見学・体験レポート

新潟名物「笹だんご」作りの体験もできる!「田中屋本店」のみなと工房

新潟県にはおいしいものがいっぱいあるので、目に入るものすべてがおいしそうに見えてしまい買って帰りたくなります。全国的に知られる新潟名物のほかにも、まだまだ知らない名物も発見できました。今回初めて食べたのが笹団子で有名な「田中屋本店」の「きんぴら団子」です。

笹だんごの実演販売や作り方講座も行う「田中屋本店」

新潟市にある「田中屋本店」のみなと工房は、1階が店舗、2階がギャラリーとフリースペースになっています。5名以上で申し込める笹だんご講座も開かれていて、「田中屋本店」のホームページ、電話やFAXで申し込むことができ、ホームページでは申込状況も見られます。実際に笹だんご作りを体験したい人は、事前に申し込んでおきましょう。

笹だんごとは

米どころとして全国的に知られる新潟県では、昔からお米を使ったお菓子が数多く作られてきました。笹だんごは田植えを終えたお祝いで自分たちの家で笹だんごを作り近所や親戚に配り合った習わしが発祥だとか、上杉謙信が出陣の時に携帯食に考案したという説もあります。

「田中屋本店」の店頭では、笹だんごを実際に作っている様子を見ることができます。笹にだんごが包まれているのを見ていると、その手際の良さにほれぼれしてしまいます。実際に包み終わった後の笹だんごが手前に吊されていて、笹のいい香りが店内に広がっています。

笹だんごの中身はあんこだけじゃない、きんぴらなどのお総菜入りも

笹だんごの中にあんが入るようになったのは、お砂糖が庶民にも手に入りやすくなった明治中期以降です。それまでは団子のみだったり、家庭になるありあわせの惣菜を詰めたものが主流だったそうで、「味噌だんご」「くるみだんご」「きんぴらだんご」などおやつなどに食べられていたようです。

今でも「田中屋本店」では、あんだけでなくきんぴらごぼうが入の笹だんご、佐渡沖で採れた海藻のあらめにひじきやくるみなどを入れて甘辛く煮付けたあらめ入りの笹だんごも販売されています。
あんもつぶあんとこしあんの2種類あるので、つぶあん派とこしあん派で揉めることもありません。

「田中屋本店」の笹だんごはホームページから購入することもできます。ホームページでは笹だんごキャラクターのあかねちゃんのトートバッグやTシャツも販売しています。

店頭販売のみの「きんぴら団子」や「生チョコ大福」も魅力的です

「田中屋本店」の笹だんごはインターネットでも購入できますが、店頭でしか買えない商品もあります。

きんぴら団子

その中で特に気になったのが、まっ白なお餅の生地の中にきんぴらが入った「きんぴら団子」です。新潟では昔から食べられていてそんなに珍しいものでもないそうなのですが、私は初めて見ました。

中を割ってみるとしっかりときんぴらが入っています。どういう味がするのかちょっとドキドキしましたが、これがおいしい。ちょっと濃いめの味つけがされたきんぴらに、ほんのり甘い外側のお餅がよく合います。この外側のお餅も、重すぎず軽すぎず実にちょうどいい。1個じゃなくてもっと買ってくれば良かった、と思ってしまいました。

生チョコ大福


そして人気NO.1の「生チョコ大福」は、生菓子のように小さなケースに入っています。表面にはココアパウダーがたっぷりとかけられ、ぷにゅんと柔らかいお餅とほろ苦いチョコレートの味がします。大人から子どもまで喜ばれるお菓子です。

しょうゆ赤飯のおにぎり

「田中屋本店」には新潟名物の「しょうゆ赤飯」が欲しくて行ったのですが、残念ながら売り切れてしまっていました。私があまりにがっかりして見えたのか、お店の人が「しょうゆ赤飯のおにぎりなら1個だけあります」と奥から持ってきてくれました。また一つ、新潟へ来たら立ち寄りたいお店が増えました。


田中屋本店

田中屋本店の笹だんご(小豆餡+惣菜餡)10個入【こしあん/つぶあん/よもぎ/茶豆/あらめ/きんぴら】【送料無料】

価格:3,510円
(2020/6/26 10:12時点)

ABOUT ME
ひがのあや
東京都品川在住。小学生の2人の子供を育てながら、ファッション・グルメ・トラベル系のWEBライターとして取材・ライティング・リサーチ業務を行う。長いお休みには国内旅行で美味しいモノを食べ歩き、普段は時間があればアンテナショップやデパ地下を巡っている。