いつものお買い物は決まったスーパーを愛用している方も、旅先やお出かけ先でいつもと違うスーパーを見つけるとちょっとのぞいてみたくなりませんか? それが初めて見るスーパーならなおさら。今回は、和歌山県生まれのスーパー「マツゲン」をご紹介します。
和歌山発マツゲンは近畿エリアに46店舗
マツゲンの始まりは、昭和21(1946)年に松本源蔵氏が和歌山市内に開いた「松源食料品店」という八百屋さん。戦時中の食糧難を経験したことから「食を通じて人々を幸せにする」という信念を掲げ、昭和36(1961)年に「松源食品株式会社」となりスーパーマーケットとして営業を始めました。昭和39(1964)年には「株式会社松源」とし、チェーン展開を開始するなど長い歴史をもつスーパーマーケットです。
マツゲンは和歌山市内に7店舗、有田市などの和歌山市外に19店舗、大阪府内に18店舗、奈良県と京都府に1店舗あります(2024年9月現在)。今秋には奈良県橿原市にもオープンを控え、和歌山県内だけでなく店舗数を増やしています。
どの店舗も営業時間は9:00~21:00。駐車場完備なので車で来店する方も多く、マツゲンオリジナルのエコバッグだけでなくショッピングバスケットも販売されています。レジの方がきれいに詰めてくれた形のまま、店内用のかごからバスケットへ。そのままカートを使って車までラクに運べて持ち帰ることができます。毎日のお買い物がストレスフリーになりますよ。
マツゲンではクレジットカード決済や電子マネー、交通系電子マネーやQRコード決済を利用できます。
マツゲンのCMソングを聴きながらお買い物
関東のスーパーではなかなか見かけない、関西のスーパーならではの食品を見つけるのも楽しいところ。1つ1つの売り場をじっくり見るのもよし、売り場を眺めるように進むのもよし。好きな楽しみ方ができるのがスーパーのいいところです。
その前にご紹介したいのが、店内に入ってしばらくすると流れてくるやけに耳に残る店内BGM。その正体はマツゲンのCMソングで、ついつい意識を集中して聞いてしまう中毒性があります。
気になる方はぜひマツゲンのホームページで聞いてみてください。
【思わず手が伸びる! 種類豊富なキムチの品揃え】
まず最初に気づいたのが、お漬物売り場におけるキムチの割合があまりにも大きいこと。ホタルイカキムチやタコキムチ、ホタテ貝ひもキムチやスルメキムチなどちょっとめずらしいキムチも置いてあります。また、大葉キムチやらっきょうキムチ、れんこんキムチといった野菜のキムチもおいしそうです。スーパーでよく見るキムチもありますが、棚一面のキムチは圧巻です。
おでんに欠かせない大阪らしい練り物、別寅の「梅焼」「半寺」もありました。そのままでも食べられますし、おでんやお鍋だけでなくうどんに入れてもおいしくいただけます。魚のすり身に卵や砂糖、みりんを加えて梅型に焼きあげたほんのり甘い練り物で、かまぼこのような歯切れのよさは残しつつふんわりした食感を楽しめます。
お惣菜も種類豊富です。24個入りの「たこ焼きボリュームパック」はソースとねぎマヨの2種類。食べる直前に後がけできるマヨネーズやポン酢は、電子レンジで加熱する際に取り外せるよう、パッケージの外に貼りつけられています。家族でシェアして食べられるボリュームパックはたこ焼きの他にも唐揚げやあぶり焼きがあり、フライドポテトやビビンバ丼などの大容量パックもあります。食べ盛りのお子さんがいるご家庭や、親戚や友人がホームパーティーにもおすすめです。マツゲン自家製おにぎりやボリューム満点のお弁当など、お惣菜やお弁当の種類も豊富です。
【さすが和歌山! 圧巻のお寿司売り場】
和歌山生まれのマツゲンだからこそ、お寿司売り場が圧巻! 売り場が横に広いので1つ1つの商品が見やすくなっています。にぎりも巻物も丼も種類が豊富なのにも驚かされますが、何よりも驚くのが具材のボリューム感。特に「松源ゴツ太巻」を見た時は目を疑いました。ご飯よりもたっぷり入ったまぐろやサーモン、さらに端の部分は具があふれているのが分かります。1000円以下という値段を見て二度びっくり。具材たっぷりの海鮮巻きの上にどっさりいくらが乗っている「松源ゴツ太巻(海鮮巻き)」でも、1500円しないというのだから信じられません。
そして目を引くのが「魚屋さん寿司」シリーズ。一面が本マグロで埋めつくされたかのような「本まぐろ中トロ」は、大きな中トロが10貫も入っています。値段を考えるとかなりお得に感じます。7貫入りのぶり、赤えび、サーモンがそれぞれ入ったお寿司はワンコインで買えます。天然魚入り盛合わせにぎりや上にぎり盛合わせなど、人数に合わせて組み合わせればお祝いやパーティーにも対応できそうです。
和歌山県のお寿司と言えばおなじみの「めはり寿司」もあります。「めはり寿司」は大きなおにぎりを塩で漬けた高菜でくるんだもので、その名は「目を張るように口を開ける」「目を見張るほどにおいしい」ということから名付けられたという説もあります。関西にはうどんなどと一緒に巻き寿司などをつまむ文化があり、「めはり寿司」や柿の葉寿司、バッテラなど気分に合わせて選べます。
【王道の組み合わせ! てんかけラーメン×グリーンソフト】
秘密のケンミンSHOWなどの番組や和歌山市観光大使のHYDEさんのお気に入りとしても知られる「グリーンソフト」。レトロでかわいいアヒル・グリンちゃんが描かれたパッケージ、さっぱりした抹茶の風味は、他にはない味わいです。長く愛されてきたご当地アイスクリームで、もちろんマツゲンでも販売されています。
グリーンソフトを販売しているお茶屋さん「玉林園」で食べられる「てんかけラーメン」も見つけることができました。初めてグリーンソフトを知った時に「ラーメンの後に食べる抹茶ソフトクリーム」とは聞いていましたが、なかなかてんかけラーメンには出会えなかったので感激です。パッケージにはグリーンソフトでおなじみのグリンちゃんだけでなく、リボンをつけたチャーミーちゃんもいます。
パックには麺とスープの他に天かす、紅しょうが、乾燥わかめが入っています。具材を用意することなく、買ってきてすぐに本格的な「てんかけラーメン」を食べられるのも魅力です。
玉林園の「てんかけラーメン」を実食!
【てんかけラーメンのおいしい作り方】
- 1.沸騰しているたっぷりのお湯の中に生麺をほぐし入れ、1分20秒~30秒ゆでる。この間にスープを別鍋で温める。
- 2. ゆであがった麺は湯切りし、丼に移す。
- 3.あたためたスープと薬味を加えてできあがり。
てんかけラーメンは生麺なので茹で時間もあっという間。スープを先に温めておくことをおすすめします。実際にてんかけラーメンを「グリーンコーナー」で食べたことがある方に聞くと、もっとわかめが入っていた記憶があるとのこと。家にある乾燥わかめを追加すると、店舗の味に近くなるかもしれません。
てんかけラーメンは和歌山県の名物ラーメンでもありますが、豚骨ベースのこってりした和歌山ラーメンとは大きく異なり、最後までスープを飲み干せるようあっさりしたスープになっています。素朴さのある麺は自家製で、鶏がらベースの醤油味のスープがいい具合にからむ優しい味です。たっぷりの天かすは最初はカリッと、食べすすめていくうちにスープを吸ってふわふわ食感になるのがたまりません。
歯ごたえのいいわかめとスッキリ風味の紅しょうがが口直しになり、ラーメンでありながらうどんのような感覚になります。初めて食べるのに懐かしさを感じる不思議な味わいです。
大阪土産も和歌山土産も見つかります
マツゲンで見つけた大阪や和歌山の味。今でも思い出すたびにマツゲンのCMソングを口ずさんでしまうほど、お気に入りのスーパーになりました。ぜひみなさんに体感してほしいスーパーです。