おいしいもの巡り

【浅草】最上階から眺めるスカイツリーや隅田川 「Lounge Vista」でとろろビュッフェを満喫 

浅草で行列のできる人気店「浅草むぎとろ」。その店名の通り名物は「むぎとろ」で、様々なとろろメニューを楽しむことができます。梅雨に入りこれからまた暑い夏がやってきます。食欲が落ちがちなこれからの季節、さらりと食べられ夏バテ予防にもなるとろろ食べ放題へ行ってみませんか?

浅草の名店「浅草むぎとろ」はどんなお店?

昭和4(1929)年に創業した「浅草むぎとろ」は、とろろ料理の専門店です。様々なとろろ料理や懐石、薬膳、旬の食材を生かした料理など、バラエティーに富んだメニューを楽しめます。

初代・中島太蔵は青果会社に勤めており「自分も何か食べ物に関係した商売がしたい」と考えていました。うなぎ、天ぷら、お寿司、どじょうなど多くの飲食店が並ぶ中で「まだ浅草にはない料理で勝負をしよう」と思い立ち食材探しの旅へ出たそうです。

そんな旅の道中で出会ったのが、秋田の農家で食べた麦飯にとろろ汁をかけた丼です。その味に感動し、浅草で「むぎとろ」の店を開いたのが始まりと言われています。

浅草へ戻ると、すぐに秋田からげんこつ芋を取り寄せ、「浅草むぎとろ」の始まりとも言える10数席ほどの小さな一膳飯屋を開店したのです。

2代目・中島洋吉氏は、先代の味を守りながらも数多くの新しい料理を生み出しました。懐石形式を採用し、コース料理に絞って展開するなどあらゆるものを刷新しました。

健康志向ブームが来るとむぎとろ目当てに訪れるお客様が増え、平日のランチタイムに、むぎとろ食べ放題を始めました。

法事やお食い初めなどにも利用できる個室もあります。隅田川花火大会の「観覧席付き特別懐石料理プラン」、忘新年会プランやとろろ鍋プランなど季節に合わせたコースが用意されています。夜の懐石料理は15,000円以上するものもあります。

「浅草むぎとろ」へのアクセスは、東京メトロ銀座線浅草駅4番出口から徒歩3分、都営地下鉄浅草線浅草駅A3出口から徒歩1分です。

「浅草むぎとろ」へ着いたら予約をしていてもしていなくても、従業員の方に声をかけて受付をしましょう。店頭で待っていると、順番や時間が来たら案内してもらえます。

身体が喜ぶ「浅草むぎとろ」をお得に楽しむならランチがおすすめ

「浅草むぎとろ」のランチバイキングでは極上のとろろをお好きなだけ楽しむことができます。「浅草むぎとろ」1階では、平日11:00~14:00限定で『むぎとろバイキング』が行われています。

むぎとろごはんやみそ汁に加え卵焼きや漬物、週替わりの主菜が用意されています。お冷とお茶は用意されていますが、ソフトドリンク等は別料金です。また、予約ができないため、オープン時間の午前11時には店頭には大行列ができています。終了間際の時間の方が比較的スムーズに入店できるようです。

屋上階の「Lounge Vista(ラウンジ ヴィスタ)」は、電話でもネットでも予約ができるため、行列に並ぶことなく「天空とろろビュッフェ」を楽しめます。今回私が利用したのがこちらで、とろろも「味付けとろろ」と「みそとろろ」の2種類用意されており、サラダやスイーツ、カレーやうどんまで豊富なメニューが揃っています。ソフトドリンクも用意されています。

どちらもメニューも料金も異なるので、予算や都合、食べたいメニューに合わせてお選びいただけます。

「天空とろろビュッフェ」は80分入替制で、平日は11:0012:3014:00、土日祝は11:0012:3014:0015:30と入店時間が決まっています。景色のいいカウンター席は、座面が高いハイチェアタイプの椅子になっています。お子さまや妊娠中の方、ご高齢の方は「テーブル席」を選んで予約することをおすすめします。

浅草むぎとろ「Lounge Vista」メニューをチェック!

「Lounge Vista」では、約2ヶ月おきに国内各地の「ご当地グルメフェア」が開催されています。私が訪れた時は東北フェアが開催されていて、期間限定の「牛タン塩焼き」「芋煮」が用意されていました。

「牛タン塩焼き」はカウンターで注文すると、席まで焼きたてを持ってきてもらえます。おかわりもできるので、お好きなだけ食べられます。

さらに県ごとに料理も用意されています。例えば福島県は「味噌かんぴら」山形県「おみ漬」岩手県「揚げ茄子」「すき昆布の煮物」「山菜うどん」秋田県「いぶりがっこ入りとろろ出汁巻き(チーズソース)」青森県「いか焼き」など種類豊富なメニューを楽しめます。

ご当地メニュー以外の定番メニューもあります。サラダはドレッシングが3種類用意されていたり、味噌汁やカレー、角煮やとろろ入りグラタンなどもありました。

おひたしやとろろ入りコロッケ、地魚、まぐろと長芋など「迷ったらとりあえず取っておこうかな」というメニューがあるのがありがたいですね。

デザートにもとろろ芋をつかったメニューがあります。お豆腐のような見た目の「とろろムース」は、むっちりと固めでとろろの風味をしっかりと感じられます。キャラメルソースと黒蜜が用意されているので、お好みでかけて食べるとまた違った風味を楽しめます。

つるんとした羊羹はお口直しにもぴったり。プリンにはソースが入っていないので、先ほどのキャラメルソースや黒蜜をかけても楽しめます。

ドリンクはお水、オレンジジュース、りんごジュース、ウーロン茶、アイスコーヒー、ホットコーヒー、ほうじ茶と温かいものも冷たいものも用意されています。

実際に料理を取るとこのような感じになります。好きなものを好きなだけ選んで取れるのがビュッフェのうれしいところ。使用済みのお皿はスタッフの方がタイミングを見て下げてくれます

やはり「とろろご飯」は大人気で、人が並んでいない時がないほど。「味付けとろろ」と「みそとろろ」の2種類あるので、誰しも両方味わいたいと思うもの。ただし、とろろご飯を食べ過ぎてしまうと他の料理が食べられなくなるので注意が必要です。

浅草観光と楽しむ「Lounge Vista」で大満足の一日を

「Lounge Vista」は隅田川沿いにある「浅草むぎとろ」の最上階にあるので、おいしいお料理だけでなく素晴らしい眺めも楽しめます。行き交う船の中には屋形船もあり、浅草らしい風情を感じられます。

窓からはスカイツリーやアサヒビールのビルも見えるので、東京や浅草を観光に来た方を案内するのにもぴったりです。予約は毎月1日に3ヶ月先の月末までオンラインの予約は前日15時まで受け付けています。桜の時期や気候のいい季節は人気が高いので、早めに予約しておくと安心です。

とろろが大好きな方、とろろで夏バテ対策をしたい方、浅草観光のついてで立ち寄りたい方など、「浅草むぎとろ」の「Lounge Vista」なら浅草らしい景色を楽しみながら食事を楽しめます。

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旅する食卓編集部
「食べることを通じて、まるで旅に出たような新しい発見や楽しさを届けたい!」と願う編集チームです。国内外のご当地料理や、現地の風景や文化を感じられるグルメ情報、そして旅先の味をおうちで楽しめるレシピなどを親しみやすくご紹介しています。