日本のローカルフード

京都土産に原了郭の【黒七味】! 食欲をそそる深い香り

京都のお土産というと、どんなものを思い浮かべますか?
生八ツ橋などの定番お菓子からお茶や漬物、扇子やあぶらとり紙などなど。
人気の観光地だけあって買って帰りたいお土産がたくさんありますよね。

料理好きの方におすすめしたいのが、京都ならではの調味料。
中でも他にはない味わいが楽しめる「原了郭」の「黒七味」は、軽くて小さく、値段も手頃でお土産にぴったりです。

原了郭の「黒七味」は中華や洋食にも チョイ足ししたい万能香辛料

黒七味の原材料は白ごま、唐辛子、山椒、青のり、けしの実、おの実。
おの実は麻の実のことで、けしの実同様漢方薬の原料にも用いられます。
これらの材料を乾煎りし、丁寧にもみ込むことで、独特の香りと色をもつ黒七味になるのだとか。

爽やかで奥行きのある豊かな香りと唐辛子の程よい辛みが絶妙で、うどんなどの和食はもちろんホワイトシチューやオムレツなど洋食にもマッチします。
また、麻婆豆腐や餃子などの中華との相性もバツグンで、一度使ったら手放せなくなります。

一般的な七味と比べて辛味は穏やかなので、辛いのはあまり得意でないという方でも、取り入れやすいと思います。
我が家では味噌汁・親子丼・きんぴら・唐揚げなど色々な料理に使うので、常にスタンバイしています。

原了郭は1703年創業赤穂浪士の子孫が創業

原了郭の創業は元禄16(1703)年。
初代の原儀左衛門道喜は出家して「了郭」と名乗り、祇園社門前に店を開いたそうです。

看板商品は、漢方の名医「山脇東洋」の処方による「御香煎」(ごこうせん)。
御香煎とは茴香(ウイキョウ)や陳皮(チンピ)といった漢方の材料を混ぜ合わせて香ばしく煎り粉末状にして焼き塩で味付けしたもので、白湯に浮かべていただきます。
爽やかな香りで江戸時代の旅人の疲れを癒していたものと同じ処方が、原了郭では今もなお一子相伝で受け継がれています。

ちなみに初代の「了郭」は、赤穂浪士赤穂義士四十七士のひとり原惣右衛門の息子というのだから歴史の長さを感じます。

原了郭 本店は風情あふれる祇園にある

原了郭の本店は、八坂神社へとまっすぐ伸びる四条通の北側、ちょうど祇園の中心あたりにあります。
祇園といえば年末に行われる歌舞伎の顔見世興行で有名な「京都南座」や、海外からの観光客にも人気の観光地「花見小路」など京都らしい見所が多く、京都観光には外せない定番エリアです。

本店はビル1階の少し奥まったところにあるためうっかり通り過ぎてしまいそうになりますが、道路に面したショーケースにある特大の薬味入れを目印にすると見落とすことなく来店できます。

黒七味は本店以外でも京都伊勢丹などで買える

本店を含む3つの直営店以外にも、黒七味を購入できる場所はたくさんあります。
なかでも四条河原町の高島屋京都店や京都駅直結の京都伊勢丹など百貨店の食品売り場は、種類も豊富でおすすめです。
お得な詰め替え用も販売しているので、リピーターにはうれしいですね。

その他多くのお土産店などでも取扱いがあります。
小さくて持ち歩きもしやすいので、見つけたときに買っておくのもいいですね。

原了郭 店舗のご案内

原了郭 黒七味を味見したいなら八条口店へ

「原了郭 八条口店」は物販コーナーを併設した飲食店のため、食事と買い物両方を楽しむことができます。
新幹線や在来線の改札を出てすぐの駅ビル内にあるので、京都に到着してすぐ「まずは腹ごしらえ!」というときや、旅の終わりに京都らしいものを食べてから帰りたいというときにも便利な立地です。

黒七味が香る「ごま麺」がおすすめ

原了郭の看板メニューがこちらのごま麺。
練りごまを使ったスープということで、濃厚&クリーミーな味を想像していたところ、意外にも優しくあっさりとした味。
思わず飲み干したくなる味わいです。

水菜などたっぷりの野菜を、中華麺とともにいただきます。
まずは何もかけずにごまの香りをしっかり味わったら、次は黒七味で味変!
優しい味に深い香りと程よい辛みが加わって、力強い味に早変わりします。

黒七味以外にも全部で8種類のスパイスが用意してあるので、途中で味を変えたり好みの味を見つけるのも楽しいですね。
ごま麺は麺とスープがセットになった商品も販売されているので、ご家庭で味わうことも可能です。

原了郭の黒七味は関東では横浜高島屋にある

原了郭の黒七味は関東でも横浜高島屋などのデパートで販売はされています。ただし、あまり取り扱い店は多くないので、お求めの場合は通販サイトを利用した方がよさそうです。原了郭の自社物販サイトもありますし、Amazonや楽天にも出店しています。

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原了郭

ABOUT ME
阿東いつ子
埼玉県出身。 おいしいものが大好きで、農業系の大学を卒業後、食品の研究開発、商品企画、販売と、食べ物から離れられず現在に至る。 結婚を機に京都市に移り住んだものの、いつまでたっても観光客気分が抜けません。