進化する食卓

「三州三河みりん」日本の伝統的な製法で作られているみりん

愛知県東部は三河地方と呼ばれ、温暖な気候に恵まれています。そして、みりんの醸造に適した水があることから、200年以上も前から、みりんの醸造が盛んでした。 現在に至るまで、みりん業者の数が全国一を誇るみりん造りの本場として知られています。

原料も製法も昔のままの「三州三河みりん」

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「三州三河みりん」は日本の伝統的な製法で作られているみりんです。 本来の「みりん」の原料はもち米、米麹、本格焼酎のみというシンプルなものです。

上質なもち米を原料に使用し、もち米のうま味を伝統の技術でゆっくりじっくり引き出すために和釜で蒸し煮をします。 仕込み後のみりんもろみは長い時間をかけて糖化し、熟成していきます。

昔ながらのみりん本来の製法で、乙類の米焼酎が使われています。そのまま飲んでもおいしいみりんこそが、本物のみりんなのです。

三河地方には昔ながらのみりん蔵元があります

愛知県南部の三河地方は、三河湾に面した矢作川の河口にあり、その豊かな水と三河平野の米や麦、大豆を使って、昔からみりんや清酒、味噌、たまり醤油などの産地として知られています。

みりんは日本酒の蔵元が兼業で作ることが多かったのですが、碧南市には200年以上も前から独立したみりん専業者がいたといいます。「三州三河みりん」の蔵元、角谷文治郎商店も明治43 年の創業以来、みりん醸造一筋です。現在、伝統的なみりん製法を残す、数少ない蔵の一つとなっています。

探してもなかなか見つからない「三州三河みりん」

 

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「職人醤油」で伝統的製法で作られたみりんを試飲してから、本物のみりんの美味しさを知った私はみりんを探していました。

この年末年始に愛知県へ行く予定があったので、せっかくなら本場でみりんを買うと決めていました。

蔵元や碧南市までは行けないけれど、県内のスーパーに行けば買えるかな、他にも珍しい調味料があれば買おうとわくわくしていました。

それが、なかなか「みりん」が見つかりません。あれ、地元では使われていないものなのかしら。冬休み中、大きなスーパーから小さなスーパーまで何軒もスーパーを回ってみましたが、結局見つけられませんでした。

お正月休みも終わり、最近なかなか行けなかった近所のOKストアであっさりと「三州三河みりん」を見つけました。大型スーパーばかりに頼りがちだけど、やはり取り扱って欲しい商品をこまめに聞いてくれるOKストアのようなスーパーはいいな、と改めて思いました。

三州三河みりんの公式サイトはこちら

三州三河みりん 700ml [角谷文治郎商店]

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ABOUT ME
ひがのあや
東京都品川在住。小学生の2人の子供を育てながら、ファッション・グルメ・トラベル系のWEBライターとして取材・ライティング・リサーチ業務を行う。長いお休みには国内旅行で美味しいモノを食べ歩き、普段は時間があればアンテナショップやデパ地下を巡っている。