バウムクーヘンなどの洋菓子「CLUB HARIE」も展開する、老舗の和菓子屋「たねや」。子どもの頃、初めて「たねや」の最中を食べたときの衝撃は今も覚えています。
それまで最中と言えば皮の中に餡が入ったものしか食べたことがなかったのですが、餡と最中の皮が別々に入っている。そして食べる前に自分で餡を皮で挟んで食べる、初めて食べる皮のサクサク食感は本当に衝撃で、「こんなに美味しい最中、生まれて初めて!」とおもったことを今でも思い出します。それまでは和菓子は好きではなかったので、これが和菓子好きになったきっかけでもありました。
そんな「たねや」が2015年にオープンさせた「ラコリーナ」は、「たねや」の商品はもちろん「CLUB HARIE」の商品も揃っています。ここでしか買えない商品もあり、何よりそのジブリ映画に出てくるような「ラコリーナ近江八幡」、私も実際に行って来ました。
「ラコリーナ」は名神高速道路八日市ICから約40分です
「ラコリーナ」は東京、名古屋方面からだと名神高速道路八日市ICから約40分の場所にあります。JR近江八幡駅からバスも出ているので、散策のついでに立ち寄ることもできます。
広い駐車場が用意されていますが、土日祝日の11~16時は特に混雑する状況だとホームページにも書かれています。私が行ったのも土曜日の午後だったので、駐車場も満車状態でどこに停められるか探して、駐車場を出るときも数分かかってしまうような状態でした。
「ラコリーナ」は、1階で「たねや」と「CLUB HARIE」の商品が買え、2階にはバウムクーヘンカフェがある「メインショップ」、カフェも併設されている「カステラショップ」、ドリンクや軽食が買える「フードコート」、ケーキなどが買える「フードガレージ」に分かれています。
広い青空の下に広がる田園風景、「ラコリーナ」は初めて来た場所なのに懐かしさを感じる場所です。
メインショップの中は「たねや」「CLUB HARIE」で売り場が分かれています
メインショップへ入ると、多くの人で大混雑しています。2階のカフェに並ぶ人が、1階近く階段まで並んでいますし、「たねや」にも「CLUB HARIE」にもお客さんが大勢います。特に「CLUB HARIE」の混雑は東京並みの大行列で、これから並んだら1時間ほどかかってしまうのではと思われるほどで、「買えるまで何分くらいかかりますか?」と店員さんに聞いて購入を諦める方も多く見られました。
そんな行列のお目当てはバタークリームをバームサブレでサンドした「バームサンド」やソフトクリームにバームサブレが乗った「バームソフト」です。ガラス張りの工房で目の前で焼き上げてられている「焼き立てバウムクーヘン」も人気です。
あまりに人がいすぎて「CLUB HARIE」の方はじっくりと見られませんでしたが、「焼き立てバウムクーヘン」は日本橋でも買えると心を強くして「たねや」の方へ向かいます。壁一面に貼られている和菓子の型に心がときめきます。定番の最中などの和菓子の他に「ラコリーナ」限定の桑の葉やトマト、オリーブを使った和菓子なども販売されていています。
「たねや」の中でも人気だったのが「できたて工房」で作る「どらソフト」です。5分ほど強烈に並び注文すると、目の前で「どらソフト」を作ってもらえます。持ち帰りはできませんが、店内にベンチがあるので座って食べられます。しっとりとして優しい甘さのあるどら焼きの皮に、たねや自慢の餡、そしてソフトクリームが三位一体となっておいしさが押し寄せてきます。ベンチの数は少なくはないけれど人が多いので座れるのか心配でしたが、皆さん譲り合って座っていて、立って食べている方はいませんでした。
「カステラショップ」や「フードガレージ」の雰囲気も味わいたい!
「メインショップ」を抜けると右側に「カステラショップ」、左側に「フードコート」と「フードガレージ」が見えます。広がる風景はまるでジブリ映画のよう、懐かしく気持ちもホッとするような景色に心癒やされます。
「カステラショップ」では自慢の「カステラ」と、ラコリーナ限定のふわふわ生地の「八幡カステラ」が販売され、カフェも併設されています。
「フードガレージ」には、「ギフトショップ」と「フードコート」に分かれています。「ギフトショップ」の中央にはシンボルのロンドンバスが置かれており、ヴィンテージ感のあるガレージをイメージしたおしゃれな雰囲気になっています。「ギフトショップ」限定のお菓子も数多く販売されています。
「フードコート」では、パン工房「ジュブリルタン」をはじめライスコロッケやお団子などの甘味、ドリンクなどが販売されています。
普段都会の中で暮らしている子どもたちも、映画の中のような世界を目の当たりにして大はしゃぎ。それは当然、だって私もはしゃいでましたから。「ラコリーナ」を存分に楽しんだ後は滋賀でのもう一つのお楽しみ。それは道路上に置かれた「とびだし坊や」を探すこと。通常版のとび太くんの他にも色々なバージョンがあるので、滋賀に行ったらぜひ探してみてください。