見学・体験レポート

池袋の「君に、揚げる。」で食べる、群馬ポーク「嬉嬉豚」のもっちり柔らかとんかつ

パッケージのかわいらしさから思わず買ってしまうことを「ジャケ買い」と言いますが、お店や商品の名前でもやたらと興味をそそられてしまうことはありませんか?私の場合、それが「嬉嬉豚」でした。読み方は「うれうれぶた」。この幸せあふれる名前……気になりませんか?さらに調べてみたところ、「嬉嬉豚」を食べられるお店の名前が「君に、揚げる。」。これはもう、行くしかありません。

「嬉嬉豚」とはどんな豚肉なの?

総合食肉卸業・株式会社ナチュラルポークリンクのブランド豚である「嬉嬉豚」は前橋市の広大な農場で育てられています。

豚肉の産出額が全国トップクラスを誇る群馬県前橋市では、2009年から前橋市の良質な豚肉を使った料理コンテスト「T-1グランプリ」が行われるほど。ブランド豚の人気や積極的な広報活動が実を結び、群馬の豚肉の魅力やおいしさは全国的に広まりつつあります。

「嬉嬉豚」の名は「動作に嬉しさがあふれているさま。嬉しくて動作がはずむさま」を意味する「嬉嬉(いそいそ)」から発想をうけ、「おいしいものを食べる前の心が弾む感覚まで味わって欲しい」という思いを込めて名づけられたそうです。

「嬉嬉豚」の特徴はというと「きめが細かくなめらかで細かいサシ」「餅のような弾力で柔らかい」「肌身が白く美しいつや」「旨味が濃厚、脂に甘み」と、なんとも魅力的な言葉がホームページには並んでいます。

一体どんな豚肉なのか、ますます興味がわいてきます。

「君に、揚げる。」はどんなとんかつ屋さん?

嬉嬉豚とんかつを提供してくれる「君に、揚げる。」は、池袋にあります。

実はこちら、2020年8月に再オープンした店舗です。以前の店舗も池袋にありましたが、約1年の期間を経て移転再オープンとなりました。

もともとは運営会社がお肉を卸していたお得意様が運営していましたが、経営が苦しくなり高額な違約金のため店をたたむこともできなくなってしまいました。そこで運営会社がお店を引き継ぎ、嬉嬉豚を気軽に楽しんでもらえるアンテナショップとして再出発することとなりました。

マイナスからのスタートということもあり、話題になる面白い店名にしたいと考えた結果、クラウドソーシングでネーミングを一般公募して「君に、揚げる。」という店名に決まったのです。

そのユニークな店名、そして控え目な価格に確かな味ということもあり「君に、揚げる。」は人気レストランとなり、数々のメディアで紹介され行列のできるお店となりました。

店舗の契約更新の時期を迎え、予定通り池袋店を閉めるという決断に至りましたが、クラウドファンディングで支援を募り、池袋で再オープンしました。私も以前の「君に、揚げる。」へ行ったことがあるのですが、あまりの行列で断念した経験があります。今回やっと、満を持しての再来店に胸がときめきます。

嬉嬉豚とんかつ『君に、揚げる。』池袋本店
  • 住所:東京都豊島区南池袋2-47-7 サンハイツ池袋1F
  • 電話番号:03-6709-4779
  • 営業時間:昼 11:00~15:00(ラストオーダー 14:30)
    夜 17:00~20:00(ラストオーダー 19:30)
    ※お肉がなくなり次第終了
  • 定休日:火曜日・水曜日
  • 公式サイト:https://www.naturalporklink.co.jp/store-info/kiminiageru/

2020年3月には「君に、揚げる。」(極) が東京メトロ銀座線の稲荷町駅から徒歩3分の場所にできました。こちらは11:00〜15:00(ラストオーダー14:30)、とディナー17:00〜20:00(ラストオーダー19:30)の完全二部制です。同じく水曜日が定休日です。

「君に、揚げる。」のメニューは?

「君に、揚げる。」は嬉嬉豚とんかつ定食がメイン。とは言え、嬉嬉豚とんかつ定食は1種類ではありません。

  • ・嬉嬉豚熟成肉ねむるぶたおふトン ロースとんかつ定食
  • ・嬉嬉豚特上ロースとんかつ定食
  • ・嬉嬉豚特上ヒレかつ定食
  • ・嬉嬉豚ロースとんかつ定食
  • ・嬉嬉豚ヒレかつ定食
  • ・嬉嬉豚ロースとんかつ定食・嬉嬉豚ヒレかつ定食

その他にも肉巻きメンチカツや肉巻きエビフライ定食があり、両方がセットになった定食や嬉嬉豚ロースとんかつとのセットもあり、実にメニューが豊富です。どれも本当においしそうなので、待ち時間の間じっくりと迷うことができます。

平日のランチはディナーと比べると100〜150円ほどお得に楽しむことができます。また、お持ち帰りのコーヒーが無料でもらえます。

平日ランチタイムは行列の「君に、揚げる。」

平日のランチタイムなら、嬉嬉豚を使った定食が900〜1900円で食べられる「君に、揚げる。」。

店内はカウンター席が9席ということもあり、平日のランチタイムは順番待ちの行列ができます。お店の前は歩道になっていますが、さすがに何十分もそこでは待ちにくい……ということもあり発券機が導入されています。

まず、来店したら店内入口にある発券機で整理券を発券し、順番が来たら店頭で番号が呼ばれるようになっています。LINEで整理券のQRコードを読み込んで、友だち登録すれば、あと2組になったところで通知を送ってもらえます。別の場所で時間を潰すこともできます。

さらに店頭に来なくても、LINE順番待ちの検索範囲から発券もできるようになりました。店頭で発券した場合も、LINE順番待ちで登録した場合も呼び出しの時点で店頭にいなかったら、次の順番の方を先にお通しする場合もあるとのこと。また、呼び出しから15分経過でキャンセルになりますので注意しましょう。

番号が呼ばれたら、店内にある券売機で食券を買います。平日ランチは券売機の中央より下にありますが、「平日ランチ」と大きめの注意書きが貼ってあります。上にある大きなボタンの通常メニューは「売切」が表示され、購入できないようになっているので、間違える心配はありません。

券売機では1万円札や5000円札は使用できないので、あらかじめ高額紙幣は崩しておきましょう。 

「君に、揚げる。」ではPayPayでの支払いもできます。商品を選んだら券売機に貼ってあるQRコードを読み込み、金額を入力します。その後店員さんに商品名を伝え、支払金額を見せてから支払いをし、支払い完了画面を見せましょう。

平日のランチタイムに11時すぎに3人で並びましたが、待ち時間は30分ちょっと。お客さんは女性グループはほとんどおらず、お一人の男性客や男性グループ、カップルがほとんどでした。

「君に、揚げる。」が女性におすすめする「嬉嬉豚ヒレかつ定食」

初めての、そして念願の嬉嬉豚。

迷いましたが初めてだからこそ最初は定番モノを選びたいと思い、女性に人気という「嬉嬉豚ヒレかつ定食」を選びました。

注文の際、ごはんかキャベツを大盛りにすることができます。待っている間に見ていましたが、大盛りキャベツは20cmほどの高さに盛られていてかなり魅力的。でも、食べきれる自信がなく、ごはんもキャベツも普通盛りでお願いしました。

全ての席に番号が振られていて、注文した商品ができると番号が呼ばれ、カウンターで受け取ります。

お茶は返却カウンターの隣に置かれていて、セルフサービスになっています。テーブルの上には保存容器に入ったピクルスがあり、食べ放題です。

小さめの一口大にカットされたきゅうり、大根、パプリカ、にんじんは色鮮やかで、食べながらとんかつができあがるのを静かに待ちます。

テーブルには自家製らしきとんかつソース、岩塩、ごまドレッシング、青じそドレッシング、醤油、七味唐辛子が置かれています。

食べる前からこんなにもわくわくさせてくれるなんて、さすがとしか言いようがありません。

5分ほどで番号が呼ばれ、ついに嬉嬉豚のとんかつとご対面! とんかつの断面はほんのりピンク色で、嬉嬉豚の由来通り食べる前から心がうきうきと弾みます。

ヒレカツが乗ったお皿には、からしとレモンが添えられ、小さい器に入ったおろしポン酢も付いてきます。

まずは、何もつけずにそのままひとくち。

サクッとした衣の先に、もっちりとした豚肉の食感。そしてじゅわーっと口いっぱいに広がる甘み。それでいて口の中に豚肉の脂は残らず、さらっとしている印象。

ホームページでその特徴を見たときは、多少大げさに書いているのかな思っていましたが、ほんとそのまま。初めて味わう嬉嬉豚の味はまさに感動ものでした。

「揚げ物は重いから苦手になっちゃって」「とんかつは脂っぽくて最近食べてない」と思っている方にこそ、ぜひぜひ嬉嬉豚のとんかつを食べて欲しいと思ってしまいます。

私はいつもとんかつ屋さんでとんかつを食べると、たっぷりあるキャベツを先に食べ終わってしまっていました。

ところが「君に、揚げる。」では、むしろキャベツが最後まで残るほど。とんかつを食べたのにキャベツでの口直しが必要ない、その事実に自分でも驚きました。

しかもこのキャベツ、細すぎず太すぎない絶妙なサイズ。このキャベツの食感がとんかつにぴったりで、嬉嬉豚のとんかつをおいしく食べてもらいたいという強い愛を感じます。

レモンをつけたり、辛子をつけたり。ポン酢おろしでも、岩塩でもおいしい。

ご飯は普通盛りでもたっぷりめだったので、次はキャベツ大盛りご飯少なめでもいいかな、なんてすぐに次回の予定を立てたくなりました。

次の機会まで嬉嬉(いそいそ)できる、そんなわくわくいっぱいのとんかつ屋さんです。

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ABOUT ME
ひがのあや
東京都品川在住。小学生の2人の子供を育てながら、ファッション・グルメ・トラベル系のWEBライターとして取材・ライティング・リサーチ業務を行う。長いお休みには国内旅行で美味しいモノを食べ歩き、普段は時間があればアンテナショップやデパ地下を巡っている。