初めての地域に行くと気になるのがその土地にしかないローカルスーパーです。ローカルスーパーを目指して旅をする人もいるのでしょうが、多くの人はたまたま立ち寄る機会の方が圧倒的に多いと思います。 「ひまわり市場」も旅の途中でたまたま見つけたスーパーです。これまで行ったローカルスーパーとは全く違う、アメイジングスーパーマーケットでした。 絶対体感してほしい「ひまわり市場」社長のマイクパフォーマンス! 私が「ひまわり市場」を見つけたのはまったくの偶然です。ドライブの途中、どこかで飲み物でも買いたいなと思っていたところに通りがかっただけという、まさに運命的な出会いでした。 地元の小さなスーパーマーケットだろうとは思っていましたが、この予想はいい意味で見事に裏切られます。予想以上に活気があふれ、とても山の中にあると思えない豊富な品ぞろえにも驚きました。 何も考えず店内を見て回っていると、突然スーパーマーケットらしくない音楽が流れ始めました。軽くとまどっていると、威勢のいいマイクパフォーマンスが店内に響き渡ります。 スーパーマーケットの店内放送というと、大きな声で値段の安さやタイムセールなどを知らせるタイプが多いですよね。「ひまわり市場」の店内放送は、威勢はいいものの熱さも静かさもある男性の声で心に語りかけてくるような感じ。 店内放送と言うよりはマイクパフォーマンスと言いたくなってしまうくらい、店内の商品について生産者の思いやお店側の思いなどを私たちの心に語りかけてきます。 あまりに淀みなくすらすらと話すので、てっきり台本があるのかと思っていました。 台本がないと知ったのは、子どもたちが大急ぎで私のところへやってきたことで分かりました。 マイクパフォーマンスを目の前で聞いた子どもたち、「すごい!すごいよ!かっこよくマイク持った人が何も見ないで店内を歩きながらしゃべってた!」と大興奮で教えてくれました。 それを聞いたら私もぜひお目にかかりたい!生のマイクパフォーマンスを見るために、店内を歩き回って探してしまいました。 この他にはないマイクパフォーマンスをしているのは、「ひまわり市場」の社長です。社長がマイクパフォーマンスをするとその商品の売り上げが10倍になるとも言われるほど、「ひまわり市場」には欠かせないものとなっているのだとか。 「ひまわり市場」の商品に命を吹き込む、社長が作る名物ポップ! そしてもう一つ、「ひまわり市場」で社長のマイクパフォーマンスと同じくらい人気なのが商品に添えられているポップです。お客さんの目を引くポップ、と聞くと手描きのおしゃれなものを想像されるかもしれませんが「ひまわり市場」のポップは違います。 スーパーマーケットらしくパソコンで作られたものですが、これも一枚一枚「ひまわり市場」の社長が作っています。野菜ならば取引先の農家へ足を運び、そこで得た情報をお客さんに伝えようと熱い言葉がポップに並んでいます。 商品へ命を吹き込むような、愛にあふれたポップを一つ一つ見ていると、時間を忘れるほど見入ってしまいます。 店内でのマイクパフォーマンスやポップからも分かるように、「ひまわり市場」は商品への思いとお客さまへの愛があふれたスーパーマーケットです。 マイクパフォーマンスやポップをきっかけに興味を持ち、手に取り、かごに入れる、という一連の流れがこんなにも幸せな気持ちにさせてくれるスーパーマーケットは他では見られません。 「ひまわり市場」は乳製品売り場がすごい! 「ひまわり市場」をローカルスーパー、とひとことで言ってしまうのはなんだかしっくり来ません。イメージとしては、ローカルスーパーでありながら都内でも人気の「成城石井」といったところでしょうか。 選び抜かれた地元のおいしいものと、全国のおいしいものを取りそろえたローカルスーパー、それが「ひまわり市場」です。 地元愛が一番感じられるのは乳製品コーナーです。 「信州高原牛乳」「信州八ヶ岳野辺山高原3.6牛乳」「八ヶ岳高原牛乳」「木次ノンホモ牛乳」「日登牧場の産地酪農牛乳」「手作り牧草の牛乳」「木次パスチャライズ牛乳」「ジャージー牛乳」「きよさと低温殺菌牛乳」「タカハシ乳業ていおんさっきん牛乳」と、大手メーカー以外にこんなにも並んでいるのをこれまで見たことがありません。 低脂肪牛乳や飲むヨーグルトももちろん種類が豊富なので、乳製品売り場は他のスーパーマーケットと比べると倍以上、とても充実しています。 地元のおいしい乳製品を使った、地元で作られたスイーツなども販売されています。 「北杜屈指のスイーツの鬼」とポップに書かれた「内藤小百合」のシフォンケーキは、棚に少ししか残っていないほど人気のようです。 プリンやパンナコッタなど、地元で作られた感あふれるスイーツは魅力的です。 「ひまわり市場」は日本各地のおいしいものがズラリ! 充実しているのは乳製品の売り場だけではありません。…
山梨県
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工場見学の一番のお楽しみは試食とグッズの私にとって、ずっと行ってみたかった工場があります。山梨県北杜市にあるシャトレーゼの白州工場は、カップルや家族に大人気の工場見学です。テレビや雑誌、ネットでも取り上げられることが多いので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。 他の工場見学と比べて比較的予約も取りやすいので、お近くにお出かけの際は立ち寄ってみてはいかがでしょう。 シャトレーゼ白州工場の工場見学は完全予約制です 洋菓子、和菓子、アイスクリームと実に豊富な品ぞろえのシャトレーゼ。白州工場では、餡子とアイスクリームの製造工程を見学することができます。 工場見学は完全予約制で、2ヶ月前からインターネットでも電話でも予約ができます。土日祝日でも工場が稼働していることが多く、自由見学なこともあって比較的予約が取りやすくなっています。学校が夏休みに入っても、まだ夏休み中の見学予約が取れる程度に取りやすいです。 工場見学は無料で、アイスの試食の時間も含めて見学時間は約60分です。ガイドのつかない自由見学なので時間は目安ですが、我が家も大体それくらいの時間でした。 工場見学の時間帯は9:00~16:00です。9:00から15:00まで1時間おきに枠があるので、希望時間を選んで予約します。予約が完了するとメールが送られているので、当日はそのメールを駐車場の入口にある受付で見せると入場できます。 シャトレーゼ白州工場は自由見学、自分のペースで見学できます 工場見学の時間は11:00〜だったので、ちょうどその時間に着くように到着しました。ギリギリになってしまったと焦ったのですが、その後に見学に参加される方もいましたので、そこまで時間に厳密ではないようです。 併設ショップの中に入り2階へ上がると、工場見学受付があります。駐車場で渡された注意事項は、受付で回収されます。靴はここで脱ぎ、用意されている専用のサンダルに履き替えます。大人用から子ども用までサイズも揃っています。工場内は階段もあるので、ベビーカーで回ることはできません。 まずは製餡ブースから見学スタートです。小豆のいい香りがたちこめ、思わず深呼吸してしまったほど。餡の製造工程がパネルにまとめられているので、子どもも大人も分かりやすいです。お菓子にあった餡は80種類もあるのだそうで、つぶあん、こしあん、色あんと特徴や素材、使われているお菓子などもパネルになっています。 お菓子作りにも最適な白州の名水について書かれたパネルを見ながら、通路を渡ってアイスブースへ移動します。 アイスブースにもパネルが用意されています。中でも盛り上がったのが「あなたにおすすめのアイスはこれ!」というチャート式のパネルです。こういうのを見ると、ついついやりたくなってしまうのはなぜでしょうね。一度目は普通にやって、次は自分の好きなアイスになるように微調整したりして。わいわい見ながら先へ進んでいくと、お楽しみの試食コーナーです。 シャトレーゼの工場見学は、製造工程を見ながらアイス食べ放題 自由見学なので、製餡工程もアイス製造工程もほとんど見ている方はいません。工場見学をゆっくりしたい方やお子さんの自由研究などには最適です。多くの方が受付から一目散に試食コーナーを目指しています。 それでも大混雑することもなく、みなさん楽しそうにアイスを食べています。試食コーナーの周りが全てガラス張りになっているので、製造工程を見ながら食べられます。 試食できるアイスは、日によっても違うのかもしれませんが私が行った日は6種類でした。「白州名水かき氷バー ソーダ」「チョコバッキー バニラ」「和菓子アイス 十勝あずき」「八ヶ岳契約牧場しぼりたて牛乳バー」「FROM THE FARM 厳選素材 北海道産発酵バター ラムレーズン」「THE ICE CREAM SHOPコーン ホワイトチョコベリー」は、どれもショーケースに値段が書かれていて、大人心をくすぐります。 周りを見てみると、「チョコバッキー バニラ」「THE ICE…
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子どものころ好きだったお菓子を覚えていますか? 聞かれてパッと思い付くお菓子もあれば、お菓子売り場でふと見つけて「ああ、これ好きだったな」と思い出したりするお菓子もあります。記憶の奥底で眠ってたお菓子に会うと、思い出が一気によみがえります。私が今回出会った記憶に残るお菓子は、八雲製菓の「ウイスキーボンボン」です。 子どものころ、ちょっと背伸びした大人気分を味わった「ウイスキーボンボン」とは 子どものころ、いつも食べているお菓子とはちょっと違う、大人っぽさを味わえるお菓子がありました。例えば秋になると販売される、ラムレーズンが入ったロッテの「Rummy(ラミー)」。他のラムレーズンとは違って濃厚なラム酒の香りと風味が味わえるチョコレートは、1片しか食べさせてもらえないことも子どもにとっては特別なお菓子でした。 ウイスキーボンボンとは そしてもっと特別なお菓子が「ウイスキーボンボン」です。ボンボンとは、フランス発祥のブランデー・ウイスキー入りシロップなどをチョコレートなどで包み込んだ菓子。日本ではキャンディーに入ったウィスキーボンボンがよく知られています。外側は半透明のきれいな色、そしてカリッとしていて中からウイスキーが出てきてシャリシャリとした独特な食感。いつもあるお菓子ではなく、頂き物だったり親戚の家で食べたりした印象の方が強いです。 「ウイスキーボンボン」を作る八雲製菓は、今は甘納豆やゼリー菓子を中心に製造していますが、「ウイスキーボンボン」が原点になっています。砂糖の中にお酒を閉じ込めるという難しい技術に加え、素材の質、気温や湿度にも気を配るという「ウイスキーボンボン」を作る時の姿勢が、今もお菓子作りにいかされているのだとか。 関東地方で「ウイスキーボンボン」を買えるお店 最近ではすっかり「ウイスキーボンボン」も見かけなくなって、その存在はすっかり記憶の奥へと仕舞い込まれていました。何年ぶりというレベルではなく、何十年ぶりなんじゃないかなというくらい。 久々に「ウイスキーボンボン」を見つけたのは、お菓子問屋の「二木の菓子」でした。「二木の菓子」は関東地方にお住まいの方なら一度はおなじみのCMを見たことがあるのではないでしょうか。菓子問屋の「二木の菓子」には、日本のお菓子や海外のお菓子などが数多く揃っていています。「良い品が安く何でも揃う二木の菓子」がキャッチコピーで、珍しいお菓子も安いので、私がよく行くアメ横にある店舗はいつも人があふれています。 「二木の菓子」で「ウイスキーボンボン」を見つけた瞬間、ぶわっと胸に広がる甘く懐かしい思いが広がりました。 大人になってから味わう「ウイスキーボンボン」 しばらく手に取って眺めてしまうほど懐かしさを覚えます。まるで子どもの頃の手紙でも見つけたような、そんな気持ち。この手描き風のグラスやお酒の瓶が描かれたパッケージ、そそして透けて見える色とりどりの「ウイスキーボンボン」。大人になった今見ても十分ときめきます。 開けてみると、個包装された「ウイスキーボンボン」が出てきます。子どもの頃はキャンディのようにくるくるっと包まれていたように思いますが、今は透明の袋に入れられています。 白、黄色、ピンク、緑。淡い色の「ウイスキーボンボン」を口に入れると、ひんやりとしていてつるんとした舌触り。カリッと噛んでみると中からウイスキーが出てきて、シャリシャリとしたボンボンの食感を楽しめます。ウイスキーの風味が強かったような気がしていましたが、それは子どもだったからかな。大人になったからこそできる「ウイスキーボンボン」の楽しみかたもあります。紅茶やコーヒーに入れてみたり、炭酸水に入れてみると甘みだけでなくほんのりとウイスキーの香りを楽しむことができます。 あまりの懐かしさに友人にもおすそわけしてみたくなりました。なにかと慌ただしいこの時期、少しでも癒やされる時間を過ごせますように。 八雲製菓「ウイスキーボンボン」 ウイスキーボンボン 110g【八雲製菓】 価格:266円(2020/9/4 11:09時点)感想(11件)