正直大人になるまで日本酒の美味しさがわからなかった私。いや、大人になってもしばらくは正直ビールの方が美味しいと思っていました。大人になって日本酒が呑めるようになって、美味しさもわかるようになって自分が住んでいる京都に酒どころがあるのがとても嬉しいのです。 京都の酒蔵が集まっている場所といえば伏見。2019年12月1日に、伏見銘酒協同組合が主催の『酒蔵開き』が開催されると聞いて訪れてきました。 伏見の酒蔵開きは毎年12月・1月・2月の3回行われる 毎年12月と1月、2月にそれぞれ1日ずつ開催されている酒蔵開きですが、800g 500円の、ここでしか買えない酒粕を購入できるのは12月のみ。 私たちは会場に11時すぎに着いて並んだんですが、売り切れで購入することができませんでした。購入された方にお話を聞くと、なんと9時頃から並ばれていたとか。来年こそはぜひ購入したいものです。 試飲は購入が目的の無料のものと、その年によって異なる日本酒が吞める試飲チケット(300円)を購入する2種類があります。 まずは300円で試飲チケットを購入。このチケットで「しぼりたて新酒」と「限定酒」の2種類をいただくことができます。 試飲するために並ぶのですが、途中途中で日本酒の説明もあったりするので、飽きることはありませんでした。 飲み比べで知る自分の日本酒の好み まずは「純米吟醸 無濾過生原酒」。約1か月じっくり低温発酵で醸されたお酒で、酒蔵開き限定のお酒です。 「エレガントな口当たりが特徴」と説明いただきましたが、まさにエレガント。 アルコールは14度あるそうですが、とても飲みやすくするすると呑めてしまいます。蔵の方とお話をすると、和食に合わせて飲むのがオススメとのことでした。 続いていただいたのが「しぼりたて たれ口」 こちらは搾り機からそのまま組み上げた無濾過無調整のお酒で、自然の炭酸ガスが残っていますよと聞いたとおり、ほのかに微発泡。アルコールは19度あります。 味はかなりガツンとくる味で日本酒好きな友人はこちらが好みと言っていました。私は最初に飲んだ「純米吟醸 無濾過生原酒」の方が好みでした。イベントなどで色々なお酒を試せると自分の好みがわかるので楽しいです。 「純米吟醸 無濾過生原酒」も「しぼりたて たれ口」も酒蔵開きでしか呑めないお酒なので、300円の価値は十分にあると思います。 また、チケットを購入しなくても日本酒を購入するための試飲をすることができます。こちらはグループごとにテーブルに並んだお酒の中から試飲してみたい日本酒を2つ選ぶことができます。日本酒ベースの梅酒や甘いお酒もあって飲みやすかったです。 「神聖」で純米吟醸の酒粕を購入 蔵開きで酒粕を買うことができなかったので、「神聖」で純米吟醸の酒粕を購入しました。お店の方と話していると、蔵開きで買う酒粕も美味しいけどお酒としてはこちらの純米吟醸が美味しいよとのことでした。帰って粕汁にしていただきましたがとても美味しかったです。 伏見の私のお気に入りのお店「鳥せゑ」 蔵開きを楽しんだ後は、伏見の私のお気に入りのお店「鳥せゑ」へ。幼い頃父に連れてきてもらって以来お気に入りのお店です。 ここは焼き鳥が本当に美味しいです。1本から注文することができるので、友人と訪れても各々食べたいものを頼めるのもいいところです。 そしてこのお店では、日本酒も蛇口から出てくる出来立てのものが飲むことができます。 伏見の酒蔵開きでは酒蔵見学も 耳にしたことはあったけど初めて訪れた「伏見 酒蔵開き」想像以上に人が多くて並びましたが、ここでしか飲めない日本酒を頂けるのは本当に価値があると感じました。 他にも日本酒を楽しめるお店や、各酒蔵で見学もできますのでぜひ日本酒を楽しみに伏見に訪れてはいかがでしょうか。 京都の酒どころ【伏見】の酒蔵開きで日本酒三昧を楽しもう was…
京都府
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京都のお土産というと、どんなものを思い浮かべますか?生八ツ橋などの定番お菓子からお茶や漬物、扇子やあぶらとり紙などなど。人気の観光地だけあって買って帰りたいお土産がたくさんありますよね。 料理好きの方におすすめしたいのが、京都ならではの調味料。中でも他にはない味わいが楽しめる「原了郭」の「黒七味」は、軽くて小さく、値段も手頃でお土産にぴったりです。 原了郭の「黒七味」は中華や洋食にも チョイ足ししたい万能香辛料 黒七味の原材料は白ごま、唐辛子、山椒、青のり、けしの実、おの実。おの実は麻の実のことで、けしの実同様漢方薬の原料にも用いられます。これらの材料を乾煎りし、丁寧にもみ込むことで、独特の香りと色をもつ黒七味になるのだとか。 爽やかで奥行きのある豊かな香りと唐辛子の程よい辛みが絶妙で、うどんなどの和食はもちろんホワイトシチューやオムレツなど洋食にもマッチします。また、麻婆豆腐や餃子などの中華との相性もバツグンで、一度使ったら手放せなくなります。 一般的な七味と比べて辛味は穏やかなので、辛いのはあまり得意でないという方でも、取り入れやすいと思います。我が家では味噌汁・親子丼・きんぴら・唐揚げなど色々な料理に使うので、常にスタンバイしています。 原了郭は1703年創業赤穂浪士の子孫が創業 原了郭の創業は元禄16(1703)年。初代の原儀左衛門道喜は出家して「了郭」と名乗り、祇園社門前に店を開いたそうです。 看板商品は、漢方の名医「山脇東洋」の処方による「御香煎」(ごこうせん)。御香煎とは茴香(ウイキョウ)や陳皮(チンピ)といった漢方の材料を混ぜ合わせて香ばしく煎り粉末状にして焼き塩で味付けしたもので、白湯に浮かべていただきます。爽やかな香りで江戸時代の旅人の疲れを癒していたものと同じ処方が、原了郭では今もなお一子相伝で受け継がれています。 ちなみに初代の「了郭」は、赤穂浪士赤穂義士四十七士のひとり原惣右衛門の息子というのだから歴史の長さを感じます。 原了郭 本店は風情あふれる祇園にある 原了郭の本店は、八坂神社へとまっすぐ伸びる四条通の北側、ちょうど祇園の中心あたりにあります。祇園といえば年末に行われる歌舞伎の顔見世興行で有名な「京都南座」や、海外からの観光客にも人気の観光地「花見小路」など京都らしい見所が多く、京都観光には外せない定番エリアです。 本店はビル1階の少し奥まったところにあるためうっかり通り過ぎてしまいそうになりますが、道路に面したショーケースにある特大の薬味入れを目印にすると見落とすことなく来店できます。 黒七味は本店以外でも京都伊勢丹などで買える 本店を含む3つの直営店以外にも、黒七味を購入できる場所はたくさんあります。なかでも四条河原町の高島屋京都店や京都駅直結の京都伊勢丹など百貨店の食品売り場は、種類も豊富でおすすめです。お得な詰め替え用も販売しているので、リピーターにはうれしいですね。 その他多くのお土産店などでも取扱いがあります。小さくて持ち歩きもしやすいので、見つけたときに買っておくのもいいですね。 原了郭 店舗のご案内 原了郭 黒七味を味見したいなら八条口店へ 「原了郭 八条口店」は物販コーナーを併設した飲食店のため、食事と買い物両方を楽しむことができます。新幹線や在来線の改札を出てすぐの駅ビル内にあるので、京都に到着してすぐ「まずは腹ごしらえ!」というときや、旅の終わりに京都らしいものを食べてから帰りたいというときにも便利な立地です。 黒七味が香る「ごま麺」がおすすめ 原了郭の看板メニューがこちらのごま麺。練りごまを使ったスープということで、濃厚&クリーミーな味を想像していたところ、意外にも優しくあっさりとした味。思わず飲み干したくなる味わいです。 水菜などたっぷりの野菜を、中華麺とともにいただきます。まずは何もかけずにごまの香りをしっかり味わったら、次は黒七味で味変!優しい味に深い香りと程よい辛みが加わって、力強い味に早変わりします。 黒七味以外にも全部で8種類のスパイスが用意してあるので、途中で味を変えたり好みの味を見つけるのも楽しいですね。ごま麺は麺とスープがセットになった商品も販売されているので、ご家庭で味わうことも可能です。 原了郭の黒七味は関東では横浜高島屋にある 原了郭の黒七味は関東でも横浜高島屋などのデパートで販売はされています。ただし、あまり取り扱い店は多くないので、お求めの場合は通販サイトを利用した方がよさそうです。原了郭の自社物販サイトもありますし、Amazonや楽天にも出店しています。 原了郭…
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リニューアルした京都駅チカお土産スポットをご案内してきましたが、最後にご紹介するのは「京都駅前地下街 ポルタ 東エリア」です。 ポルタはバス乗り場の真下に広がる地下街で地下鉄やJRともつながっているため、乗り換えなどのちょっとした時間に買い物するのに便利です。 以前から東エリアにお土産物コーナーはありましたが、いかにも観光客向けで普段は足が向きませんでした。 しかし2018年3月のリニューアルでおしゃれなショップも増え、ついつい立ち寄りたくなるスポットに生まれ変わりました。 お土産にも日常使いにも便利な「京都駅前地下街 ポルタ 東エリア」 すっかりおしゃれになりましたが、「京名菓」コーナーでは生八つ橋等の和菓子や漬物・佃煮・お茶など、定番のお土産がしっかりそろいます! リニューアル前からあった人気の阿闍梨餅も、もちろん引き続き購入可能です。 「京せれくと」は京都スイーツを集めたセレクトショップです。 地元京都の厳選スイーツが並び、京都駅ではここでしか購入できない商品も多くあるので要チェックです。 京都で味わう本格派フィナンシェ「KYOTO FINANCIER GION SAKAI」 京都らしい風情あふれる祇園の花見小路沿いに店を構える「洋菓子ぎをんさかい」。 そこで一部のお得意様だけに別誂えで作っていたフィナンシェを一般に解禁し、専門店にしたのが「KYOTO FINANCIER GION SAKAI」です。 本来のフィナンシェを忠実に作りたいという思いから生まれたオリジナルフィナンシェは、小麦粉を使わずアーモンドの粉末のみを使用して焼き上げられています。 シチリア産とカリフォルニア産の2種類のアーモンド粉末を使っているそうで、心地よい歯ざわりと口どけの良さを楽しむことができます。 当日焼き立ての商品は1つから購入可能です。日持ちは翌日までと短いですがお好きな数を買うことができるので、自宅用や気軽なおもたせなどにも重宝します。 すぐに食べると伝えれば簡単な包みで渡してくれるので、表面のサクサク感がほんのり残る焼きたてを食べ歩きで味わうこともできます。 ダブルの抹茶が香るKYOTO FINANCIER GION SAKAI「フィナンシェ…
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旅先で見たことのないお菓子に出会うと心ときめきます。しかも地元で長年愛されているとなれば美味しいに違いありません。でもいきなり箱で買うのは不安なので、少しの量を試しに買いたい!そんな希望に応えてくれる「おみやげ小路 京小町 」が2018年10月、京都駅中央改札を出てすぐ左側にオープンしました。 「京都のホンモノをお気軽にお求めいただける京土産売場」がコンセプトなだけあって、老舗の商品を少量から購入できるので、ちょっとずついろいろ試してみたい方や、たくさんの人に少しずつのお土産を買いたい方にぴったりのお店です。 「京の和菓子 のれんめぐり」で老舗の味を手軽に味わう 店に入るとまず目に入るのが、おみやげ小路 京小町南館限定「京の和菓子 のれんめぐり」です。伝統ある京の和菓子のおいしさをもっと知って欲しいと、老舗の若手後継者たちが企画したそうです。 一店一店のれんをくぐって買い求めるイメージで、パッケージは老舗の御紋を染め抜いたのれんデザインに統一されています。1つが300〜500円程度で購入できるので、ちょっとしたお土産に最適です。 お饅頭や生八つ橋、飴に豆菓子とバラエティー豊富な品揃え。 何を買おうか迷ってしまいますが、ときどき無性に食べたくなる「蕎麦ぼうろ」を買うことにしました。 蕎麦の香ばしさがクセになる「丸太町 かわみち屋」の「蕎麦ぼうろ」 ぼうろといえば、多くの人が子どもの頃よく口にした「たまごボーロ」を思い浮かべるかもしれません。「たまごボーロ」も「蕎麦ぼうろ」も、元をたどれば室町末期にポルトガル人により伝えられた南蛮菓子に行き着きます。 当時は小麦粉に砂糖を加え練って焼いたものでしたが、ここに鶏卵を加え、蕎麦の野趣味あふれる香りを生かすよう焼き上げたのが「蕎麦ぼうろ」です。梅の花の形がかわいらしく、これも長年愛される理由かもしれません。 いつまでも飽きのこない素朴な味わいとカリカリとした食感。クッキーなどの焼き菓子よりは堅めながら口どけがよいので、ご年配の方へのお土産にもおすすめです。 スモーキーな香りが特徴の京番茶と良く合うので、一緒に買って帰ってほっこりとしたお茶の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。 丸太町 かわみち屋「蕎麦ぼうろ」と総本家 河道屋「蕎麦ほうる」 実は「丸太町 かわみち屋」と「総本家 河道屋」でほぼ同じものが作られている「蕎麦ぼうろ」。ちなみに「総本家 河道屋」では「蕎麦ほうる」の名前で売られています。 店名の読みが同じ「かわみちや」でパッケージもよく似ているので、恥ずかしながらこれまで2つのお店で出しているとは気づかずにいました。もしかしたら「蕎麦ぼうろが食べたい!」と思いながら買っていたのは「蕎麦ほうる」だったかもしれません。材料は同じですが味や食感に多少の違いがあるそうなので、一度食べ比べをしてみなければ。 「総本家 河道屋」からのれん分けしたのが「丸太町 かわみち屋」とのことですが、その二つの商品がこうして肩を並べて共存しているところにも、京都らしさを感じます。 丸太町…
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夏の暑さが少し落ち着くと、スーパーや果物屋さんの店頭に、ナシから始まりブドウ、柿、リンゴと旬の果物が次々と並び、移り変わる季節を感じさせてくれます。くいしん坊の私は、おいしいものがたくさんある秋が、一年のうちで最も好きな季節です。 秋の味覚の中でも、とりわけ栗は別格です。そのままゆでてもホクホクと甘くおいしいですが、栗の和菓子の豊かな味わいは、日本に生れた幸せすら感じさせてくれます。 数ある栗のお菓子の中でも、毎年発売を心待ちにしている「京都 くりや」の栗おはぎをご紹介します。 「京都 くりや」は100年以上続く老舗和菓子店です 「京都 くりや」は、世界遺産二条城から歩いて10分ほどの堀川丸太町にあります。 安政2年創業の「元祖 栗納豆 本家 くりや」の分家で、のれん分けしてからも100年以上続く老舗です。 ショーケースに並ぶのは、栗まんじゅうに栗どら焼、栗もなか、栗羊羹とまさに栗づくし!栗好きにとっては天国のようなお店です。 「日本書紀」にも記述がある丹波栗の長い歴史 京都に住んでみるまでは、京都に栗のイメージはありませんでした。 しかし、名産地丹波地方が近いこともあり、栗のお菓子が数多くあるのはもちろん、その専門店も市内に数あります。 現在の京都府と兵庫県にまたがる丹波地方は、栗の生育に気候が適しているため、古くから栗の産地として知られてきました。 奈良時代の歴史書「日本書紀」には丹波栗とみられる記述があり、平安初期に記された「延喜式」にも、朝廷に栗を献上する国として「丹波」の名前が上がっていました。時代が下り江戸時代になると、丹波栗は参勤交代を通じて日本各地に広まっていきます。 朝廷や幕府に献上されていたこともあり、贈答やご祝儀などの格式の高い贈り物として多く使われてきました。 栗おはぎの前にくりや看板商品「金の実」をご紹介します 栗の甘納豆「金の実」は、「本家 くりや」と「京都 くりや」共通の看板商品です。よりすぐった大粒の栗を甘露煮にし、蜜を乾燥して作られています。 一粒ずつ黄金色のフィルムに包まれ、贈答用の木箱にきれいに並べられた様子は、まるで栗の宝石箱!大切な方への贈り物にぴったりです。 自宅で少しだけ楽しみたいという方には、バラ売りもしてくれます。量り売りのため大きさによって値段が違うというのも、栗をそのまま使っているからこそです。 口に入れた瞬間はまさに栗。マロングラッセのようなべたつきはなく、かといって表面が糖で硬くコーティングされているわけでもない、ほろりとした食感。 栗本来の香りと味わいが口の中に広がります。栗の香りが抜けた頃、しっかりとした甘味が遅れてやってくるので、ここでお茶を一口いただくのがおいしい楽しみかたです。 原材料は、栗、砂糖、クチナシ色素のみ。シンプルだからこそ栗の味をしっかり味わえます。賞味期限は10日(夏場は7日)と意外と短いので、おみやげにするときは注意が必要です。 丹波地方の郷土菓子でもある季節限定「栗おはぎ」 栗おはぎとはいただきものとして出会いました。…
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京都駅の烏丸口を出るとまっすぐ前にそびえ立つ京都タワー。1964年完成の独特な姿は、海のない京都の街を照らす灯台をイメージしているそうです。 京都タワーの土台部分は地下3階、地上9階建てのビルになっており、レストラン、ホテル、お土産屋さんに銭湯まである複合施設です。 そのうちの地下1階~地上2階の商業ゾーンが全面的にリニューアルし、「KYOTO TOWER SANDO(京都タワー サンド)」として、2017年4月にオープンしました。 食事もショッピングもサクッと楽しめる「京都タワー」 「街・駅に続く、3つめの選択肢へ。これまでにない、これからの京都。」が京都タワー サンドのリニューアルコンセプト。 京都の中心地四条周辺と京都駅の間に位置するランドマーク「京都タワー」の認知度を活かし、街と駅、観光客と生活者をつなげる結び目となる商業施設です。 地下1階は「京都を味わう食べ歩きが楽しいフードホール」がテーマとなっており、地元の名店から話題の人気店まで揃った京都の食を堪能できる飲食フロアです。ラーメン、餃子、豚カツなどのガッツリ系からクレープやドーナツなどのスイーツまでバラエティーに富んだショップがあり、店内カウンターを含め約400席のフロア内は自由に飲食可能です。 一人でサクッと食事を済ませるにも便利ですし、グループで来店していろいろなメニューをシェアして食べるのも楽しいです。ランチやおやつはもちろん、深夜23時までの営業しているので仕事帰りの1杯や、2軒目使いにも重宝します。 京都タワー サンドのおすすめ!きな粉スイーツ専門店「吉祥菓寮」 「吉祥菓寮」の歴史は、江戸時代中期に初代北川源左衛門が桂離宮横に菓子茶房を構えたところから始まります。 それから13代のち、1934年に前身となる「桂華堂」が創業し、当時まだ珍しかった「煎り大豆」を節分豆として売り出しました。 時代はさらに下って 2006年。初代から数えて16代目が東山にオープンさせたのが「吉祥菓寮」です。「煎り大豆」のように、シンプルな中にもこだわりが凝縮された味を追い求める、きな粉スイーツの専門店です。 定番のお土産を買いたいけれど、あまりにもベタすぎるのはイヤ!そんなわがままを叶えてくれるのがこちらの「HANNARI(はんなり)」です。見た目は京都土産の定番 生八つ橋そのものですが、ニッキを使っていないため、お子さまやニッキが苦手な方も美味しくいただける優しい味です。 ホワイトショコラや生チョコといったラインナップもありますが、きな粉スイーツ専門店ということなので、きな粉キャラメル味をチョイスしてみました。 濃厚なキャラメルソースにきな粉を混ぜ合わせたクリームが生八つ橋で包まれていて、口の中で絶妙に溶け合います。香ばしいきな粉の香りがキャラメルと相性抜群で、コーヒーにもよく合います。 吉祥菓寮「HANNARI(はんなり) きな粉キャラメル」 HANNARI(はんなり)生八つ橋 きな粉キャラメル 10個入(京都 お菓子 お土産 土産…
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時って絶えず流れていて 戻ることも 進むことも できなくて だからこそ たまにふとタイムスリップしたくなる にぎわう新京極のアーケード街の中に佇む「京極スタンド」 観光客も地元の常連さんもみんなが集う場所。 大衆食堂からスタートした京極スタンドの歴史 関東大震災で東京浅草から移ってきた一代目が 大正時代の建物で昭和2年に創めた大衆食堂。 それが、京都・四条河原町 新京極通りにある「京極スタンド」です。 何を食べても十銭均一という「十銭食堂」としてスタートしましたが、 当時では大変ユニ-クなこのスタイルが受け入れられ 繁盛していくきっかけとなりました。 現在は新京極の1店舗ですが、 開業当初はスタンド北店があり、 桜の季節には八坂神社・円山公園内にも出店するなど、 京都中心部に広くその活躍の場を求めていました。 ランチタイムから飲める「京極スタンド」のおすすめメニュー 「大衆酒場・大衆食堂」というだけあって、 お酒のあてから、しっかりごはんを食べたい人まで 満足できる和洋中、定食、ごはんもの等々、 メニューはなんと100種類以上! さらに裏メニューもあるようですので、 ぜひお店の方に聞いてみてください。 また、きずしや粕汁など京都ならではのメニューも たくさんあります。 その中でも絶対にオススメなのが「ハムカツ」と「コロッケ」です。 コロッケは人気がありすぎて、お昼過ぎには売り切れて…
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京都駅直結でお菓子からお茶、漬物、お酒など何でもそろうため、地元客だけでなく観光客からも人気の京都伊勢丹。 その地下1階食品フロアが2018年12月5日に増床リモデルオープンしました。日本初出店のブランドや京都伊勢丹限定商品もたくさんあり、見ているだけでもワクワクします。 JR京都伊勢丹地下フロアのコンセプトは「カルチャー・フーディー」 『ただ美味しいだけではない。「文化」からいただくから美味しい。』それが「Culture Foodie」というコンセプト。 京都駅直結の地下1階入口から入るとまず迎えてくれるが<菓子のAWASE(あわせ)>。 話題のパティシエが作るスイーツや長く愛されている銘菓を全国から選りすぐって集めたお菓子のセレクトショップです。 例えばリーフパイ1枚から買えたりするので、自分のためのおやつやちょっとした差し入れに、またお菓子好きの友人に詰め合わせてプレゼントにと、いろいろな使い方ができそうです。 おすすめ!老舗和菓子から現代風の和スイーツまで揃う和菓子エリア 和菓子エリアには<一保堂茶舗>や<老松>といった京都の老舗や、あずきバーで有名な<井村屋>と京都伊勢丹による限定ブランド<井村屋 和涼菓堂>、300年以上続く京菓匠<笹屋伊織>の職人が手掛ける新ブランド<十代目伊兵衛菓舗>などが展開しています。 伝統と格式を備えた老舗ブランドから老舗が手掛ける現代風の和スイーツブランド、さらに和菓子の常識を越えたユニークなショップまで、伝統を重んじ革新を受け入れる今の京都を象徴するようなラインナップです。 私のお土産、有職菓子御調進所 <老松>の京都伊勢丹限定「渡月橋(抹茶)」 有職菓子(ゆうそくがし)とは聞きなれない言葉ですが、宮中や武家の古来からのしきたりや故事にちなんで作られた、朝廷に献上され儀式や典礼で使われるお菓子です。 季節や作り方だけでなく、器や取り合わせにも細かい決まり事があるそうです。 <老松>は、有職儀式典礼にもとづく婚礼菓子、茶席菓子を中心に、たえず新しい菓子を生みだしている名店です。 敷居が高いイメージの<老松>ですが、京都伊勢丹のショップでは生菓子1つから気軽に買うことができます。 今回は京都土産にぴったりの「渡月橋(抹茶)」を買ってみました。 「渡月橋」は嵐山の桂川にかかる渡月橋にちなんだサブレ―です。オリジナルは和三盆クリームを使っていますが、京都伊勢丹限定商品は抹茶クリームをサンドしています。 抹茶味のお菓子の中には抹茶感を重視するあまり、抹茶の主張が強くなりすぎるものも多いですが、この「渡月橋」の抹茶クリームはでしゃばり過ぎず、控えめ過ぎず絶妙! 噛むほどに香ばしさが口の中に広がるサブレとのバランス感覚に、老舗の技を感じます。 国内外から厳選された27ブランドのスイーツが揃う洋菓子エリア 一方洋菓子エリアには、フランス以外では初の常設店舗出店の<ラ・サブレジエンヌ>、英国の伝統的なティールームの味が楽しめる<ハフキンス>といった世界の伝統と格式を備えたブランドから、パウンドケーキ専門店<パウンディ>、コーヒーのおいしさを取り入れたお菓子を追及する<京都珈琲菓子 モカボン>など新しい味覚を提案する気鋭のブランドまで揃います。 ここでしか買えないコラボレーション商品もたくさんあるので、こだわりの京都土産がきっと見つかります。 北欧+和の要素<Fika i Kyo(フィーカ アイ キョー)> スウェーデンでは「Fika(フィーカ)」と呼ばれるお茶の時間があり、シンプルで素朴なお菓子が受け継がれているそうです。そんな北欧菓子に、和の要素を加えたブランドが「Fika i Kyo」です。 カラフルでスタイリッシュな北欧デザインに和テイストが程よくマッチしたパッケージも魅力的なので、味はもちろんパッケージで選ぶのも楽しいですね。…
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現在の京都駅ビルは2018年でオープンから20周年を迎えました。世界有数の観光都市「京都」の玄関口である京都駅は1日約20万人の乗降客数があり、その数は年々増え続けているそうです。 そんな京都駅周辺のお土産スポットは2017年から2018年にかけて大きく様変わりしました。それぞれに異なる特徴を持つ店舗を、おすすめ商品を交えながら紹介していきます。 第1回目はJR西口に2018年10月オープンした「京名菓・名菜処 亰(みやこ)」です。 特別なスイーツや老舗の和菓子、ちょっと贅沢なお惣菜やお弁当が揃う32店舗 観光客だけでなく、通勤通学や買い物などで多くの方が利用する京都駅。 中でも京都駅の2F部分に位置する西口は、近鉄との乗り換えや伊勢丹でのお買い物など、目的をもって行きかう人々が多いエリアです。 そんな立地に位置するこの店舗のコンセプトは『多様な駅利用者ニーズに応える京土産・京の食』。 京都観光のお土産はもとより自分へのご褒美、ちょっとした手土産、お弁当・お惣菜など、便利で楽しい売り場を目指しているそうです。 売り場は〈京名菓ゾーン〉と〈食品ゾーン〉の2つのゾーンに分かれています。 老舗ブランドから京都生まれの洋菓子ブランドまで揃う<京名菓ゾーン> 宇治茶の「辻利」や京菓子の「俵屋吉富」、「井筒八ッ橋本舗」などの老舗に加え、京都発のデニッシュパン専門店「グランマーブル」や人気ショコラトリー「Dari K(ダリケー)」の新ブランド「The Obroma 990 by Dari K(ジ オブローマ 990 バイ ダリケー)」など、新しい洋菓子ブランドが集まるのが向かって右側の<京銘菓ゾーン>。 京都の定番和菓子からここでしか手に入れられない洋菓子まで入手可能なので、大切な方への贈り物や自分へのご褒美探しにぴったりの売り場です。 そんな中からご紹介するのは、東京駅の行列スイーツとしても有名な「PRESS BUTTER SAND(プレスバターサンド)」です。 関西エリア初進出の京都店ではレギュラー商品「バターサンド」に加え、生地とバタークリームともに厳選した宇治抹茶を使った京都限定「バターサンド<宇治抹茶>」を販売しています。 京都駅限定!抹茶の渋みがバターと好相性「バターサンド<宇治抹茶>」 2種類販売されている「バターサンド」、もちろん京都駅限定の抹茶味を買ってみました! バターサンドに使われるクッキーは、「PRESS…
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豊かな地下水に恵まれた京都では多種多様な野菜が生まれ、独自の漬物文化が育まれたといわれています。 その中でも三大京漬物といえば、千枚漬・すぐき漬け・しば漬けを指します。しば漬けは一年通して手に入れられますが、千枚漬とすぐき漬けが買えるのは冬のみです。 そんな旬を迎えた漬物を買い求めに、代表的な老舗店を訪ねました。 千枚漬発祥の味を一子相伝で繋ぐ「千枚漬本家 大藤」 京都の東西のメイン通り・四条通から麩屋町通を北に上がり、錦市場で有名な錦小路の手前に「大藤」はあります。 千枚漬は江戸時代の終わりごろ、京都御所で料理方を務めていた大黒屋藤三郎が考案したとされています。その大黒藤三郎が御所勤めを退き自ら千枚漬を売り出すにあたり、大黒屋の【大】と藤三郎の【藤】をとって屋号を定めたのが、今も続く「大藤」です。 くすんだ色味の漬物や塩漬が主流だった当時、上品な姿と繊細な味付けの千枚漬は宮中で喜ばれ、瞬く間に市中にも広まったそうです。 京都の千枚漬とは? 千枚漬作りは京都の冬の風物詩 千枚漬は、京野菜「聖護院かぶら」で作ります。 皮をむいて形を整えたら、特製のカンナで素早く薄切りにします。樽の中に広げて3日間塩漬けし、酢で洗った昆布を挟み込んでさらに3日漬け込めば完成です。 聖護院かぶらが収穫できる冬場のみに作られ、製造が始まると店先に出されるかぶらの皮に冬の訪れを感じます。 千枚漬の特徴は繊細な食感と昆布のとろみです。 日が浅くとろみの少ないハリハリとした食感から、日が経ち昆布のとろみが絡んだしんなり食感まで、7日ほどの短い賞味期間の間にも日々変化が楽しめます。 また、かぶらの白と壬生菜の緑のコントラストが美しいこともあり、お歳暮やお年賀などの贈答用にも重宝されています。 大藤の千枚漬は、砂糖、酢、食塩のみで漬けられています。 しっかりと旨味の出る上質な昆布を厳選して使うことで、シンプルな材料だけで作られたと思えないほど豊かなうまみの漬物に仕上がります。 上品な甘みと程よい酸味はお茶うけや箸休めにピッタリですが、私の好きな食べ方はご飯の上に広げて箸でくるみ、そのままパクリ! 冬の幸せな食卓です。 千枚漬本家 大藤 千枚漬本家 大藤本店と取り扱い店舗 京つけもの聖護院蕪 京都 大藤 価格:3,240円 (2019/1/7 15:34時点) 感想(2件) 300年の歴史を守る「御すぐき處 京都なり田」 「御すぐき處…