進化する食卓

笹井屋「なが餅」は戦国時代から愛される伝統の味

旅行先で美味しいものを見つけたり、美味しいお土産をいただくのは幸せです。特に地元ではとても有名なのに、あまり知られていないものをいただくと大興奮です。「地元では有名なの」と頂いたものを、次から毎回お土産にしてもらえることもまた嬉しいもの。そんな出会いをしたのが、笹井屋「なが餅」です。

戦国時代から評判の銘菓だった「なが餅」

「なが餅」は、戦国時代から評判の銘菓だったと言われる長い歴史のあるお菓子です。「なが餅」という名称は、笹井屋の初代店主が店を構えた日永の里にちなんで日永(ひなが)の餅、長餅、笹餅などと呼ばれ、今日の「なが餅」の名に至ります。

伊勢津藩の初代藩主藤堂高虎が足軽の頃になが餅の味に感動し、武運のながき餅を食うは幸先よしと大いに喜んだと言われています。

細長い焼き餅の中にあっさりとした餡が入っています

竹紙に包まれた包みを開けると、一枚ずつ個包装された「なが餅」が入っています。柔らかすぎない適度な歯ざわりで、表面は香ばしく焼き目が付けられたお餅、そしてそこにあっさりとした小豆餡が入っています。

あっさりしているけれど物足りなさは全くなく、香ばしい餅にこれ以上ないくらいよく合っています。一本食べ終わった後ついもう一本食べたくなってしまうほど。消費期限が短いので急いで食べなきゃ、と期限を言い訳にしながらあっという間に食べ終わってしまいます。

さすが戦国時代から愛されてきただけあって、派手さありませんが味は確実です。たまにデパートで見つけると、迷わず購入してしてしまう「なが餅」。こうして書いているうちに、もう一本と手が伸びる銘菓です。

笹井屋「なが餅」の公式サイトはこちら

ABOUT ME
ひがのあや
東京都品川在住。小学生の2人の子供を育てながら、ファッション・グルメ・トラベル系のWEBライターとして取材・ライティング・リサーチ業務を行う。長いお休みには国内旅行で美味しいモノを食べ歩き、普段は時間があればアンテナショップやデパ地下を巡っている。