石川県金沢市への1泊旅行、金沢に到着してからたっぷり散策を楽しんだところまで【1日目前編】でお届けしました。【1日目後編】では、優雅でクラッシックなホテル「金沢白鳥路 ホテル山楽」でひと休みした後、夕食ついでに夜の散策を満喫します。
【1日目後半スケジュール】
- PM 3:00 「金沢白鳥路 ホテル山楽」にチェックイン
- PM 6:00 回転寿司「すし食いねぇ！」で夕食
- PM 7:00 ご当地スーパー「ニュー三久」でお買い物
大正ロマン漂うクラシカルホテル「金沢白鳥路 ホテル山楽」
たっぷり散策を楽しみ、さすがにちょっと疲れたので休憩をかねてホテルにチェックイン。ひがし茶屋街からだと歩いて10分ちょっとで到着しましたが、金沢城から徒歩3分、兼六園からは徒歩5分と金沢の主な観光地にも近い便利な場所にあります。金沢駅とホテル間では、無料シャトルバスも運行されています。
館内のいたるところに九谷焼や加賀友禅、金沢金箔や金糸刺繍など、世界に誇る伝統工芸品が展示されています。ステンドグラスや照明などの内装も美しく、極上の時間を過ごせます。
今回はタイミングが合わず利用できませんでしたが、ロビーラウンジ「パルティ」では軽食やスイーツ、クリームソーダを楽しめます。
今回宿泊した「金沢白鳥路 ホテル山楽」は、おしゃれで雰囲気がいいだけではありません。
「金沢白鳥路 ホテル山楽」の大浴場は、金沢市内では珍しい天然温泉です。地下807mから汲みあげられる温泉の泉質は炭酸水素塩泉。肌の不要な角質や毛穴の汚れを取り除く効果があることから「美人の湯」と呼ばれ、湯上がりの肌はしっとりします。
女性浴場にはシャンプーバーがあり、人気のシャンプー＆トリートメントから髪質やお好みに合わせて選べます。また「Refa」のシャワーヘッドが用意されているので、肌や髪をいたわりながら洗うことができます。大浴場にはサウナと水風呂も併設され、サウナ内にはTVも設置されています。
脱衣場には雪肌精のスキンケアアイテムと「Refa」のドライヤーが用意されていて、お風呂上がりにゆったりとお手入れできます。入浴前後にしっかり水分補給ができるよう、ウォーターサーバーとソフトドリンク（アイスティー、オレンジジュース）が用意されています。
さらに浴室専用エレベーター前にある休憩スペースには、2種類のヤクルトと数種類のアイスが用意されています。ここで体を少し冷ましてからお部屋に戻るもよし、お部屋でゆっくり召し上がるのもいいですね。
浴室専用エレベーターを使えば、大浴場へは浴衣とスリッパで行くことができます。バスタオルとタオルが脱衣場に用意されているので、お部屋から持っていく必要はありません。
ホテルの魅力をひと足先にご紹介しましたが、たっぷり歩いて疲れた体も温泉に入って休憩したらすっかり元気になりました。おいしいご飯が食べられそうです。
ご当地回転寿司を目指して近江町市場からバスに乗車
お昼ご飯のお寿司はカウンターでいただきましたが、夜ご飯は気軽に楽しめる回転寿司へ行くことに。金沢のご当地回転寿司では、関東にも店舗がある「もりもり寿し」「金沢まいもん寿司」などが有名です。せっかくなので石川と富山にしか店舗がない「回転寿司 すし食いねぇ！」へ。
金沢駅前にも店舗がありますが、今回は近江町市場からバスに乗って金沢寺地店へ行くことにしました。「金沢白鳥路 ホテル山楽」から近江町市場まで歩いていると、ところどころに古い建物が残っていることに気づきます。
金沢市指定保存建造物になってる「福久屋石黒傳六商店」は、建物だけでなくかつての看板や道具などをガラスケース越しに見ることができます。
「おみちょ」とも呼ばれる近江町市場には、おいしそうなカニや魚、野菜を取り扱うお店や飲食店が数多く並んでいます。近江町市場はすでに店じまいを始めているところや休憩に入っているお店もありましたが、明日お買い物するための下見には十分でした。
1つのバス停に次々とバスがやってくるので、乗るべきバスがやってくるのをドキドキしながら待ちます。Suicaなどの交通系ICカードは使えないので小銭を用意するのをお忘れなく。
「回転寿司 すし食いねぇ！」金沢寺地店の最寄りのバス停である伏見台までは約20分ほどで到着します。バスは日中に散策した香林坊（こうりんぼう）周辺や片町を通り、夜はまた違った雰囲気を車窓から見ることができました。
金沢港直送！北陸の味を気軽に味わう回転寿司「すし食いねぇ！」
「回転寿司 すし食いねぇ！」金沢寺地店の前を通り過ぎてからバス停に止まるので、お店の場所はすぐに分かります。平日の18時頃入店しましたが、混雑もなくほどよくお客さんがいるような状態でした。
ゆったり座れるテーブル席に案内され、まずはテーブルに置いてある手書きメニューを確認。店内にも手書きのおすすめメニューが貼ってあるので見落とすことはありません。
一般的な回転寿司と同じように、本日のおすすめ以外のメニューはテーブルにはなく、レーンの前にあるタッチパネルで確認します。本日のおすすめにはサービス品も書かれていて、訪れたこの日は上甘えびが100円引きでした。100円も安くていいのかしら、と思いつつもちろん注文します。
せっかくだから金沢ならではのお寿司を食べたいもの。タッチパネルではおすすめ商品が画像付きで表示されているので、選びやすかったです。まずはおすすめメニューの上甘えびと能登いかを注文。能登いかとはいかの町、能登小木港で揚がった真いか（するめいか）のことで、ねっとりとしていてたまらないおいしさです。
「回転寿司 すし食いねぇ！ではほたるいかや能登いかだけでなく、赤いか、そでいか、生いかの生げそ、ゆでげそ、生いかのみみ、いか天ぷらにぎりなどいかのメニューが豊富です。
月曜日から土曜日の11:00〜16:00（祝日は除く）にはランチタイムが設定され、お得に楽しめるランチメニューが用意されています。店内だけでなくお持ち帰りにもランチメニューがあるので、おいしいお寿司をお得に楽しめます。
営業時間：11:00〜21:30（ラストオーダー21:00）
駐車台数：80台
座席数：123席
カウンター15席／テーブル12卓（1卓6人掛け）／小上り：6卓（1卓6人掛け）
ご当地スーパー「ニュー三久」でおみやげさがし
「回転寿司 すし食いねぇ！金沢寺地店」でお寿司を食べ終えて、金沢市街までバスで戻ります。バスを待つ間、バス停の目の前にあるスーパー「ニュー三久」でおみやげ探しをすることにしました。
ご当地スーパーに来たら絶対チェックしたい牛乳売り場。北陸産生乳限定の「のんでミルク」や「能登そだち」は初めて見ました。「農協牛乳」はパッケージに書かれたフォントが独特でかわいいです。
店内にあるお麩コーナーには「くるま麩」だけでも何種類もありました。金沢をはじめとする北陸地方ではおなじみの「くるま麩」は、車輪のように見えることから名付けられました。おでんや卵とじ、すき焼きや煮物、そしてフレンチトーストにしてもおいしく食べられます。
「くるま麩」は低カロリーで高たんぱく、カルシウムや鉄、亜鉛などの栄養も含まれています。ダイエットや美容にも効果的と注目されている食材なので、もっと積極的に毎日の料理に使っていきたいです。「くるま麩」の他にも「おつゆ麩」「すき焼き麩」「小花麩」「うず巻き麩」など、取り扱っているお麩の種類が豊富でした。
味噌コーナーをのぞいてみると、東京でもみかけるおなじみの味噌もありますが初めて見る味噌が大半です。パッケージに「こうじ」と書かれているものが多く、米こうじを多く使ったお味噌が多いです。風味が濃厚で、米の糖分をしっかりと感じられるのが特徴です。
金沢で有名なのが「加賀棒茶」ですが、その特徴は茎の部分だけを使っていること。元々は葉の部分だけを緑茶にするので大量の茎を捨てていました。その茎を集めて焙煎し、ほうじ茶にしたのが始まりです。茎の部分は原料が安く、苦味や渋みが少なくアミノ酸が豊富ということもあり、気がねなく飲める家庭用のお茶として愛飲されるようになりました。
有名なのは東京のデパートなどでも取り扱いがある丸八製茶場の「献上加賀棒茶」です。加賀温泉にご宿泊された昭和天皇に鹿児島の一番摘みの茶の茎で作ったほうじ茶を「献上加賀棒茶」としてお出ししたところ、大変気に入られてお持ち帰りになったことから、全国に加賀棒茶が知られるようになりました。
今回私が購入したのは丸八製茶場の「加賀棒茶ほうじたて」。一番茶、二番茶の茎を浅く炒った加賀棒茶です。おいしい淹れ方は大さじ2杯の茶葉に260mlの熱湯を入れ、25秒でさっと抽出すること。最近は水出しで楽しんでいるのですが、しっかりと香ばしさを感じられるおいしいほうじ茶でした。
バスに乗って片町で降り、夜の雰囲気を楽しみながらホテルまでお散歩します。この日は石川県政記念しいのき迎賓館（旧石川県庁舎本館）や金沢城が緑色にライトアップされていました。どうやらグリーンリボンデー（臓器移植医療への理解が広がることを願う活動）の10月16日、頭痛の日である2月22日、世界緑内障週間の3月中旬など、年に数回緑色にライトアップされることがあるようです。
たくさん食べて、たっぷり観光してよく歩いた1日でした。ゆっくりと温泉に入ってまた明日に備えます。
