進化する食卓

徳島県民に愛されるもち米で作った「井関製菓のおかき」

徳島県民に愛されているおかき

おばあちゃん家に行くと必ずあるものってあると思う。ピーナッツだったりバタービスケットだったりお煎餅だったり。徳島県民にとってのそれは、”井関製菓さんのおかき”なのだ。

おかきの種類は、すやき、しょうゆ、バター、塩。あられは、さとうのみ。県民に1番人気なのは、しょうゆ。口の中に入れた途端のしゃくっと軽い食感と優しい味わいが子供からお年寄りまでみんなに愛されている。

 

井関製菓さんについて

井関製菓さんは、戦前の創業から約90年間、自宅の工場で質の良い素材でシンプルなおかきを作り続けている。

週に4回青空市(※)に出店〜

4代目となる息子さんが継いでくれたことで、まだまだ井関製菓さんのおかきは食べることができる。家族で繋いでいくバトンがまた次へと渡り、井関製菓さんのおかきはつぎの世代にも伝わっていく。それがいつまでも続くことを願わずにはいられない。

※青空市とは、徳島市の市内各地で開催されている、新鮮な野菜や果物など地元に根付いた物を購入できる市場。生産者と消費者が直接やりとりでき、地域住民にとってのふれあいの場として親しまれている。

 

もち米でつくられる今は珍しいおかき

井関製菓さんのおかきをスーパーで売っているおかきと一緒に考えてはいけない。
本来、おかきはもち米が原料となっているのだが、今市販されているもので、きちんとしたもち米を原料としているものはとても珍しくなっている。

井関製菓さんは、徳島市鳴門市の農家と契約を結んでおり特別栽培のもち米を使用している。製造方法は昔のままで、餅をつく時は、石臼と桜の杵を使って手に水をつけて返す“杵どり”という昔ながらの方法で行う。
入れるものには、醤油やバター、塩、その他大阪府の専門店が推奨する調味料を使用し、無駄なものは入れない。

作り手のこだわりがつまったおかきなのだ。

 

それぞれの原料を見てみると・・・

〈しょうゆ味〉

●醤油・・・丸中醤油(滋賀県)

〈バター味〉
●バター・・・よつ葉乳業の有塩バター(北海道生乳使用)

〈さとう味〉
●砂糖・・・種子島甘蔗分蜜糖

〈塩味〉
●塩・・・赤穂の天塩(オーストラリアの原塩を使用し国内生産)
●ごま・・・国産
●青のり・・・徳島産

すべてに「徳島県産水稲もち米」を使用している。

これを見ると、原料にこだわりを持っていることがわかる。

 

↑こちらは塩味の原材料表。無駄なものが一切入っていない。

なんだかおかきなのに食べたら健康になりそうである。

 

日本のいいものを使っていいものを作る。そんなシンプルだけど難しいこだわりを作り続けている、井関製菓さん。

こんなにも素直で優しいおかきがあれば、日本は大丈夫だと、井関製菓さんのおかきを食べながら思う。

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やぐちりこ
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