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売り切れ必須!静岡県民に愛される濃厚「青島みかん缶ジュース」

「青島みかん缶ジュース」とは?

1家に1箱あるといってもいいくらい、地元の人に愛されているみかんジュースがあるのを知っていますか?静岡県浜松市のJAみっかびが販売する「青島みかん缶ジュース」です。高い糖度とうまみに定評のある青島ミカンを皮ごと5個分使って作られる果汁100%のストレートジュース。甘味と酸味のバランスがいいだけでなく、濃厚なうまみが人気の品です。出荷が始まるのは毎年2月。前年の12月に収穫された青島みかんだけを使い、数量限定で販売されているもので、年によっては3カ月ほどで売り切れてしまうこともあります。今季の出荷は2月15日に開始したばかり。お試しするならいまがおすすめです!

「青島みかん缶ジュース」の箱買いにも納得!

青島みかん缶ジュースに出会ったのは、昨年の夏。静岡県浜松市に住む友人の家に遊びに行った時でした。甘味、酸味というだけでなく、〝こく″のある旨みに、びっくり。思わず、「これどこで売っているの?」と聞いてしまったわたしに、「箱買いしているから持って行きなよ」と友。子どものためというだけでなく、お中元用やちょっとした手土産にと、発売されるとすぐ、箱買いする人がいるということを知りました。

果汁100%といっても、日本農林規格の果実飲料規格にはストレートジュースと濃縮還元ジュースの2種類があります。ストレートジュースは、その名の通り、絞った果汁を低温殺菌し、そのまま詰めたもの。濃縮還元は殺菌し、絞った果実から水分を除いた後、再度水分を足して作られます。輸入品に多く見られるもので、輸送コストを削減することが主要な目的です。再度水分を足す際には、香りや甘味を加えることもあります。いわゆる缶ジュースの場合、100%果汁といっても、濃縮還元であることが多く、ストレート100%果汁のものだと、瓶が主流です。デザインにこったものも多く、その分価格も高めです。青島みかん缶ジュースは、缶でありながら、果汁100%のストレートジュース。オープン価格ではありますが、JAみっかびの直販所では1缶(280g)で185円(税込)、1箱24缶入りの場合だと4212円(税込)で販売されており、懐にもやさしい価格なんです。

温州ミカンと青島ミカンは何が違うの?

青島みかん缶ジュースで使われるのは、青島ミカンと呼ばれる品種です。いわゆる〝ミカン″には、日本に古くからある紀州ミカンと、江戸時代ごろから普及した温州ミカンの2種類があります。現在、市場に多く流通しているのは温州ミカン。青島みかんはその温州ミカンの種類の一つで、昭和10年ごろ、青島平十さんという方のミカン畑で発見されたことから、青島ミカンと名付けられました。

そんな青島ミカンの主要な生産地が静岡県の三ヶ日です。静岡県の西部にある浜名湖の北岸に位置します。もともとは「三ケ日町」でしたが、平成の大合併により浜松市に統合されました。年平均気温が16度と温暖で、かつ日照時間が長いことから、ミカンの生産に適した地で、ミカン栽培の歴史は江戸時代にまでさかのぼると言われています。

青島ミカンの収穫時期は12月。糖度が高く、適度な酸味と濃い味が特徴のコクのあるミカンで、その糖度は、今期のレギュラー品(ミカンとして出荷されるもの)の平均で11.5度といいます。青島みかん缶ジュースの原材料となるのも、品種としては同じものです。ミカンとしての出荷には適さない、いわゆる規格外のものを原料に作られています。

 

香りとコク、ほのかな苦味、皮ごとの妙

1缶を作るのに使われる青島ミカンは5個分(1個100g相当)。果肉のみを使うのではなく、ミカン丸々使っているのが、青島みかん缶ジュースの最大の特徴です。きれいに洗った皮と果肉を包むほろもすべて入っています。もともと、甘味と酸味のバランスがよいとされる青島ミカン。ここに皮やほろが加わることで、香りやほのかな苦味が加わり、バランスのとれた、コクのあるミカンジュースに仕上がっています。ジュースとしてそのまま飲むのもおいしいですが、料理に使うとさらにうまみが引き立ちます。鶏肉や豚肉を煮込んだり、ドレッシングに少し加えて使うと、甘酸っぱさというだけでなく、こっくりとした深い味わいが生まれます。

気になる「ミカちゃん」実は2代目です

三ヶ日みかんの製品をみると、つい目がいってしまうのが、ミカちゃんマーク。JAみっかびのオリジナル製品や関連製品についているものです。青島みかん缶ジュースにも本体とふたの2カ所にミカちゃんがついています。

ミカちゃんマークは、昭和53年にJA三ヶ日の組合員であるみかん農家の方が作成したもの。昭和54年からJAみっかびの製品につくようになりました。当初は手書きのイラストだったのですが、平成16年にいまのデザインに変更されており、2代目になります。ちなみにミカちゃんの名前は組合員に公募し決めたものです。JAみっかびのホームページに記された「ミカちゃんの秘密」によると、年齢は「たぶん小学2年生くらい」。みかんが大好きで、いつでも元気いっぱい。カゼにも負けない丈夫な体とキメ、ツヤのよい肌でかわいい見た目の子で、性別は不明です。

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旅する食卓編集部
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