弱。加賀温泉駅で下車して、宿からのお迎えの車に乗ります。約20分ほどで温泉街に到着です。 お宿に荷物を置いて温泉街を散策。 毎年この時期は雪が積もっていて歩くのも大変なのですが、今年は暖冬のせいで全く積もっていませんでした。 お宿の方に聞いても、今年は雨ばかりで雪が全く降っていないそうで、ここ数年ではじめてのことだそうです。 雪見風呂を楽しみにしていたので残念ですが、本来なら雪に埋もれて歩けない鶴仙渓を散策することができました。 とても気持ちのいいお散歩コースでした。夏に訪れても涼しそうです。 「肉のいづみや」で名物コロッケを味わう 温泉街に戻って、向かったのはお気に入りのお肉屋さん「肉のいづみや」です。「肉のいづみや」は地元で大変人気がある和牛専門店です。 「肉のいづみや」の一番人気はコロッケ。このコロッケが絶品なんです。他にもミンチカツなど色々メニューはあるのですが、いつもコロッケを頼んでしまいます。このコロッケが食べたくて、遠くから山中温泉に来るという人もいるそうですよ。 その場で揚げてくれるコロッケは衣はザクっと歯ごたえがあり、中は柔らかく潰したじゃがいもとひき肉がトロトロと口の中に広がります。 素材の味はシンプルですが、コショウがきいていて美味しいコロッケです。 ちょっと奮発!「花紫」でカニ懐石を味わう 山中温泉の「花紫」は少し高級なお宿ですが、大満足でした。お料理がおいしいことや、露天風呂が広くてキレイなのはもちろん。働いている方がどなたも優しく親切で気持ちよく過ごすことができました。 夜ごはんは部屋食でカニ懐石。冬ならではの楽しみです。まずは料理長自ら生きたカニを持ってご挨拶に来てくださいました。本日は加賀市橋立港の活ガニ。お皿の上で元気よく動いていました。 最初は手作りのからすみからはじまり、茹でカニ、焼きカニ、カニのお造り鮟鱇鍋にカニ雑炊とどれも本当においしかったです。1人につきカニ一杯がつくコースでしたがお腹いっぱいになりました。 お刺身は花咲き活カニでした。焼きカニについていたかに味噌も濃厚でとても美味しかったです。 翌日はおいしい朝ごはんをたっぷり頂きました。お豆腐も焼き魚も炭火なのでとてもおいしいです。 写真はのどぐろの干物なのですが、干物とは思えないほど脂がのっていてとても美味しかったです。 東山ボヌールでビーフシチューを味わう 帰る直前まで山中温泉グルメを満喫しようと訪れたのは「東山ボヌール」。前日に予約をしておいたのですが、当日入れないお客さんも多数いらっしゃったので予約必須だと思います。 鶴仙渓の入口にたたずむちいさな喫茶店で、もとは東山荘という旅館だった古い建物を改装されたそうです。 店内はテーブル席とソファ席で、奥にはギャラリーがあります。ギャラリーで展示されているものは購入も可能で素敵な物ばかりで目移りしてしまいます。 ランチはビーフシチューライスのみとなります。A5ランクの国産和牛を赤ワインをきかせたソースで煮込んだと聞いて、食べないわけにはいきません。お米も石川県産の「山里清流米」を使用されているそうです。 まず運ばれてくるのはスキレットに乗ったライスとグリルした野菜です。 続いてビーフシチュー。これをライスに一気にかけていただきます。 お肉はほろほろ柔らかく、ソースはどっしりとした味。お肉にも野菜にもとても合います。今まで食べたビーフシチューの中で、No. 1のお味でした。 食べ終わってメニューを見ていると、まだまだ食べてみたいものがたくさん。せっかくなのでスパークリングワインとおつまみのセットをいただきました。…
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あたたかかったり冷え込んだりが続く今日この頃。 日に日に秋が深まり、紅葉を楽しめる時期になりました。 観光列車に乗っておいしいワインを楽しんでみませんか? ゆったりのんびり長野電鉄「北信濃ワインバレー列車」 2016年12月に運行を開始した「北信濃ワインバレー列車」。 長野電鉄の特急車両「ゆけむり」を使用した観光列車です。 土日に運行され、長野駅と湯田中駅を結びます。 「のんびり号」のコンセプトは、長野から湯田中までの車窓の風景を のんびりと楽しんでもらうこと。 通常の特急列車では40分程の距離を、1時間20分かけてゆっくり進みます。 複数車両あるうち、1車両がワインバレー専用となります。 列車内にはワインカウンターがあります。 長野県原産地呼称ワイン、もしくは長野県産ブドウを使い 長野の地で醸造したワイン6~8種類を飲み比べることができます。 須坂市・中野市・飯綱町・高山村など 北信濃ワインバレーに位置するワイナリーから厳選したワイン(赤・白・ロゼ)。 銘柄は席に置かれている「本日のワインリスト」で確認することができます。 その時によってワインの種類は異なるそうなので、一度ならず何度でも乗車したくなってしまいます。 なお、5月~9月には地ビール(玉村酒造)も楽しめるそうです。 私が乗車した日のラインナップ。 【たかやしろファーム】 2012カベルネソーヴィニヨン&メルロー(赤) 2013ソーヴィニヨンブラン(白) 【サンクゼール】 長野ルージュ(赤) シオン2017(白) 長野県産シャルドネ使用 【楠ワイナリー】 パッサージュ・ルージュ2013(赤) 白滝原2016(白) 【カンティーナ リエゾー】…
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寒い寒い毎日。 寒い!寒いと言ってるだけじゃつまらない。 どうせなら寒い冬を満喫しよう!と ワカサギ釣りをしに諏訪湖へ行ってきました。 よく聞くワカサギとは、一体どんな魚? ワカサギはキュウリウオ科に属する冷水性の硬骨魚で、 昔から公儀御用魚とされていた種類の魚です。 かなり小さな魚で成魚でも15cm程度にしかならず、日本海側では島根、 太平洋側では千葉から北は北海道までと分布はかなり広く生息しています。 ワカサギ釣りは氷上釣りの他にドーム船やボート釣りも ワカサギ釣りというと氷の上で氷に穴をあけて釣りをするイメージが強いですが 釣り方は様々で、その場所の自然環境によってもかわってきます。 今回は3つの種類を調べてみました。 ●氷上穴釣り ワカサギ釣りと聞くと誰もが思い浮かべるのがこの氷上穴釣りです。 氷の穴あけから自分で行う氷上穴釣りは、ダイレクトに冬のレジャー感を満喫できるワカサギ釣りです。 ただ、大自然の中行うものなので注意点は多く、徹底的な防寒対策から、テント内での一酸化炭素中毒や転倒への対策はしっかり調べておく必要があります。 テントやミニストーブなどの防寒グッズは現地で借りることができるので、 自分の足元や手袋などは「やりすぎ」という位に防寒対策が必須です。 北海道や東北、甲信越で体験することができます。 ●ドーム船・屋形船 今回私が体験したのが「ドーム船」です。 ワカサギ釣りの種類の中でも一番快適・安全に楽しめるのがこの「ドーム船・屋形船」の方法です。 船内の温度も暖房が効いているので温かく、釣りのポイントも船が案内してくれますので 家族連れ、初心者の方にオススメです。 また、トイレも船上の別室に併設されていることが多いので女性の方も安心です。 今回私が体験したドーム船では、船の外に簡易トイレが設置されていました。 ●ボート釣り ボート自体を楽しみながらワカサギ釣りができるのが「ボート釣り」。 氷上穴釣りやドーム船・屋形船と比べるとボート釣りは一番自由度が高い釣り方です。…