おいしいもの巡り

角田製菓の絶品【酒まんじゅう】は高崎に行ったら必ず買いたい逸品 

地元でもないし、特に友人がいるとかでもないけれど、なんだかよく行く街はありませんか? 私にとっては群馬県高崎市がそんな場所。少し時間ができたり買い物ついでにドライブでも、となったら出かけてしまう街です。

そこで毎回必ず立ち寄り、その場で食べておみやげにも買って帰るのが角田(つのだ)製菓の酒まんじゅう。できたてのほかほかと温かい酒まんじゅうを食べると「高崎に来てよかったー」と心から思います。

旅に出た時は、地元の酒まんじゅうを見つけて食べるのがなんとなくできた我が家のルール。わざわざ旅のルートを変更して出向いても、期待していた酒まんじゅうではなかったりすることも少なくありません。そのたびに話題に上がるのが角田製菓の酒まんじゅう。毎回必ず買って帰りたいと思わせてくれる、我が家のテッパン酒まんじゅうです。

160年以上愛された糀を受け継ぐ角田製菓の酒まんじゅう

1984(昭和59)年創業の角田製菓では、厳選した水、米、小麦、糀を使った酒まんじゅうのみを販売しています。

角田製菓の酒まんじゅうに使用されている水は、多くの一流料理人が使用し、有害物質を100%除去しながらも水のミネラルやうま味成分を残した浄水です。「糀の発酵には鉄分の少ない水道水が適している」という理由から、この特別な浄水を使っているのだそうです。

酒まんじゅうに使われている米は、長野県産の契約農家で受注生産された一等米。長野県産の米は一等米の比率が全国1、2位を競うほど高く、市場には一切出荷されない自家消費と直売用にしか栽培されない希少な米が使われています。

全国有数の小麦の産地である群馬県。小麦粉を使った「おっきりこみ」「焼きまんじゅう」「水沢うどん」などの郷土食は今でも親しまれ、小麦は群馬県の食文化に根付いています。品種改良も盛んに行われ、量だけでなく高品質な小麦がとれることでも知られています。

そして角田製菓の酒まんじゅうに使われている糀は、1832年(天保3年)から164年間に渡って地元民から愛され、1996(平成8)年に閉店した群馬県前橋市の銘店「元祖片原饅頭」と同じ糀を使用しています。創業時に試行錯誤の研究と試作の末、酒まんじゅうに最も適している味わいと香りの良い糀を見つけ出したのだとか。創業時から継ぎ足しながら同じ麹菌を使い続けてきた酒種に、もろみ作りで混ぜ合わせた水、米、糀を混ぜ入れて発酵させていきます。こうして酒種に継ぎ足し続けることで、深い味わいと香りの安定した酒まんじゅうができあがるのです。

高崎市に2店舗ある酒まんじゅう専門店角田製菓

角田製菓は酒まんじゅう専門店だけあって、売られているお菓子は酒まんじゅうのみ。お菓子ではありませんが、酒まんじゅうと同じ糀で作られた甘酒が販売されていることもあります。

角田製菓の高崎本店は、関越自動車道高崎ICより車で4分の場所にあります。JR両毛線の新前橋駅から約3km程度の位置になります。

営業日は年中無休ですが、12/31は休業日となっています。営業時間は9:00〜17:00ですが、商品が売り切れ次第終了となります。また、1/1〜1/3は9:00〜15:00までと営業時間が短縮となりますので、お正月に行かれる方は店舗に確認してから行くことをおすすめします。

もう1店舗は角田製菓高崎インター店。こちらも関越自動車道高崎ICから近く、本店とは関越自動車道を挟んだ反対側に位置しています。高崎インター店は12/31と1/1が休業日となっています。営業時間は9:00〜17:00で、商品が売り切れ次第終了となります。1/2〜1/3は9:00〜15:00までの営業ですが、こちらも立ち寄る前にご確認ください。どちらの店舗も高崎ICから高速に乗る前に立ち寄れる便利な場所にあります。

角田製菓の店舗は、酒まんじゅう屋さんとは思えないすっきりとスタイリッシュな外観です。車で行く際は、和菓子屋さんのような外観を探していると見逃しそうになるのでご注意ください。

店内に入ると、酒まんじゅうのいい香りが出迎えてくれます。6個入り、10個入り、15個入り、20個入り、25個入り、30個入り、60個入りの箱のサンプルが置かれたショーケースがあります店頭には一切酒まんじゅうは並んでいません。最初は「もう売り切れてしまったのかな」とちょっと驚きました。

もちろんバラ売りでの販売もしていて「○個はおみやげ用で、○個はすぐに食べます」などと言った細かい要望にも応えてもらえます。注文を受けてから温かいものを包んでくれるので、少しだけ待ち時間はありますが買ってすぐに食べる酒まんじゅうは格別。「これ少しだけ潰れちゃってるからサービスです」なんて、おまけしてもらったことも。

角田製菓では現金払いだけでなく、VISA、Master、AMEXなどのクレジットカードやSuicaなどの交通系ICカード、PayPayやLINEPay、auPAYでもお支払いができます。Go Toトラベル地域共通クーポン(紙・電子クーポン)も使えます。旅行の最後に現金が少なくなってしまっても、角田製菓の酒まんじゅうをおみやげに買って帰れます。

上品なこしあんが入った平らな酒まんじゅう

角田製菓の酒まんじゅうは、まん丸のおまんじゅう形ではなく、手のひらサイズの平べったい形をしています。軽く包まれたビニールを外すと、ほわっと酒まんじゅう独特の香りがしっかりと感じられます。

酒まんじゅうの中はこしあんで、ほどよくサラッとした甘さ。生地はもっちりとしていながらも歯切れが良く、あっという間にペロリと食べ終わってしまい、つい2個目に手が伸びてしまいます。

我が家ではいつもその場で食べる分と多めのおみやげ分を買うことにしています。今回は合わせて20個を購入、翌日までに食べきれなかった分は冷凍することにしています。

酒まんじゅうをおいしく温めなおして食べるには?

角田製菓の酒まんじゅうは添加物を使用していないので、翌日には少し固くなってしまいます。おすすめの温めなおし方は、お湯が沸いた状態の蒸し器で15〜20分蒸すこと。できたてに一番近い状態になります。

一番手軽で私もよくやるのが、水にさっとくぐらせた酒まんじゅうをラップで包み、レンジで温める方法です。翌日の酒まんじゅうなら20秒程度、冷凍したものなら1分程度でもちもち食感がよみがえります。お使いのレンジによって時間は調整してみてください。

温めなおし方が書かれたしおりには、フライパンやトースターで表面がきつね色になるまで酒まんじゅうを焼く方法も紹介されています。角田製菓のInstagramではクリームチーズを添えてみたり、焼いて醤油をたらしてみたりと新しい食べ方を見つけることができます。

酒まんじゅうの賞味期限は?

角田製菓の酒まんじゅうの消費期限はわずか1日。翌日でも少し固さを感じるので翌日食べる分まで残して、あとはすぐに冷凍してしまうことをおすすめします。

冷凍した酒まんじゅうは、約1ヶ月保存できます。我が家では20個買っても1週間ほどで食べきってしまいましたが、冷凍庫に角田製菓の酒まんじゅうがあると思うだけでちょっと幸せな気持ちになれるものです。

角田製菓の酒まんじゅうは、オンラインショップでも購入できます。甘酒の取り扱いはなく、酒まんじゅうのみの取り扱いとなっています。冷凍のみの販売で、10個入りから購入できます。

次はいつ角田製菓に行けるかな。待ちきれないからオンラインショップで買おうかな。注文する前に、まずは冷凍庫のスペースを空るところからはじめたいと思います。

角田製菓オンラインショップ

ABOUT ME
ひがのあや
東京都品川在住。小学生の2人の子供を育てながら、ファッション・グルメ・トラベル系のWEBライターとして取材・ライティング・リサーチ業務を行う。長いお休みには国内旅行で美味しいモノを食べ歩き、普段は時間があればアンテナショップやデパ地下を巡っている。