進化する食卓

八丁味噌のカクキューが限定販売する「田舎こうじ味噌」

愛知県を代表するお味噌と言えば「八丁味噌」、豆味噌(赤味噌)の一種でカクキューと「まるや八丁味噌」の2軒の老舗でしか作られていないお味噌のことです。豆味噌が他の味噌と大きく違うのは、大豆と塩だけを使って作られていることです。豆味噌の独特な風味が好きだと言う方は多い半面、ちょっと苦手という方もいるちょっとクセのあるお味噌です。そんなカクキューからも米こうじ味噌が販売されています。

カクキューの「田舎こうじ味噌」は売店か通信販売のみでの販売です

カクキューの「田舎こうじ味噌」を見つけたのは愛知県岡崎市にある八丁味噌の郷の売店でした。八丁味噌や八丁味噌を使ったキャラメルやおせんべいなどのお菓子など、他では見かけないような商品も多く販売されています。

八丁味噌だけでも何種類もあり、八丁味噌に米こうじ味噌をブレンドした赤だし味噌も数種類あります。そんな沢山並ぶ味噌の中で、「田舎こうじ味噌」は黒や赤い色をしたパッケージの中では珍しい黄色い箱に入っています。

これは「田舎こうじ味噌」が、カクキューの味噌の中でも米こうじの割合が多く赤出し味噌用に特別仕込みをした味噌になっています。カクキューの売店と通信販売でしか販売していない珍しいお味噌です。

「田舎こうじ味噌」は赤だし味噌よりも明るい色をしています

東海地方で飲まれているお味噌汁「赤だし」に欠かせないのが八丁味噌などの豆味噌です。しっかりとした固さのある豆味噌は、だし汁に溶けにくく使いにくいという難点もあります。それを解消できる、柔らかく使いやすい赤だし用の味噌が「赤だし味噌」です。柔らかいと言っても普通のお味噌くらいの固さなので、扱いにくさはなくいつものお味噌と同じように使えます。赤だしを作る時は、いつもよりもだしを濃いめにして作ると、バランスの取れたおいしい赤だしになります。

「田舎こうじ味噌」も赤出し味噌の一種ですが、使っている赤出し味噌よりも随分と黄色い色をしています。ですが「田舎こうじ味噌」の箱を開けて袋を出しみてた瞬間「赤い!」と感じたので、いつもの米こうじ味噌というよりは赤だし味噌に近いです。

皮を取って仕込まれた大豆が使われ、米こうじには丸米が使われています。袋の外から見てもしっかりとした粒が見ることができます。

豚汁を作ってもおいしい「田舎こうじ味噌」

赤だし味噌には、なめこ、たまねぎや豆腐、わかめや油揚げなどシンプルな具材がよく合います。ですが、米こうじの割合が高い「田舎こうじ味噌」を使った私のお気に入りは、豚汁です。八丁味噌のしっかりとした大豆の風味が加わることで全体の味が引き締まりますし、八丁味噌にはない米こうじの甘さが具材のおいしさを引き立てます。

豚汁に入れる具材は家庭によっても違うと思いますが、我が家では豚バラ肉、大根、にんじん、ごぼう、れんこん、こんにゃくは必ず入れます。日によっては里芋やじゃがいもを入れることもありますが、沢山作って沢山食べるので煮崩れしないよう食べる分だけ入れるようにしています。

沢山作ったつもりでも、あっという間になくなってしまうのが豚汁。体調を崩しやすいこの季節は、食べる前に生姜を添えてもおいしくなりますし体も温まります。

カクキュー「田舎こうじ味噌

ABOUT ME
ひがのあや
東京都品川在住。小学生の2人の子供を育てながら、ファッション・グルメ・トラベル系のWEBライターとして取材・ライティング・リサーチ業務を行う。長いお休みには国内旅行で美味しいモノを食べ歩き、普段は時間があればアンテナショップやデパ地下を巡っている。