カルディのお菓子売り場の片隅にそっと売られていたのがこの栗落雁。パッケージも簡素で、華やかさのない真っ白な落雁。見ているとなんだか心が洗われるような気がしました。落雁なんて久しぶりだな、カルディで落雁って珍しいなぁと思って手にとって、原材料を見ると「えんどう・グラニュー糖・栗」の3つだけ。なんてシンプルなお菓子だろうとたちまち興味がわきました。 個包装になっている落雁を一つ口に入れて見ると、ぽりぽり、カリカリといい音がしました。最近では口どけ柔らかなお菓子が増えているので、落雁のような噛み応えのあるお菓子はなんだか久しぶりで、嬉しくなってしまいます。 落雁とは 落雁とは、粉に水飴や砂糖を混ぜて着色し、型にして乾燥させたお菓子のことです。伝統的なお菓子ですが、普段おやつとして食するというより、お盆にお供えする、お茶受けとして茶道の場で活躍するといった、やや「ハレの日」のお菓子というイメージです。 小布施町は栗の産地 長野県小布施市は国内屈指の栗の産地です。江戸時代には栗で年貢を納め、特に最高級の栗を将軍に献上するほどでした。 また、栗そのものだけではなく、栗きんとんや栗まんじゅう、栗羊羹、モンブランなど数多くの栗菓子の名産がたくさんあります。栗好きなら一度は行ってみたい町ですね。 落雁の味は材料次第 落雁の材料は基本的には「砂糖・水分・粉」だけです。しかしこの3つの材料にも違う種類があり、組み合わせ次第で新しい味が生まれます。 例えば砂糖もグラニュー糖、上白糖・三温糖・和三盆。粉もよく使われるのは米粉、寒梅粉ですが、その他微塵粉やいら粉も使われます。 水もただの水だけではなく、水飴を使って甘さをアップさせる場合もあります。 栗落雁の原料はえんどう? 栗落雁はえんどうを主原料にし、微粒状の栗をまぶして、固く打上げて作られています。栗粉は保存が難しいので、栗の味に近いえんどうと混ぜ合わせることで、栗の風味を出しつつ、食べやすい落雁に仕上げているそうです。 栗の味と比べてえんどうの味は意識しないと感じませんが、栗だけと違って、後味が少し香ばしい感じがします。 長野県の名物である栗落雁がカルディで見つかるのは驚きです。 小布施 栗らくがん16枚入 価格:357円 (2017/11/6 23:29時点) 感想(2件)
おいかわ みち
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味噌の賞味期限は1年以上あります 味噌は保存食ですので、腐りにくく日持ちのする食べ物です。賞味期限としては冷蔵保存で1年程度あり、表面にカビが生えたり、ひどく変色したりしていなければ、食べても問題はありません。 しかし味噌は空気に触れることで、だんだん発酵が進み、色も黒ずんで、味もやや渋みを帯びた味に変化します。最近はあらかじめ発酵を止める酒精という成分が含まれている味噌も多いので、それほど気にならない場合も多いですが、好きな味噌だからこそ、味が変わってしまうのは残念でもあります。 味噌だけではなく、調味料全般に言えますが、調味料は特に「いつまで食べられるか」判断するのはすごく難しいです。「開封後はお早めに」と言われても、なかなか早く使いきれない時もあります。 味噌の場合は、買った時の容器そのままで保存するなら付属の薄い半透明のシートできちんと味噌の表面を覆い、空気に直接触れないように保管すること。別の容器で味噌を保存するなら、蓋つきの容器に入れるようにするのが大切です。 味噌の保存容器は琺瑯のバットがオススメ 昭和を代表する料理研究家、辰巳浜子さんがその著書『みその本 みその料理』の中で家庭用のみその保存について、次のように書いています。 「瀬戸引きのバットを用意して、各種のみそを区切って入れ合わせます。 バットのふたをあければ、好むままに、合わせみそ、ふくさみその配合が自由自在です。」 「みそとみその区切りに、だしこんぶを用いればみその味もよくなり、三ヶ月も経つとこんぶがおいしいみそ漬けになります。」 瀬戸引きというのは今でいう琺瑯(ホーロー)のこと。バットとは四角い平べったい容器のことです。 今では区切りのあるバットもありますが、だし昆布で区切り、それを食べるという発想はさすがと言わざるを得ません。それとも昔の方はこうやって工夫していたのでしょうか。 味噌の保存にいい琺瑯容器は無印やニトリでも買えます 食材の保存に琺瑯がいいというのはよく言われています。容器に匂いがつきにくいので、キムチとか漬物とか、もちろん味噌にぴったりなのです。雑菌がつきにくい、熱伝導が良い、直火OKなのも嬉しいです。 琺瑯のネックはお値段です。プラスチックの容器に比べて割高感が否めません。しかしタッパーやその他100均の容器とは品質に格段の違いがあります。タッパーや100均のケースをオススメしない一番の理由は、容器に匂いが残って、味噌の風味が悪くなってしまうことです。長く大事に使いたいなら、味噌の保存には琺瑯の容器をオススメします。 味噌は4種類冷蔵庫にあると料理の幅が広がります 味噌はどの味噌が美味しいのかというのは一概に言えません。それぞれの好みが違う上に、味噌の種類は日本全国で約4000以上。米味噌、麦味噌、豆味噌といった主要材料による違いや、塩分量、発酵方法、発酵時間によって実に様々です。手前味噌のように、自宅で自家製するお味噌もあります。 美味しい味噌を見つけたいなら、自宅の冷蔵庫には4種類の味噌を常備することをお勧めします。 賞味期限は1年以上あるのですから、あまり使わない味噌があっても気にする必要はありません。ご家庭の定番味噌を1種類、それとは別に赤味噌、白味噌といった種類の違う味噌を2種類。定番は米味噌のご家庭が多いでしょうから、最後のもう1種類はあえて麦味噌か豆味噌から選ぶと、それぞれの味の違いが引き立ちます。 これはあくまで一例で、ご家庭によって塩分量の違う4種類を揃えておいて、年配の方には塩分少なめ、部活で忙しい子供には塩分多めの味噌というパターンもあります。また、それぞれの土地の味噌を楽しむという意味で、蔵ごとに4種類食べ比べて見ても楽しいかもしれません。 味噌の種類が豊富であれば、たとえ毎日同じ具材でも、少しずつ違う味わいを楽しむことができます。もちろんそれらをブレンドして、新しい味にチャレンジしてみることも楽しみの一つになりますね。 味噌の保存と使い分けを知るのは料理上手への第一歩! was last modified: November 16th, 2017 by おいかわ…
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家庭で手作りもできるポン酢の魅力 ポン酢は手作りができやすい調味料です。材料は醤油、柑橘果汁、みりん、お酢があれば手軽にいろんな味のポン酢を作ることができます。醤油や味噌のように作るのに熟練の技は必要ありません。 材料の柑橘類もゆずだけではなく、レモンやじゃばら、カボスなどなんでもありです。 あまり目立ちませんが、土地土地でアレンジしたポン酢を探してみるのも結構面白いんです。 ポン酢の語源はフルーツポンチ? ポン酢。 その変わった名称はオランダ語の”pons”からきているという説が有力です。ponsは柑橘類の果汁、または柑橘類の果汁で作ったお酒を意味します。英語でいうとpunch(パンチ、ポンチ)と同じ意味です。 お酒としての「pons(ポンス)」が江戸時代にオランダから長崎に伝わりましたが、日本では酢を加えて味を調え、お鍋などの調味料として重宝されたため、「酢」の漢字を当てはめ、「ポン酢」と呼ばれるようになったそうです。 山梨で見つけたワインぽん酢 山梨県笛吹町「里の駅」で見つけたのがこの甲州ワインを使ったというワインぽん酢です。赤ワイン、白ワインの2種類がありました。もの珍しさで手に取ったものの、美味しいのか、美味しくないのか半信半疑で白ワインぽん酢をお買い上げです。 味をしっかり味わうために、さっぱりした「鶏の水炊き」に使用してみました。 お豆腐や鶏肉を食べるとさっぱり。あまりワインの味は濃くなくて、ポン酢独特の酸っぱさは少なく、さらっとした味わい。透明感ある風味はまろやかな味。 ワインは加熱してアルコールを飛ばしていると注意書きがあります。 でも不思議なことに、汁だけ飲むと、ワインの味も香りもとても濃厚で、びっくりしました。 お料理にワインとポン酢は合うそうです。オリーブ油と混ぜてとドレッシングにするのも、マリネを作ってみるのも美味しそうですね。 株式会社ヤマフジの公式サイト